しんしんと雪が降る。
りんりんと鈴が鳴る。
赤服の老人は一人の少女にプレゼントを手渡した。
「こんにちはお嬢ちゃん。私から君へのプレゼントだよ」
少女はにこりを笑って言った。
「ありがとう、トナカイを連れたお爺さん」
続けて言った。
「私もあげる。プレゼントをあげる。
形はないけど温かく
理由はないけど意味あるもの。
お爺さん。私はあなたに言葉をあげる。
ありがとう。感謝の言葉。
また会えて嬉しいわ。再会の言葉。
また来年も会いたいわ。約束の言葉。」
そうして最後に笑顔で言った。
「メリークリスマス。サンタクロース」
それは優しい冬の言葉。
一人のサンタと少女の言葉。
これって、クサくなーい?(汗)