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プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

外相の基地発言  民主党は米国の恫喝に屈してはならない  右翼も左翼も応援しよう!

2009-10-25 18:07:54 | 政治経済
岡田克也外相は23日夕の記者会見で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先について「県外は事実上選択肢として考えられない」と述べ、沖縄県外への移設は困難との認識を表明した。岡田外相の発言は、「県外移設か国外移設」としてきた新政権の方針の重大な転換である。対等な日米関係が構築されるか否か。その試金石の普天間問題が早くも行き詰まり、対米追従の現状容認に流れつつある。
その裏には、ゲーツ米国防長官やマイケル・マレン米統合参謀本部議長らの「恫喝」があることは明らかだ。対等な日米関係を唱えた新政権は、はやくも正念場を迎えた。負けるな民主党! ここは、右翼も左翼も団結して、鳩山政権を応援しようではないか

 普天間基地の“県外移設は事実上選択肢にない”という岡田外相発言は沖縄の怒りを増幅した
「政権発足当初からぶれ続ける鳩山内閣だが、今度は最も選挙公約に忠実だったはずの岡田外相だ。さすがに、もういいかげんにしてほしい。これでは、外交・安保政策にとどまらず、新政権自体への国民の信頼を失いかねない」。「改憲、自衛隊容認、外交の基軸を日米同盟に、集団的自衛権すら認めかねないという点で民主党は自民党との違いがほとんどない。それでも沖縄県民・国民は“対米追従から対等な日米関係への転換”という決意に期待したのだ」。「対米追従安保の変革を公約に掲げた新政権への国民・県民の期待と信頼を裏切る発言を、最初は北沢俊美防衛相が、次は鳩山首相が、そして今度は岡田外相が繰り出した。米国の恫喝に屈し、対米追従の現状追認で県民の負担軽減どころか過重負担を強いる。これが新政権なら政権交代は失敗だった」(「琉球新聞」2009年10月25日)。

 国際政治の専門家である松竹伸幸さんは、次のように言う。
「自民党政府がアメリカへの従属から抜け出せなかったのも、いろいろな要因はあるが、そういう圧力に、一度、屈したからだということだ。アメリカは、いろいろな無法を押しつけようとする。それにはげしく抵抗すれば、さすが民主主義の国だから、無理強いしない場合が多い。けれど、一度屈してしまえば、事情が異なってくるのだ。アメリカは、まず、無理やりに無法を押し通して、次に再び、無法を繰り返そうとする。日本政府も、さすがにがまんならず、穏やかに抗議する。けれど、アメリカは、実績があるではないか、それはもう慣習になっているのだと強弁する。それに対して、日本政府は、いちど認めた過去があるから、強く反論できない。その結果、再びアメリカの無法が通る。それを繰り返していくうちに、本当に、無法が慣習になる。よく、戦後何十年もたっているのに、なぜ、アメリカいいなりなのだという疑問が出される。違うのだ。何年もアメリカに屈し、それを続けているうちに、屈するのが慣習になり、体質になるのだだから、最初が肝心なのである。普天間問題での無法をやすやすと通すようでは、これからも無法をされ放題になる。それでは、自民党政権と、何ら変わることがない」(松竹伸幸「民主党と対米関係、正念場は二度ない」ブログ『超左翼おじさんの挑戦』2009-10-22)。

 日本共産党の志位和夫委員長は24日、革新懇全国交流会の特別発言の中で、沖縄・米軍普天間基地問題について「県内たらい回しは、絶対に認めるわけにはいきません」と述べ、鳩山政権に「沖縄県民の意思を踏まえた対米交渉」を強く求めた。志位氏は、鳩山首相が「県民の意思を尊重する」と言うなら、「県民の意思はすでに明りょう」だと述べ、沖縄ではどの世論調査でも常に新基地建設反対が多数を占めていることをあげた。 そして、「何よりも13年間、新基地建設のための杭(くい)一本打たせてこなかったという事実にこそ、沖縄県民の意思は示されています。それを『尊重する』というなら、『県内移設』などありえません」と強調した(「しんぶん赤旗」2009年10月25日)。
日本の右翼はアジア諸国にはめっぽう強いが、米国にはからきし弱い。日米安保のために、日本に駐留する米軍がレイプや殺人、強盗など犯罪を繰り返し国民の命を危険にさらしている。沖縄では、犯罪ばかりか、演習事故や日夜を分かたず米軍機の爆音が子どもたちの教育環境を破壊し、安眠を妨げ、誤射弾や通告のない落下傘降下訓練が県民の命を脅かし続けている。米軍がこのように無法を繰り返しても、日本政府は、松竹さんの言うように、屈するのが慣習になり、体質になってしまっている。権力に弱い右翼の人びとはこの屈辱に対しては、黙して語らない。筋を通して発言しているのは、共産党などの左翼だが、残念ながら勢力が小さい。

 一度、屈したら、嵩にかかってくるのがアメリカだ。 いまが正念場だ。ここは、愛国の一点で団結し、アメリカの新基地押し付けを撥ね退けようではないか。「今や、最もやっかいな国は中国でなく日本だ」(米国務省高官)ということを思い知らせてやろうではないか。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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自主防衛力を増強しよう。 (真正右翼)
2009-10-25 19:06:47
アメリカの軍隊を追い出し、自衛隊を強化して、国の安全を守ろう。核を早急に配備しよう。アメリカ、中国、北朝鮮による核の恫喝に屈するな。
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