千の言霊

一生ぬぐえない想いからたくさんの本をよみました 
そして いろんな言葉たちに出会いました 

蓮如が信仰について語った言葉

2007-06-20 23:34:19 | Weblog
一宗の繁昌と申すは、人のおほくあつまり、威のおおきなることにてはなく候ふ。
一人なりとも、人の信をとるが、一宗の繁昌に候ふ


【意訳】
 一宗の繁昌というのは、人が多く集まり、勢いが盛んなことではない。
たとえ一人であっても、まことの信心を得ることが、一宗の繁昌なのである。


蓮如は一生をかけた布教伝道によって、「仏国のようだ」と、言われるほど栄えた教団ですが、
参拝者が多ければ良い、という考えではなく、あくまで信心の有無を問いかけます

信仰とはちがうとはおもいますが
いま 私が活動しているAED普及においてもおなじようなことがいえると思うのです
他の地域でAEDを設置したと それなら うちでも設置しようかと
設置すれば助かる可能性は高くなるのです でも あっただけではだめなんです
本当につながる命を救おうと思わなければ 
心から 倒れた他人を救ってあげようと言う自らの思いがなければ
心肺蘇生法も身につかない
講習会も単なるイベントとして 人がどれだけ集まっても人に誘われたり
つれてこられてもそれだけなんですよね
たった一人でもいい どうしたら命をつなげられるかとまことの信が必要だと思うのです

蓮如さんのいわれたことばは今の私たちにも、同じ重さの課題として、届けられているのだとおもうのです