旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

貧乏グルメ

2006年10月01日 | 旅行一般
旅先で、特に言葉が通じないような国での食事というのは中々困難な時があります。読めないメニューを適当に指さして、あとは運を天に任せるという方法で失敗した人も沢山いるのではないでしょうか。

少しずつ料理の名前を覚えはじめれば気儘に食事を摂る事ができるようになるのですが、それまでの間、私が採用している方法は、まず、食べる店を選ぶという事。屋台がたくさんある国であれば良いのですが、そうではない国の場合、自分が利用できる店というのは限られてきます。条件は3つ。その1は外観。簡単な話、外から内部がある程度見えるお店。その2はそれに付随して他に食事をとっているお客さんがいるお店。そして、その3は優先度が下がりますが、そのお客さんが食べているものを自分も食べてみたいと思う事。

条件にあった店を見つけたら、そこに入って、自分が食べたいものを食べている人を店員に示して、同じものを食べたいという事を伝えます。もし、その店にメニューがあったら、料理が出てきた時にでも店員にメニューを見せて、その料理がどれなのかを確認しておくと、それ以降に食事をする時に使えるかもしれません。

こんな方法に慣れてしまった私は、英語が通じる国でも、あるいは日本でもメニューを見る事が下手になりました。メニューをサッと見て、魚にするか、肉にするか程度を決めたらあとは店員に"魚は何がオススメ?"とか"あなたはどれが好き?"とか尋ねて、"じゃあそれ"で注文終了。

上の話はどこかに書いた記憶のある話ですが、最近、この方法論は実は非常に理にかなった方法であるかもしれないという事に気がつきました。それほどお金持ちではない・・というより貧乏な旅行者だった私は、当然、地元の人達が食事をしているようなエリアで食事を探す事になります。そこで上の方法論で行動すると、地元の人に人気のある店で、地元の人に人気のある料理に出会える可能性がどんなガイドブックを見るよりも高いかもしれないではないでしょうか。

懸命に情報を収集して、有名なレストランを巡るのも良いかもしれませんが、情報を集めて、"オイシイ"という評価を確認に行くのは、"オイシイ"という評価すらも他人任せにしていると言う事もできるのでは?

旅の醍醐味の一つはイキアタリバッタリと偶然の出会い。考える前に体当りして、そこで何かを感じる事が大切なのではないかと思うのです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2006-10-02 00:03:34
>旅の醍醐味の一つはイキアタリバッタリと偶然の出会い。



ですよね。で、それを積み重ねるとともに強くなる。

うちの子にもぜひ体験させたいものです。
Unknown (薬作り職人)
2006-10-02 00:04:05
>旅の醍醐味の一つはイキアタリバッタリと偶然の出会い。



ですよね。で、それを積み重ねるとともに強くなる。

うちの子にもぜひ体験させたいものです。

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