秋の夕方日課のようにナンタルのマックで珈琲をしていると、また美希姉ちゃんがやってきた。時々実家に里帰りするようだ。といって札幌まで30分の距離だから。
美希「いつも、ここにいるねぇー」
「日課だよ。家に帰る前に一杯の珈琲。札幌じゃどんなん?」
美希「どんなん!?。アアッ!!、彼とね!!!。お互い学校だから時間通りに帰ってくるじゃん。それで『お腹すいたー』といって帰ってくるとベッドに連れていって、お帰りの挨拶かな!!!」
どんなん?、と曖昧な聞き方をしたら彼氏との性生活だと思ったらしい。じゃあ続きを聞こうか・・・。
「どんな挨拶?」
美希「服脱がせるのって面倒じゃん。でっ彼は『おないすいたよー』といってるけど、私もお腹がすいてる!、といって。だからそのまま彼の上にまたがって服をかき分けてグイグイと入れ込むんだ。それで腰をつかってこんな風にティクトクダンスみたいに(*^▽^*)。すると彼氏も乗ってきて頑張って腰を動かすんだ。それで二人で波長があったときに撃ちはなつという感じかな!。それが私達のお帰りの挨拶!」
「お腹すいたのにむごくないですかぁー」
美希「男の人って、綺麗な女の人をみたりして、毎日いろんな妄想をしているのよ。そういうときって精子もチャージされてから帰ってくるのよ。お腹すいていてもバッチリーチャージされて帰ってくるもん。だから帰ってきたときにスッキリさせてあげるわけ。だってお帰りセックスが一番マストかな。それからだよ、彼氏がぐったりしている頃に夕飯の支度をして、風呂に入れて、風呂上がりに彼氏はビールなんか飲んでご飯を食べているうちに寝てしまうわけ。だから朝はすっごく早く起きるよ。それで朝勉強してから学校にゆく生活かな」
「早寝早起きの健康的な生活だねい!」
美希「だってえ、リーマンみたいに帰ってきたからご飯たべて、家族の団らんですごして、お風呂に入って、それからエッチじゃ、疲れ果てて元気でないもん」
「そりゃそうだ」
そんなたわいない話をしているうちに日も沈んできた。
秋の陽はつるべ落としとはよくいった。美希ねえちゃんと帰路が一緒なので、陽が陰ったナンタルの坂道をあがっていった。
・・・
小樽も秋の気配が濃厚だ。