前々回の記事で40代はTwitterにハマる傾向があるらしいこと、そしてその背景はこういうことじゃね?てなことを書いた。
では40代はTwitterを通して何をするべきなのか。
くどいけど同じことを書くと、ぼくたちはようやく団塊の世代の呪縛から解かれようとしている。あの人たちは実際、すごかった。広告業界で言うと、80年代にブームをつくった時、彼らは30歳そこそこだった。糸井重里さんが「おいしい生活」というエポックメイキングなコピーを書いた当時、33歳。いまの業界だとまだまだひよっこ扱いだろう。
30歳前後で時代を席巻するような偉業を成し遂げたのが団塊の世代だ。彼らにはある意味"上"がいなかった。未開拓の荒野だけがあった。そこに果敢に挑んでどんどん開拓していった。そのエネルギーはすごい。かなわない。
ぼくら40代は結局、彼らに憧れ、追いつこうとしてこれまでずっと追いつけなかった。追いつけないまま彼らは第一線を退こうとしている。そしてリーマンショック後の世界が出現した。
リーマンショックは、団塊の世代に追いつきたかったぼくらに「何ムダなことやってんの?」とドライに問いかけてきた。これまで追い求めていた価値がすべてガラガラガラと崩れ去った。
そして焼け跡だけがいま、ぼくらの目の前に広がっている。団塊の世代にとっての"未開拓の荒野"のロマンチシズムに比べると、なんと殺伐としていることか。
そんなぼくらの状況を、@Fanworks_Inc氏がTweet上でフットワーク軽くこう解説してくれた。
そうですね。ギョーカイ文化とかヒエラルキーとかがリセットされ、正に「焼け跡」になった。この状況って、歴史や仕組みを知っててフレキシブルに動けることと、何も分かんないけど、天性のカンを持っている若者が同じ土俵で頑張っていける面白い時代になりましたね。
そうなんだよ、そういうことなんだよ。いまだからこそ、ぼくらにできる価値あることがある。それは「歴史や仕組みを知って」ることだし「フレキシブルに動ける」ことだ。・・・あ、わかる?
つまりぼくらはさ、団塊の世代を追いかけながらそれぞれの業界のしきたりや仕組みをつかんできた。いいところも悪いところも知っているし、変えるべきポイントもだいたいわかっているし、変えることの難しさもわかっている。そこに「天性のカンを持っている若者」たちがいて「同じ土俵」の仲間として隣に座っていたりする。
ぼくたちは、団塊の世代の退場でいよいよ自分たちが主役だ、などと勘違いしてはいけない。だってぼくたちは主役になるには年をとりすぎているしほんとうに新しい発想はできなくなりつつある(たぶん)。一方「天性のカンを持つ若者」たちは思いもよらぬ発想を持っていたりするが、それを実現する方法論は持っていない。とくにこの国は、まだまだ複雑でややこしく、あっちを押すとこっちが出っ張ったりする。
40代のミッションがそこにある。どこを押したらどこが出っ張るけどそっちを押せばこっちが引っ込む、そんな構造は知り抜いているのだから、サポートしてあげればいい。若者たちが天性のカンをいかんなく発揮できるような状況をつくってあげればいいのだ。
Twitter上で別の友人@mat9215氏がこういうTweetを書いていた。
この分野もクリエーティブ業界以上に広大な焼け野原。まずは焦土にバラックでも建てていこう。
そうそう、そうなんだ。バラックを建てようよ。そこでとにかく天性のカンの若者が雨露をしのげるようにしてあげればいいんだと思う。じゃ、ここでなんとか暮してろな、と言ってあげて、しばらくして様子を見にいくと、若者がバラックを大御殿に作り変えてるかもしれない。
それがぼくら40代のミッションなんだと思う。仕組みを知り抜いているから、組織やおじさんたちをうまくだまして(だまさなくてもいいけど)バラックを建てるお金やバックアップ体制をつくれる。いまここでバラックでも何でも、とにかく立てておく必要性もわかっている。そんなの、ぼくらしかいないよ。
そんなサポーターなんてイヤ?うーんでもねえ、仕方ない。時代とのマッチングで、世代の限界ってあると思うんだ。毎週日曜日に日本中を奮起させてる龍馬だって、雄藩連合を唱えたのであって明治の世が見えていたわけではない。西郷どんは幕府は倒したけど武士の権利のために政府と戦争して負けた。大久保利通なんか暗殺されたんだぜ。
ホントのホントの意味では、ぼくたちには新時代は築けない。でもそれでいいんだ。新時代の主役は20代30代の若者たちに任せればいい。ぼくらは、彼らが自由闊達に動ける舞台を整えてあげればいい。
そして、また書くけど、そんなミッションを気負ってしょいこまなくていい。気楽にね。いい加減にね。そいでもって時々キリッとね。・・・そんな感じで、いいと思う。
では40代はTwitterを通して何をするべきなのか。
くどいけど同じことを書くと、ぼくたちはようやく団塊の世代の呪縛から解かれようとしている。あの人たちは実際、すごかった。広告業界で言うと、80年代にブームをつくった時、彼らは30歳そこそこだった。糸井重里さんが「おいしい生活」というエポックメイキングなコピーを書いた当時、33歳。いまの業界だとまだまだひよっこ扱いだろう。
30歳前後で時代を席巻するような偉業を成し遂げたのが団塊の世代だ。彼らにはある意味"上"がいなかった。未開拓の荒野だけがあった。そこに果敢に挑んでどんどん開拓していった。そのエネルギーはすごい。かなわない。
ぼくら40代は結局、彼らに憧れ、追いつこうとしてこれまでずっと追いつけなかった。追いつけないまま彼らは第一線を退こうとしている。そしてリーマンショック後の世界が出現した。
リーマンショックは、団塊の世代に追いつきたかったぼくらに「何ムダなことやってんの?」とドライに問いかけてきた。これまで追い求めていた価値がすべてガラガラガラと崩れ去った。
そして焼け跡だけがいま、ぼくらの目の前に広がっている。団塊の世代にとっての"未開拓の荒野"のロマンチシズムに比べると、なんと殺伐としていることか。
そんなぼくらの状況を、@Fanworks_Inc氏がTweet上でフットワーク軽くこう解説してくれた。
そうですね。ギョーカイ文化とかヒエラルキーとかがリセットされ、正に「焼け跡」になった。この状況って、歴史や仕組みを知っててフレキシブルに動けることと、何も分かんないけど、天性のカンを持っている若者が同じ土俵で頑張っていける面白い時代になりましたね。
そうなんだよ、そういうことなんだよ。いまだからこそ、ぼくらにできる価値あることがある。それは「歴史や仕組みを知って」ることだし「フレキシブルに動ける」ことだ。・・・あ、わかる?
つまりぼくらはさ、団塊の世代を追いかけながらそれぞれの業界のしきたりや仕組みをつかんできた。いいところも悪いところも知っているし、変えるべきポイントもだいたいわかっているし、変えることの難しさもわかっている。そこに「天性のカンを持っている若者」たちがいて「同じ土俵」の仲間として隣に座っていたりする。
ぼくたちは、団塊の世代の退場でいよいよ自分たちが主役だ、などと勘違いしてはいけない。だってぼくたちは主役になるには年をとりすぎているしほんとうに新しい発想はできなくなりつつある(たぶん)。一方「天性のカンを持つ若者」たちは思いもよらぬ発想を持っていたりするが、それを実現する方法論は持っていない。とくにこの国は、まだまだ複雑でややこしく、あっちを押すとこっちが出っ張ったりする。
40代のミッションがそこにある。どこを押したらどこが出っ張るけどそっちを押せばこっちが引っ込む、そんな構造は知り抜いているのだから、サポートしてあげればいい。若者たちが天性のカンをいかんなく発揮できるような状況をつくってあげればいいのだ。
Twitter上で別の友人@mat9215氏がこういうTweetを書いていた。
この分野もクリエーティブ業界以上に広大な焼け野原。まずは焦土にバラックでも建てていこう。
そうそう、そうなんだ。バラックを建てようよ。そこでとにかく天性のカンの若者が雨露をしのげるようにしてあげればいいんだと思う。じゃ、ここでなんとか暮してろな、と言ってあげて、しばらくして様子を見にいくと、若者がバラックを大御殿に作り変えてるかもしれない。
それがぼくら40代のミッションなんだと思う。仕組みを知り抜いているから、組織やおじさんたちをうまくだまして(だまさなくてもいいけど)バラックを建てるお金やバックアップ体制をつくれる。いまここでバラックでも何でも、とにかく立てておく必要性もわかっている。そんなの、ぼくらしかいないよ。
そんなサポーターなんてイヤ?うーんでもねえ、仕方ない。時代とのマッチングで、世代の限界ってあると思うんだ。毎週日曜日に日本中を奮起させてる龍馬だって、雄藩連合を唱えたのであって明治の世が見えていたわけではない。西郷どんは幕府は倒したけど武士の権利のために政府と戦争して負けた。大久保利通なんか暗殺されたんだぜ。
ホントのホントの意味では、ぼくたちには新時代は築けない。でもそれでいいんだ。新時代の主役は20代30代の若者たちに任せればいい。ぼくらは、彼らが自由闊達に動ける舞台を整えてあげればいい。
そして、また書くけど、そんなミッションを気負ってしょいこまなくていい。気楽にね。いい加減にね。そいでもって時々キリッとね。・・・そんな感じで、いいと思う。
クリエイティブの焼け野原で、なんとかフリーでやっています。このブログというか、エッセイというか、批評というか、COOLでDRYなんだけど、何かやる気にさせていただきました。冷たい熱みたいなの感じました。本当、団塊世代のクリエイティブ観はモデルにならないなあ。
日々、思考していたこと、書かれていて、とても興味深かったです。突然、失礼しました。
今度めしでも!メルアドください。
左のカラムの真ん中あたりにメッセージ送るとこあるんで。