Humdrum++

ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

The Best of Italian Rock Vol.2 Arti & Mestieri

2015-07-05 23:58:09 | 音楽

今年はライブづいています。
スティックメンwithデヴィッド・クロス、ヨーロピアンロックフェスに続いて今年3回めのコンサートは、ベストオブイタリアンロック

初日はオザンナ、2日めはアルティ&メスティエリですよ。
オザンナはほとんど聞いたことが無い^^;ので、興味は2日めのアルティ。

事前にセットリストが公開されていたのですが、それを見ても半信半疑。
なんせ、アルバムを3枚も再現した上に、クリムゾンナンバーのスターレスなど、ライブバージョンの曲を何曲も演奏するそうな。
こりゃ3時間じゃ終わらないでしょ、、と思ってたんですが、このセットリストでやってくれました(@_@)
※セットリストは公演フライヤーにあります→PDFダウンロード(重いです)

端っこだけどなかなか前で、良い席です(^^)
特別記念CDをもらって、ドリンクはウォッカのカクテルをくいっと飲んで席へ。

オープニングナンバーはTILTから、重力!(Gravita9.81)

フリオ・キリコさんの1,2,3から、いきなりズドン!衝撃の一音めはあの各楽器のユニゾン高速パート。
最初の瞬間からぶっとびパフォーマンスです。
音圧がすごい、ドラムはもちろん、サックス、バイオリンも強烈に迫ってきますよ。

そして2曲目以降、Strips, 侵食とアルバムの順に沿って続いていきます。

今回のアルティはゲストも入れて10人での来日ですが、
Tiltの演奏メンバはそのうち8名。

Gigi Vevegoni - ジジ・ベネゴーニ / Acoustic and Electric G. Key
Furio Chirico - フリオ・キリコ / Ds. Per. Gong
Beppe Crovella - ベッペ・クロヴェッラ / Piano, Keyboards
Iano Nicolo - イアーノ・ニコロ / Vo
Lautaro Acosta - ラウタロ・アコスタ / Violin, Electric violin
Roberto Puggioni - ロベルト・プッジョーニ / B
Marco Roagna - マルコ・ロアーニャ / Acoustic and Electric G.
Aruturo Vitale - アルトゥーロ・ヴィターレ / Soprano Sax

他の2名は、次のウニヴェルシ・パラレリのパートにて登場します。

Piero Mortara - ピエーロ・モルターラ / Accordion, Piano, Keyboards
Mel Collins - メル・コリンズ / Soprano Sax, Flute

さて、アルバム、TILTの曲が進行します。特にジジさんのギターソロ、歳を感じさせないです、速弾きが若い!
イアーノさんは衣装ととっかえひっかえしながらボーカルに登場、2回目のヘアースタイルはもしかしてサムライヘッドのつもりかな?志村けんみたいでしたが^^;
ラウタロさんのエレキバイオリンもハードです、アルトゥーロさんのソプラノサックスも強烈に響いてますよ。

ところで、イアーノさんは紙飛行機が大好きなようです。出てくるたびに紙飛行機を折って観客席に飛ばして、ついでに投げキッスも飛ばしてました。

そんなこんなで、いよいよ関節の演奏。
この曲が好きです、これ聴けただけで満足。
今回のライブは「これ聴けただけで満足」というのが5,6曲ありましたが^^;

びっくりしたのはTILTアルバムの最後の曲、アルバムタイトルのTILTって曲なのですが、これもライブでやったこと。この曲は実験音楽みたいな曲で、さすがにライブじゃやらんだろう、と思っていたのですが、バックのスクリーンに昔の画像を映しながら、独特の雰囲気で演奏していました。

TILTの再現ライブで満足感たっぷり。これでおしまいでもいいや状態。
しかし、これからまだまだ続きますよ。次は6月26日に出たばかりのアルバム、ウニヴェルシ・パラレリ(Universi Paralleli)からの曲が続きます。

まずはALTER EGO。バイオリンのリフが特徴的で、ノリノリです。
2曲めDUNEで、やっとメル・コリンズさん登場!待ってましたよ(^^)メルさんのソプラノサックスが流れると、会場はしんみり(となった気がする^^;)、続いてのパチャママではメルさんがフルート吹きます。これがイアーノさんのボーカルと絡み合って、良い雰囲気。
メル・コリンズさんはこれにて一時退場。なんか出番が少なかったですね、ほんとのゲストって感じ。
スティックメンのときのデビッド・クロスさんは同じゲストでも、すっかりバンドの一員になっていましたが。

ステージは進みます。原始共存ではフリオ・キリコさんのドラムソロ。
もうチキン肌になるくらいの迫力、固唾を飲んで聴き入ってしまいました。

さらに、日本語盤のボーナストラックでもある、天界への扉までもしっかりライブで演奏して、前半の部は終了。

時計をみると19時過ぎ、たっぷり2時間の演奏ですよ。
普通のライブならこれでお開き、今日のライブもここまで十分な密度でした。
しかしまだ後半があります。20分ほどの休憩時間です。
トイレはすませておこう、と思うのはみな同じで、チッタのトイレは大渋滞。それでも用を足して、喉が渇いたから500円のミネラルウォーター買って席へと戻ります。

後半は、ベッペさんがオープニングトーク。英語でしゃべってくれたけど、内容理解度10%くらい、ヒアリング力が欲しい。スターレスのイタリア語バージョンをやる、日本のオーディアンス大好きだ、チッタも好きだ、10年前にもここでコンサートをしたんだ、と言ってるのはわかった^^;

後半開始は、アルバムMURARESから「2000」。The 1sr Live in Japanでも演奏されていたので耳に馴染んでいます。
ベッペさんのピアノソロや、ピエーロさんのラジカルなアコーディオン演奏、さらにアコースティックバージョンのNOVA LUNE PRIMA、ピッキングを多用したバイオリン演奏など、。前半とはちょっと変わったステージ進行です。メルさんもテナーサックスを持って参加してますよ。

そして、イタリアバージョンのスターレス。
ロバート・フリップのギターはマルコ・ロアーニャさんがやってます。この曲、イタリア語に合いますね、イアーノさんの甘いボーカルと、オカルティックな衣装(もしかして助清インスパイアだったのでしょうか?)がこの曲にぴったりでした。そしてドラム、もちろんビル・ブラッフォードのスターレスは最高としか言えないのですが、フリオ・キリコのスターレスもまた迫力満点!
いやぁ、ええなぁ~、とため息しか出てこないスターレスでした。

まだまだ続きます。今度は、明日へのワルツから続々と演奏。
実は、私が一番びっくりしたのはここからなんです。

キリコさん、1952年生まれ、もう63歳です。20代の頃の手数はさすがに期待できない。TILTナンバーを聴いているときはそう思ってました。しかし、明日へのワルツの曲になると、手数が増える増える、前半よりも明らかに手数多かったです、もう叩きまくり。60過ぎてもそんなに叩けるんですか?3時間も演奏してるのに疲れてないんですが、まるで鉄人、それとも妖怪、かと思わせるパフォーマンスでした。

アンコールは2曲、もう観客も全員がスタンド、総スタンディングオベーション。
最後の最後には、バンドメンバ全員でのグラビータ。最高のライブでした。

いやぁ、ホントに良かった。
終演は21:00、休憩時間を含めてたっぷり4時間でした。

この日の入場者には、記念CDがプレゼントされましたよ(^^)

2曲がクレジットされています。
1曲目はNATO。
ボーカルはOSANNAのLino Vairetti.
バックはアルティのメンバの合作、美しいメロディ、イタリアらしい曲です。
2曲めはGRAVITA9.81のリハーサル音源、40年前のものです。スタジオのよりも重々しいアレンジですが、フリオ・キリコの手数の多さは凄い。

このエントリーを書いているとき、いまだライブの余韻に浸っていますよ(^^)

[Club Titta Kawasaki]
神奈川県川崎市川崎区小川町5-7
http://clubcitta.co.jp/

あ、そうそう。
ライブの後は興奮冷めやらなくて、まごころ居酒屋ラウンドアバウトへ。
誰かにこの楽しさを伝えたく、マスターに話を聞いてもらいました。
イタリアンロックの貴重な映像も見せてもらいましたよ、さすがまごころ居酒屋(^^)

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2 コメント

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Unknown (SUEOKA)
2015-07-12 22:39:03
いやー、クリス・スクワイヤが、アンディ・フグやデメトリオ・ストラトスみたいな死に方して、ショックです。

私見ですが、明日へのワルツって、何となくプロット集みたいな感じがして、まだまだ発展しそうな曲ばかりで。ティルトみたいに煮詰めて行けば、LP3枚位出来たんではないかな?
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SUEOKAさんゑ (calm)
2015-07-13 06:22:33
クリス・スクワイアさんが亡くなった日は、追悼でずっとイエスを聴いていました、、R.I.P.

明日へのワルツは、プロット集みたいな感じはしないですね。曲数は多いですが。ウニヴェルシ・パラレリはコンセプトアルバムとのことですが、いまいちそのコンセプトがわかりませんでした。
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