鞦韆院落

北京で過ごすインディペンデント映画な日常

送別会

2012-07-03 03:38:40 | 其他
内モンゴルで撮影をしていた顧桃が宋荘に戻ってきたらしく、朝の9時から電話をかけてきました。
私が天津へ行く前に、皆で食事をしようといいます。
徐童も来るから、宋荘で会おうとのこと。
昼に会う約束をして二度寝しました。

しばらくして、今度は大家から電話がきました。
新たに部屋を借りたいという人に見せたいから、明日の午後に部屋に連れて行ってもいいかと聞きます。
そういうのは、私が部屋を出るまで待ってほしいものです。
というか、ここを売却する予定だったんじゃないのかよ。
なんとなく不愉快で、目が覚めてしまいました。

シャワーを浴びていたら断水しました。

顧桃は、宋荘にあるいつもの焼肉屋に私たちを案内しました。
私の知らない人も含めて9人くらいいて、微妙な肉が山盛り出てきました。
途中で、基金に用があるというフランス人のF嬢と徐童が出て行きました。

いつもより白酒のペースが早い顧桃は、徐々に眼が座ってきて、同席していた彼の同郷に向かって怒鳴りはじめました。
理由は、その人の普段の酒癖が悪いから。
キレられたほうはギターを掻き鳴らし、声を張り上げて歌っています。
顧桃を訪ねて初めて宋荘に来たという雑誌記者の女性が、状況がつかめずにオロオロしていたので、いつものことだから大丈夫ですよと声をかけてあげました。

千鳥足の彼らと別れ、基金にいる徐童と合流しました。
彼は最近マンションを買って、自慢の内装が完成したので、見せてくれるといいます。
場所は『占い師』の撮影場所でもある、燕郊というところです。
宋荘からは7キロという距離で、最近はここに住む監督も多いです。

彼がデザインしたという部屋はなるほど立派で、部屋中に映画祭のトロフィーや賞状、ポスターが所狭しと並んでいます。
燕郊が一望できる24階からの眺めも凄いけど、リモコンで降りてくる幅4mほどのスクーンで観るホームシアターもなかなかのもの。
途中からやって来た唐小雁さんも一緒に、彼がいま編集中の新作ドキュメンタリーを部分的に鑑賞。
この作品は唐小雁さんの従兄が主人公で、彼女もまた出ています。
内容的には、犯罪がテーマで、かなりハード。
何しろ主人公はその後逮捕されて服役中だというからハンパありません。
「最近中国は取り締まりがきつくて、私の周りはみんなムショ行きだよ」と語る唐小雁さんの表情は、前回会った半年前より凄みが増している気がしました。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (桂mei)
2012-07-03 13:05:54
ムサビのイベントのポスターも、部屋(トイレ?)に飾って頂けたようで嬉しいです!おふたりにまた会いたいです。
Unknown (だーしゅー)
2012-07-03 22:14:34
トイレ兼シャワールームなので、そのうちポスターがふやけてしまわないか心配です。
そう言えば昨日も、北京に来たらいつでも歓迎すると言ってましたよ。
ありゃ (にいや)
2012-07-04 18:20:55
徐童さんリッチになったんですか。
今度来られたらカップラーメン食べずにすみそうですね。
Unknown (maiko)
2012-07-04 23:57:59
>内容的には、犯罪がテーマで、かなりハード。
すごいですね。
ハードボイルド・ドキュメンタリー作家?
いつか見れる日を楽しみにしています。
Unknown (だーしゅー)
2012-07-05 00:40:39
どうやって稼いでいるのか分かりませんが、ドキュメンタリーだけでマンションを買えるなら大したものですね。


今度の作品ではやばい犯罪現場を撮りすぎて、ほとんど使えなかったそうです。
一応それなりには気を使って編集しているそうですが、唐さんに言わせるとそれでも危険だとか。

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