砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

正夢

2005年11月30日 | ログ

夢で幸せが売ってたので買おうと思ったら200円足りませんでした。

大学で授業内レポートが出されたので書こうと思ったら教科書がありませんでした。

最大公約数の歌

2005年11月28日 | ログ

誰が為に歌はある
最大公約数の為に決まってる

僕らは正しさを認めない
僕らは僕らの意思だけを認めよう

政治は誰の為にある
僕らの多くの為にある

弱者はどうして殺される
数少ないから殺される

強者はどうして殺される
数少ないから殺される

日本へようこそお嬢様
ここは数が全てを支配する島

願わくば貴方がその他大勢になれますよーに

王様の墓

2005年11月27日 | ログ

昔、諸国の王達が競って巨大な墓を作りその権勢を示した時代があった。

しかし力の弱い王はその力に応じた大きさの墓しか築けない。

彼の墓は他の王達の10分の1程度でしか無かった。

だが賢い彼は後世に名を残す為にある一文を石碑に刻み

考古学者達の間で「世界最大の墓に眠った王」として名を残した。

古びた石碑には今もその一文が刻まれている。

「ここは偉大なる王の犬の墓である」


黒猫と白猫

2005年11月24日 | ログ

君は娯楽を探し出す才能がないねと黒猫は言った。

貴方は現実を見る才能がありませんねと白猫は言った。

二人の主は笑って言った。

君達は天秤を整える才能がないね。

二匹の猫は揃って言った。

凡庸に正しいくらいなら傾き間違い死んでいくと。

Ⅰ 僕は人間ではありません

2005年11月24日 | ログ
Ⅰ 僕は人間ではありません

世界の構成要素に関しては無知である僕だが
人生の基本骨子に関しての考察には些かの自負がある。

それはゲームだ。
荒唐無稽に広大で全貌余す事無く知りうる存在は神すらおらずとも
あらゆる人生は「選択」と「行動」で出来ている。
ロールプレイングの登場人物は会話の際に一定の内容のみを繰り返す。
現実では同一のキャラクタであっても解答する際に無限の可能性を内包する。
だが、可能性は可能性に過ぎない。
「おはよう」と言う問いに対し大部分のシステムは「おはよう」と返す。
行動の際に常に「揺らぐ」ことはあっても所詮それは「揺らぎ」であって
最終的に落ち着く先というものは「パターン」でしかない。

さて。
ここに一人の殺人鬼がいる。
人間ではない。人間としての生も名も基本的人権も与えられているが人間ではない。
何故か。
「鬼」だからだ。
怪物を殺すのはいつだって人間だ。
同様に。
人間を殺すものはいつだって怪物の仕業でなければいけないのだ。
だから人間を名乗らない。
名前を聞かれれば「堂島晃一」と名乗るだろうし
生年月日を聞かれれば「3月10日」と答えよう。
だが「貴方は人間か」という問いに対しては。
それが自分に対する死刑宣告であったとしても笑ってこう答えるだろう。


いいえ。僕は人間ではありません。

蒸気戦闘機の飛ばし方

2005年11月21日 | ログ

忘れがちではあるが。

表現とは元来ひどく酷く面倒くさいものである。

「蒸気戦闘機の飛ばし方」

何か書こう、と今「思索」して浮かんだ「アイデア」である。

面白い。

他ならぬ自画自賛の言葉ではあるが面白いとは思わないだろうか?

だが私では蒸気飛行機を飛ばす事は出来ないのである。

当然ながらこの世界に蒸気飛行機は存在しない。

言葉は想像しうる全てを創造可能であるから

フィクションというカテゴリの中で「蒸気飛行機の物語」を組み立てる事は可能だ。

しかし「離陸」するにはまず「蒸気飛行機が存在する世界」を作らねばならない。

現在と違う科学技術の発展系譜の世界である事は明確だ。

では具体的にどのようなファクターの違いが蒸気で空を飛ぶ結果を作るのか。

蒸気飛行機と通常の飛行機の違いと、蒸気である事ののデメリットは?

蒸気を排出する以上偵察機の発見確立は格段に上昇するだろう。

空軍の編成も変化するだろうし航続距離は飛躍的に低下するだろう。

仮に蒸気飛行機が既存のこの世界の飛行機と同じ加速性能、航続距離を持つとしたら

地上から見た空はどのように移るだろう?

戦術の変化。条約の変化。

シュミレートすべき有象無象の事柄。

はたと思い返し、自分が飛行機について何も知らない事を知る。

飛行機について素人ながら学び。

次に蒸気の無知に苛まれる。

仮定する世界は合理的ではないのだ。

だがその世界では蒸気飛行機は合理的でなければいけない。

代換エネルギーの不足。

条約による旧世界飛行機の製造禁止。

エトセトラエトセトラ。

かくしてアイデアは消えていく。

だが無駄ではない。

私の空では蒸気飛行機が飛んでいる。

理由なく理屈なく。

その様を楽しむロジックを当然のように私は所有している。

楽園停止

2005年11月20日 | ログ

僕らは楽しい物語を聞く。

終わりがあると知っている。

終わらないでと願っている。

サーカスの幕。

微笑むような寂寥感。

僕らは終わりを知りながら本を読む。


基地問題

2005年11月16日 | ログ

砂蜥蜴の生息地は某米軍再編問題の要的な位置にあるのですが(徒歩五分)
最近善意の市民団体の皆さんが拡声器を使ったり行進したりで五月蝿いです。

少なくとも米軍は私の帰り道を塞ぎませんよ?
当事者の意見としては戦闘機の低空飛行訓練さえしないなら別に基地があっても
日常的な害は感じません。

米軍出てけと主張するより
問題点を改善して貰う方に精力を傾けた方が
実のあるものになるし米兵さんも嫌な気分にならなくていいのになぁ。

日米関係の在り方に意見を持つのはいい事ですが(右でも左でも空っぽよりはマシ)
そこで働いてる人の気持ちとかも考えましょうね。
槍玉に上げられてる人達も感情を持った人間ですよ?

砂蜥蜴と空鴉は
公務員とか官僚とか自衛隊とか
国属だからって不当に非難される人達を応援しています。

2ちゃんねるは簡単ではない

2005年11月14日 | ログ

ワドさんの発言に関するメモ

>2chはここしばらくは生き長らえるでしょう。が、やがて「掲示板」そのものに飽きがきて、閑散としていくんじゃないかな? 
>あそこでは、同じ話題(スレッド)について、お話し合いの流れをかき回さないようにする「お約束」があるのです。
>でなければ完全に無視されるか、ひどいときには「荒らし」と見なされる。

2ch衰退論は割とよく論じられるテーマなのですが
砂蜥蜴はこの問題は「議論出来る問題ではない」と思うのですよ。
理由は「2chが掲示板の内包する全ての要素を内包しているから」

即ち人間との繋がりを渇望する「馴れ合い」
散文的に自分を表現する「チラシの裏」
単純な知識交換の場としての「情報性」
思想の回収、分析、戦争をする「議論性」
自己と同じ属性を求め合う「コミュニティー」
対象を非難し嘲笑し観察する「ウォッチャー」
暴力を目的とした暴力である「荒らし」
娯楽性の追求である「ネタ」
虚偽娯楽性の追及である「釣り」

これらが副次的に重なっているのが2chです。
確かにワドさんの言うように今後衰退するであろう機能性も存在しますが
同時に人間が人間たるならば永遠に続くであろうサガも存在します。
故にそう簡単にこのコミュニティは終わらないのではないかなーと。
ちなみに砂蜥蜴は

>あそこでは、同じ話題(スレッド)について、お話し合いの流れをかき回さないようにする「お約束」があるのです。
>でなければ完全に無視されるか、ひどいときには「荒らし」と見なされる。

このほぼ全ての掲示板にある不文律すら「面白ければ」
許容されるのが2chの魅力ではないかなと思っています。


人が殺人になる迄

2005年11月13日 | ログ


最初に螺子が廻る。
カチリと鳴る。日常と非日常の接合。

次に蓄積が開始される。
撃鉄が堕ちても引鉄を引く力はまだない。

貯蔵。
錆びた血液に腐臭を詰め込む。
内部を間化する事で常識や行動後の自分を殺していく。

索敵。
内部の変貌は外部にも作用する。
角膜は人でなく獲物を探し。
鋭敏化した嗅覚は弱者の匂いを探し出す。

この時点に至っても世界は「これ」に気づけない。
異常は異常として知覚している。
しかし「これ」は最低限の「人」を擬態している。
二足で歩行し言語を解し質疑に対し応答する。
この時点で世界は「人以下殺人以上」の存在「人でなし」への介入を断念する。
多様化する様式美の一環として異常を放置。
違和感は他者への干渉とタブーとする社会式によって削除される。

そして惨劇は起きる。
必然の名の下に。

多くの殺人はその行動の直後に抹殺される。
当然の措置だろう。
あんな「遣り遂げた表情」のモノを放置する事は不愉快極まりない。


防犯意識

2005年11月13日 | ログ

徘徊する老人

腕には「防犯」の腕章

素晴らしきかな地域の絆

唯一の問題点として彼らが

「寒いしちょうど暗くなった。危ないからそろそろ帰ろう」

と解散するのはどうかと僕は思う。

ゆめ

2005年11月10日 | ログ
おおきなゆめをふくらました
ゆめはどこかにとんでった

ちいさなゆめをつみあげた
なみにのまれてきえてった

みのたけくらいのゆめをみた
ゆめはゆめではなくなった

みのほどしらずのゆめをみた
ゆめにつぶされしんじゃった

かなしいくらいにあさがくる
ぼくらのゆめはしんでいく

まぶたをひらいてめをさます
よるがくるまであるきだす

電源オフ

2005年11月07日 | ログ


携帯を捨ててもう35分にもなろうか。

いま僕は独立している。

世界から独立している。

視界は六面体の白だ。

僕らは箱庭の世界で生活している。

生存に必要なエネルギーは箱が自動的に供給する。

知識も。栄養も。欲望さえも。

ただ繋がりだけが欠落している。

それを補う為に携帯は箱の中の唯一の異物として許された。

発信される電波。

受信される電波。

付随される感情。

送信される愛情。

僕はそれを破棄した。

僕はそれを拒絶した。

別に孤独主義者じゃない。

一人は怖い。

もう電波は届かない。

繋がりは失われ、僕は箱の中で成長していく。

僕はなぜ携帯を捨てたのだろう。

僕はなぜ幸福を捨てたのだろう。

肉体は充足し精神は枯渇していく。

情報は充足し他人は枯渇していく。

僕は携帯を廃棄した。

僕は手の平を広げていく。

僕は携帯を廃棄した。

僕は大きく背伸びをする。

僅かでも電波を吸収するために。