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第466回 10年前 その1~介護支援専門員になる

2010-05-30 00:25:27 | 介護保険制度
私が在宅支援にかかわったのは、訪問看護、平成8年からでした。
そしてしばらくして、
介護保険法が、平成9年に介護保険法が公布され、
訪問看護も、介護保険法が優先されること、
そして、介護支援専門員という資格が生まれることを知りました。

当時は「介護支援専門員」といっても、
それが、具体的にはどんな仕事をするのかは、よくわからないままに、
ただ、介護支援専門員を通さなければ、様々なサービスを利用することはできない、ということと、
訪問看護と兼務することで、特に医療依存度の高い方への支援は、
むしろ行いやすくなるのでは、といった義務感から、
介護支援専門員資格を受験することにしました。

試験を受けるにあたっては、もちろん「試験準備講座」なんていうのも受けましたが、
講師の先生方も、
「私たちも、どんな試験になるのか、わかりません」といわれる中、
双方に、手探り状態で、講義を受け、試験勉強をしたものです。

やはり、テキストはありましたが、当時は3冊。全部で5000円。
問題集等も、複数の出版社から出されていましたが、
通信教育といったものはなかったようにおもいます。

そして、その後に事業所として取り組んだのが、
「居宅サービス計画書」とはなにか、ということ。

訪問看護では「看護計画」というものを作成し、
それをもとに看護を行うということは行っていましたが、
「看護計画」と「居宅サービス計画」とはどう違うのか、についてを、
事業所の管理者・主任クラスで勉強会を行い、
それをスタッフと共有しあうということを行いました。

そして、居宅サービス計画は、在宅生活の全体像を表す。
いわば、間取り図のようなものであり、
看護計画は、その間取り図の看護の部屋に、
どのようなインテリアを施すか、のようなもの・・・
といった理解をしました。

そして、そのインテリアが、それぞれのサービスで異なってしまえば、
その家は調和のとれない家になってしまう。
即ち、チームワークがとれていない、ということになってしまう。

それ故、介護支援専門員は、その利用者の間取り図を作成し、
どんな家を造っていきたいのかを。
それぞれのサービス事業者に提示していかなくことが仕事だ、と考えていました。

ただ、まだその時には、さほど「相談援助」や「対人援助」といったことは
意識していませんでしたし、そういった言葉も、まだ聞かれていませんでした。


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4 コメント

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アセスメントツール (Maa-chan)
2010-05-30 10:21:45
 介護支援専門員実務研修は,1999年夏に受講しました。確かに当時は,「相談援助」や「援助技術」は意識されず,むしろ「いかに簡単にケアプランが作成できるか」(不適切な表現ですね)が主眼だったような気がします。
 要は,研修=アセスメントツールの使い方,だったのです。MDS-HC,日本社会福祉士会,日本看護協会,「3施設」施設協等,さながらアセスメントツールの「営業」が,研修の目的だったのかもしれません。

 時代はかわり,今介護支援専門員は「相談援助職」であり,「援助技術(狭く言えば面接技術)」が大切だとされるようになりました。「相談援助技術」を持ち,かつ倫理に基づいて実践することが求められる「専門職」であることが社会的に要請されているのだと思います。

 改めて,dreamさんが日々訴えておられることが,とても大切なことだと感じました。
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報告書ですが (ssyounnosuke)
2010-05-30 12:43:29
私ごとですが

特定非営利活動法人神奈川県介護支援専門員協会が出した「平成21年度介護保険における適切なケアマネジメントの推進に関する調査研究事業 報告書」なるものです。
会員は希望すれば送料負担で配布、それ以外は事務局にお問い合わせください。
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よかったことも (どりーむ)
2010-05-30 23:13:34
Maa-chan様、コメントをありがとうございます。

確かに、当時は、どのアセスメントツールを選ぶ?という時代でしたが、
それはそれで、それぞれのツールを知り、
体験できたことは、よかったとも思います。

それに、実務研修でも、
具体的に、利用票別表の計算方法を学べたことは、
利用者さんにきちんと説明できるためには、
必要なことだったと、
今の実務研修のプログラムをみて、思います。
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HPで案内は? (どりーむ)
2010-05-30 23:16:20
ssyounnosuke様、コメントをありがとうございます。

県協会に問い合わせてみます。

また最近、HPがリニューアルされましたが、
こういった研究報告などについても
アップしてくれるとよいなぁ、とも思います。
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