distan日誌(旧)

2010/02/14 livedoorに引越しました。

スウィングガールズ

2005年03月27日 | 映画・さ行


「ウォーターボーイズ」を撮った矢口史靖監督の青春学園コメディ。「女子高生がジャズ」というミスマッチは、前作の「男子高校生がシンクロ」という構図と、まぁ似たようなものですね。
いろいろと苦労しながら、何とかやり遂げるという達成感を、観る側もいっしょになって味わえます。観終わったあと、爽快感に包まれました。

ロケ地は、山形県米沢市。山や川、緑。舞台となる地方の風景が、たまらなく、いい感じ。上野樹里も、白石美帆も、みんな山形弁で頑張っていました。そういえぱ、母親役の渡辺えり子は、山形出身ではなかったでしたっけ。

演奏が、吹き替えではなく、実際の彼女たちのものだったというのを、後から知って驚きました。結構なレベルまで上達してますね。これにも、思わず拍手を送りたくなります。まぁ、ある程度、心得のある子をオーディションで選んでいるんだろうけれど。

いつも、頼りなさそうにしていたセキグチ(本仮屋ユイカ)が、明日からNHK朝ドラのヒロインかぁ。思わず、大丈夫?と心配になったりして……。

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バーバー吉野

2005年03月26日 | 映画・は行


「バーバー吉野」って、みなさん、ご存じでしたか?私は、知りませんでした。今日から、ロードショーが始まった「恋は五七五!」の監督、荻上直子さんの長編デビュー作です。去年、ベルリン映画祭のキンダーフィルム(児童映画)部門で、スペシャルメンション(特別作品)に選ばれました。

小学生の男の子は、全員「吉野刈り」という同じ髪型にしなくてはならない。そんな不思議な田舎町で繰り広げられるメルヘンチックなコメディです。「もたいまさこ」の魅力に負うところも大きいんですが、荻上監督には、上質なセンスを感じました。海外で絶賛されたのも、よくわかります。

それが、「恋は~」になると、一つ間違えば、「B級青春コメディ」に、陥りかねないんですよねぇ。(「B級青春コメディ」が、悪いと言っているわけでは全然ありませんので、誤解なきよう。)荻上さん、持ち味失わずに、面白い作品をたくさん作って下さい。応援してます♪

公式サイト
は、こちらから

荻上監督トークショー
←参考リンク(大分市の映画館でのものです。news&eventから、トークショーをクリックして下さい。)


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ワンダフルライフ

2005年03月23日 | 映画・やらわ行


「ワンダフルライフ」と言えば、「ああ毎週見てます」「見てました」という声が返ってきそう。いいえ、これは、韓国ドラマでもなければ、反町クンと長谷キョーのフジTVドラマでもありません。是枝監督の「ワンダフルライフ」。今から、6年も前の映画なのですが、実は、その存在をこれまで知りませんでした。「誰も知らない」を観て、その斬新な手法に関心を抱き、この人が、他にどんな映画を撮っているのか知りたくて、行き当たったのがこの作品です。

「死んだ人たちが、まず集まる場所」という設定からして、思いっきりファンタジーです。そしてファンタジーでありながら、見事にリアルです。「ワンダフルライフ」があって、なるほど「誰も知らない」があるのだと納得しました。古ぼけた施設を舞台に繰り広げられるファンタジックな話の骨組。一方、台詞のようでいて、そうではないリアルな出演者の言葉。派手な演出はありません。アッと驚くようなストーリー展開があるわけでもありません。

ただ、いろいろなことを考えさせられました。生涯で、一番大切な想い出とは何か?それを選び取ろうとする時、必ず思い至る人生の喜びや苦悩について、ひたすら監督は問い続けます。観る側に、鋭く「問い」をつきつけてきます。「誰も知らない」もそうでした。この人は、メッセージを発信するというより、やたら問いかけをしてくる人なのだなぁと、思います。

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誰も知らない

2005年03月21日 | 映画・た行


柳楽優弥は、確かに圧倒的な存在感。まあカンヌで、ああなっても不思議はないと思いました。柳楽クンだけではありません。子供たちは、どの子も、みんな素晴らしかったです。「演技」をしているのではなくて、画面の中で、実に自然にふるまっています。もちろん台本はあるのでしょうが、暗記した台詞を口にしているのではないような気が……。ドキュメンタリーの制作手法で、「場面を切り取っている」のでは、ないでしょうか。監督のこだわりがよく伝わってきます。

この子たちの置かれた状況に、気づくことない大都会の大人たち。コンビニの店員など、良い人もそれなりに登場するのですが、かといって、この子たちの状況が基本的に変わるわけではありません。それがなんとももどかしい。子供達が、「辛い」とか、「悲しい」とか嘆いたり、涙を流したりする場面は、一切ありません。逆に、見ている側は、淡々と描かれるその日常のディテールに心を痛めます。

明が学校に友達を誘いに来るシーンや、ユキが音のするサンダルを履いて歩くシーンなど、切ない場面は、たくさんあるのですが、それ以上に、何より「重い」映画でした。

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恋は五・七・五!

2005年03月20日 | 映画・か行


タイトルから想像されるような「駄作」ではありません。観終わって、すがすがしさが残る青春コメディということでは、十分楽しめました。それにしても、タイトルは、もうちょっと、どうにかならなかったのかなぁ。シンプルにして秀逸なネーミングってありますよね。「お葬式」とか「みんなの家」とか「のど自慢」とか……。この作品の場合、タイトルで、ずいぶん損していると思います。(「駆け抜ける 青春恋は 五七五」という句の一部だということは、最後に、ようやくわかるんですけどね)

最初のうちは、気が進まない主人公が、だんだん面白さにのめり込み、最後は……。そんなストーリー展開は、確かに、ありきたりといえばありきたり。古くは、「シコふんじゃった。」から、「ロボコン」、最近では「スウィングガールズ」と。でもまぁ、安心して見てられるというところもありますね。

ちょっと勝ち気な主人公の帰国子女や不思議系ウクレレ少女、万年補欠野球部員など、チームの五人は、それぞれキャラが立っていて、いい味出してたし、彼らをまとめる教師役の杉本哲太の頼りなさ気なところも(単なる熱血教師じゃなくて)良かった。一番面白かったのは、対戦相手の強豪校チームの生徒のキャラ。特にリーダー役は、「ユリオカ超特Q」ご本人かと思ってしまいました。

突っ込みどころとしては、舞台となる高校の周囲の風景が、どうみても、静岡じゃないなぁと。海に島が浮かんでるのは、抵抗ありました。これ、誰が見たって、瀬戸内の風景ですよね。製作費足りなかったのかなぁ……。


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ユー・ガット・メール

2005年03月19日 | 映画・やらわ行


今更ですが、ユー・ガット・メール。いつか観ようと思って、なかなか機会がなかった作品。こういう話って好きだな。小気味の良いテンポで繰り広げられる登場人物たちやりとりが、結構しゃれてて面白かったし。

もう7年も前の映画です。だからインターネットも、当然「常時接続」ではなく「ダイヤルアップ」。ピー、ヒュルヒュルという音がしてつながります。そういえばそんな時代もあったなぁ。今となっては、ただひたすら懐かしい。

ジョー(トム・ハンクス)が、キャスリーン(メグ・ライアン)をメールの相手と気づくまでは、いわゆる「神の視点」で、物語が展開します。結末が、どうなるかは、まぁ予測がつくわけだけれど、キャスリーンが「NY152」の正体を知った時、どんな顔をするのかわくわくしながら、観る側は、引き込まれていきます。

画面に溢れるニューヨークの街角の香り。この雰囲気もなかなかよかった。

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箪笥

2005年03月17日 | 映画・た行


単なるホラー映画とは、ちょっとテイストが違いました。ホラーなのに、なぜか、切ないのです。その点、実に、不思議な映画でした。タイトルは、good。もしこれが、「死霊の~」だの「恐怖の~」だのだったら、ぶちこわしですもの。

見終えた感想、一言で言えば、「難解」。最後まで、解けない謎が多すぎて、うーん、ちょっと消化不良のまま。「原作本を読まないと謎は解けません。」では、困ると思うのですが……。

(ここからは、完全にネタバレです。観る前には、読まないで下さいね)
スミが、「お父さんは、これから起きる忌まわしい出来事について、責任を取って欲しい。」という意味のことを口走った時、ええっどうなってるの?と、巨大なハテナマークが点灯。さらに衝撃的だったのは、父親の「スヨンは、もう死んだんだ。」の一言。これって、すべてスミの脳内のことだったていうこと?彼女の母親が自殺し、その時、妹も命を失って、それ以来、彼女は、記憶喪失&心の病に侵されてしまった……ということ?

冷蔵庫の中に、はいっていた包みの中身は何か?義理の弟夫妻が訪ねてきての会食時、なぜ継母が、ハイになってしゃべりまくっていたのか?食事の最中、義理の妹が、のたうちまわったのはなぜか?終わりの方で、スミと継母が、時々入れ替わるのは、どういう意味? 最初の伏線。箪笥の中に同じ服がいくつも並んでいたのは、なぜ?(病院とソウル郊外の自宅を行き来し、帰りにいつも、同じ服を買ってしまっていたということ?)とにかく、なぜ?なぜ?なぜ?が多すぎる。

ただ、映像のセンスは、なかなかのものだと思います。DVDを借りる時も、ホラー映画だという認識はほとんどなく、パッケージの写真に、どこか惹かれるところがあり、思わず手にしたのでした。

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花とアリス

2005年03月16日 | 映画・は行


DVDで観た「花とアリス」。極めて精密に作られた作品です。あの会話のリアリティは、すごい。改めて、岩井俊二監督の能力を見直しました。一般受けは、しないかもしれませんが、もう一度、鈴木杏と蒼井優の会話に耳を傾けてみたい。とにかく、すごくリアルです。

強引な鈴木杏が、とんでもない嘘を並べ立てる時の、早口のセリフが、何とも言えず、いい感じ。特に気に入ったのは、離婚した父親とアリスとが、デートする場面。10代半ばの少女と離婚した父親との微妙な距離感が見事に画面に表れていました。最後に、彼女が父親に向かって、中国語で、「ウォーアイニー(愛してします)」というところがいい。そういう時は、「ツァイチェン」と言うんだという父親も、これまたいい。(最後の方の伏線にもなっている。)あの感性が、何ともいえません。実に繊細。でも、そのために、わざわざ「落ちていた携帯電話を拾う」という設定は、岩井監督、ちょっとあざと過ぎかも。

アリスの母親役(相田翔子)は、ちょっと若すぎないかな。どうしたって、母娘には見えませんが……。そういえば、こないだカラオケいったら、WINK時代の相田翔子が画面に登場して、仰天しましたっけ。

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ロング・エンゲージメント

2005年03月14日 | 映画・やらわ行


予告編では、わりと「純愛モノ」っぽく描かれていますが、実際は、ロマンスと戦争とミステリーをミックスしたような作品でした。
ロマンスの部分は、マチルドとマネクの子供時代の描写など、とてもほほえましかったし、セピア色の映像美を十分に堪能することができました。
戦闘シーンは、暗く重くて、プライベートライアンのようにリアル。
肝心のミステリーの部分ですが、登場人物が多く、人間関係の把握にちょっと骨が折れました。
謎解きの面白さでぐいぐい引っ張っていくという感じではなかったなぁ。
ジョディ・フォスターには、驚きました。フランス語上手に話しているし。「端役でいいから使ってほしい」と、本人が監督に頼み込んだんだそうですね。

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今度は、自分の著作権

2005年03月12日 | 著作権の話
自分が使っているブログサービスの「利用規約」というものに、注意深く目を通してみました。
すると、ええっ!!と驚くような一文が……。

「会員は、当社に対して、自己が投稿した記事及びコメントに関する著作者人格権を一切行使してはならないものとします」

ということは、私は、自身の「著作者人格権」を、サービス会社に侵害されても、何の文句も言えないということじゃないですか。
「著作者人格権」って、何だかよくわからないのだけれど、とにかく、これは、たいへんだという気がしてきました。

そもそも「著作者人格権」って、何?

ちょっと難しいんですが、
①著作物を公表するかしないか、公表するとすればどのように公表するかを決めることができる権利。
②著作物に氏名を表示するかしないか、表示する場合に本名を表示するかペンネームを表示するかを決めることができる権利。
③著作物の改変、変更、切除などを認めない権利。
この3つの権利の他、著作者の名誉・声望を害するような利用は、「著作者人格権」の侵害にあたるということです。

JASRACさんが、
そう言っているのだから、間違いはないでしょう。

「著作人格権を行使できない」ということは、ブログサービス会社がその気になれば、私の本名をさらすことが、できるということですか?
私の記事が、名誉を害するような使われ方をしても、私は一言も文句を言えないということですか?
そ、そんなことが、本当に許されていいのでしょうか?
どなたか、お詳しい方、アドバイスをお願いします。





固い話(著作権)のつづき

2005年03月05日 | 著作権の話
ネット上、あちこち、まわって、いろいろなことがわかりました。
確かに、著作物(映画の画像など)をUPするためには、著作権者の承諾が必要です。とは言っても、映画画像の個人サイトへのUPを、著作権者である映画配給会社等にイチイチ求めたとしても、それに対して、許諾してもらえるとは、まず考えにくいですね。
となると、現実的には、「削除要請や損害賠償請求のリスク」を、どこまで取ることができるかどうか、つまりは、自己責任、自己判断ということになるわけですね。
多くのみなさんのブログでの画像が、amazonにリンクしている理由の一つが、著作権クリアのためだということもわかりました。これまで、単にアフィリエイトのためと思っていたのですが(汗)。
「amazonなど、特定企業の営利に加担することへの抵抗感」と、「著作権を侵害することへの抵抗感」を天秤にかけてみて、ここは判断するしかないと思いました。

「時代の流れに、法律が追いついていない」というのが、素直な感想です。
このままでは、「ディズニーランドで撮した家族写真を日記ブログで公開する」ことも、場合によっては、著作権法違反になってしまいます。
「HP」と「ブログ」では、ハードルの高さが全く違うのですから、ブログサービスの提供会社では、もっと啓蒙に努める必要があるでしょうね。利用規約を掲げて自社の免責をうたうだけではなく、もっとFAQを充実させるべきではないかと個人的には思います。
また映画会社や関連の業界団体などが、「非営利・個人のサイトへの特別な配慮」を積極的に考えることも必要ではないかという気がします。(gooに対して、スキンを提供したことは、一つの進歩でしょうが……ていうか、新手の宣伝戦略ですかね)

【参考になったサイトへのリンク】   
その1
その2
         

突然、固い話ですみません。

2005年03月04日 | 著作権の話
昨日、東京高裁が、「著作権侵害」で、掲示板の運営者に、記事の転用差し止めと損害賠償を求める判決を出しました。これまで「名誉毀損」での削除・損害賠償は、あったのですが、「著作権」がらみでは、初めてのことだそうです。
で、俄然、気になり始めたのが、自分のブログ。これまで、「映画の宣伝にもなるわけだし、著作権者側は、利益にこそなるものの、何のデメリットもないじゃない」ぐらいにしか、思っていなかったのですが、よく考えてみると、けっこうグレーゾーンですね。
いきなり、配給会社から、削除要請と損害賠償請求が届くことはないでしょうけど、何かしっくりこないなぁ。一応goo事務局にも、質問メール出しておきましたが……。そのあたり、お詳しい方、アドバイスいただければ幸いです。
でも、映画のレビューサイトで、「画像」を使えないのは、ちょっと寂しいですよね。

オペラ座の怪人BBS

2005年03月02日 | オペラ座の怪人


公開から一ヶ月が経ちました。
5週目に入っても依然として、観客動員数、トップを走っていますね。
リピーターの存在が、たぶん大きいのではと思います。

下記の記事をUPしたところ、多くの皆様からコメントをいただきました♪
このエントリーだけでも、コメント・TBともに、3桁に達しています。
完全にハマッてしまったという方も、続出。私もその一人ですが(苦笑)
こちらのエントリーは、「オペラ座の怪人」BBSということで、どうぞご利用下さいませ。

※他の映画のファンのみなさま、ごめんなさい。
今のところ「オペラ座の怪人」ブログになってしまってます。
もちろん、他の映画へのTB、コメントも、大歓迎です♪
(それぞれのエントリーにお願いします。念のため。)


2005.03.02
distan@管理人




オペラ座の怪人超おすすめサイト
←世界で一番詳しいと思われる、必見のレポートUP2/5

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