砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

私信と感想

2005年08月30日 | ログ

BF3ありがとうございます!!>ワドさん

そういう訳でgooブロガーが参加して作る文芸誌ブログフレズ第三号が
ワドさんのご好意によって遠い異国、カナガワの片田舎まで届きました。
今回は一切参加してない傍観者の立場なのですが。
取りあえずファーストインプレッションをここに記しておきます。


ブログフレンズ全体の感想。

シリーズ物の定番煽りなので好きな言葉じゃないんですけど
やっぱり「進化」してると思います、この企画。
特にデザイン面では格段に進化していると思います。
まぁBF2とBF3ではコンセプト自体が違うと思うのですが
私は今回のデザインの方が好きかな?多分好みの問題でしょうけど。
作品ごとの合間に載ってる「BFこぼれ話」はツボでした。
ブロガーとして知っている人の一面が覗けて楽しいです。
知っているお馴染みの面々も多々活躍してますが
新しく参加している人の作品も面白いです。
特に印象的なのは
しゅぱさんの「※仕事中は読まない方がいいかもヴァージョン」(長いよタイトル)
テキストサイト系の手法が使われている作品で非常に面白いです。
こういう小ネタをブロガー同士で集めて本にしたら面白いかもなぁ。
逆に砂蜥蜴のように抜けた人が多いのも残念です。
まぁこの界隈は人の流れが激しいですからねぇ(知ったようなことを言ってみる)
というか前回参加した面々で砂蜥蜴が実際お会いした人達は
全員今作では抜けているんですが呪いでしょうか?(なんと、このぶろぐはのろわれていた!!)


個別感想 まだ全く読んでません


「十七 / 君の強さ」 作者 奈伽塚ミント

確か砂蜥蜴より年下なのに砂蜥蜴よりいい文章を書いてるので
ミントさんはきっと悪の組織に改造されて反則パワーアップしたんだと思います。
フルアクションリプレイってずるいですよね?
心を苛む冗談はさておき、とてもいい作品です。
いい意味で若い作風。
進路に悩む男子学生をテーマにした短編ですが
進路担当の教師の誠実に思える台詞を
主人公の主観でわざと歪めている演出を
計算してやってるのならミントさんはすごい人だと思います。
惜しむらくは全体の構成が急になり過ぎている感じがしました。
進路と恋愛関係を絡めるのは学園物の定番で
ミントさんのこの作品は十分に成功していると思いますが
この肝心の恋愛関係、委員長との関係がコンパクトになりすぎているように思えました。
時間が無かったのか、話をまとめる事に主眼を置きすぎたのか分かりませんが
もす少し各部分が掘り下げられていたら
砂蜥蜴は悶える程に楽しんだでしょう。大好きです、このシュチエーション。
ゲーム化してよミントさん!!(マテ)



「ソウルキッズ」 作者 ワドさん

今回は作者表記「わど」さんになってますが
砂蜥蜴のイメージではカタカナで「ワド」さんです。
閑話休題。
作品はワドさんのイメージ通りの作品になっています。
曰く「よく分かんないけどシャープで無国籍でセックスでバイオレンス」
この作品はセカイ系だと思います。
作品の流れ、ストーリー自体ではなく作品が構築してるゴチャゴチャした世界観
つまりは作者の作る空間を楽しむ作品。
言葉選び一つ取っても非常にユニークでハイセンス。
この作品はワドさんの「書く/読む/喋る/考える」でも公開されているので興味を持った方は是非読んでみて下さい。
ただ、紙面の方が絶対読むやすいです。この作品。
スピード感を楽しむならBF3を買った方がいいですよ。
買ってない砂蜥蜴が言うのもアレですが。
この単語の羅列の嵐で雑多の雰囲気を出すのはホントにスゴイよなぁ。


以上。
他の作品は情熱が失わなければ感想を書くと思います。
やっぱりブログフレンズはいいですね。
久しぶりにワードを起動させました。
書いているのは「現実的な殺人事件」の話。公開出来るといいなぁ。
また未完で終わる感じがヒシヒシと。


情報の漏洩

2005年08月28日 | ログ

今日、ブックオフで偶然友達に会ったのですが
誰も見てないと思ったこのブログを見ている事が判明。
発砲スチロールやら強制スクロールやら書いてた過去の自分を心底殴りたい。

今、人をガッカリさせる方法を思いつきました。唐突に。倒置法。
箱を二つ用意して両方ともアメを入れておくんですよ。
で、「どっちがいい?」と聞く。
相手の指さした方だけ開いて「残念でした」
中身は同じなのにすごくガッカリすること請合い。

そうして終わる19歳の夏。
寂しくなんて、ありません。

無題

2005年08月24日 | ログ

鯨弐十弐号。発泡スチロール。強制スクロール。
社会主義。平和主義。事勿れ主義。
戯言。繰言。笑言。

「さぁ幸せを探しましょう」

眠れぬ夜は君のせい

2005年08月13日 | ログ

体内時計が暗黒面方向に改革したらしく
朝日が昇ってからでないと寝れません。
丑三つ時から朝食までの時間、頭に浮かぶのは渡辺元オーナーの事ばかり。
何でさ。いや分かんねーよ、俺だって。
真剣に、ダメ人間。
今日からコミケですね。
行く方は楽しんで下さい。
私は唐突に行きたくなって、財布を見て自制しました。

ひぐらしまであと二日。

見捨てられた村

2005年08月08日 | ログ
雷雲は地平線の先まで不足なく広がり、轟々と鳴る荒風に対する天蓋の役を果たしていた。
空が唸る。
もはや村嵐の到来は確実でありこの地に残る者に明日の陽はあるまい。
ユウは残っていた。
ユウは不具ではない。ユウは健常である。
老いた者。病める者。
彼女は双方に属さぬ者であり、また若かった。
なぜ彼女は、この村に残ったのだろうか。
これから死んでいく村に。
これから死んでいく僕らの下に。
「行かないのかい、ユウ」
驚いたように彼女は振り向いた。
あぁ、不快であったか。
後悔。
先程からじっと彼女の背を見つめていた僕に気づかぬ訳はない。
僕という存在に驚いたのではなく、僕という存在が声をかけた事実に驚いたのだろう。
仕方はあるまい。
僕は彼女を知っていたし彼女も僕を知っていたであろうが。
僕はこれまで彼女と会話をした事が一度たりとも無かったのだ。
そう。
この閉鎖的で小さな村社会で断絶した関係で関係しあうほどに。
彼女はあまりに美しく。
僕はあまりに醜かった。
「こんにちは」
災時に似合わぬ鈴の音のような声。
自分の生涯で最期となるであろう挨拶は、倒壊していく家屋の不協和音の群れに一分も掻き消されることなく耳朶に届いた。
僕もまた挨拶を返し、しかし彼女とこのまま会話を続けることが許されるのか迷った。
大地は刻一刻と揺れ幅を増やし不安定なバランスの上に成り立っていた諸々の人工物を薙ぎ払っていく。
呻く声も叫ぶ声もこの高台まで届かない。
少なくとも、この地には五十の老人、病伏が残っていた。
届かない。
誰一人の声も届かずに呑まれていく。
山肌を削る土砂の波に。許容をとうに超えてなお雷を受け続ける避雷針の崩落に。
人間の音は、より大きな破壊の音に呑まれていく。
ならば構うまい。
ここで終わるのだ。
命も。体も。痕跡も。
全ては届かないまま嵐に消える。
ならば構うまい。
何を伝えようと。何を話そうと。何を語ろうとも。



そうして彼は―――

10番目の惑星発見

2005年08月02日 | ログ

田中「まぁ・・・・遅かれ早かれ見つかるとは思ってたけどね」

鈴木「むしろ今まで発見されなかった事が不思議だよな」

田中「その辺は科学の限界とかいうヤツだよ」

鈴木「名前は何て呼ばれる事になるんだろうな」

田中「魔王星がいいな」

鈴木「微妙すぎ」

鈴木「いいじゃん、俺がつけたって」

田中「いやダメだろそれは」

鈴木「だって多分NASAの頭良さそうな博士がつけるんだぜ。名前」

田中「まぁそうだろうな」

鈴木「なら俺がつけた方がいいじゃん」

田中「えー」

鈴木「何だよ」

田中「なら俺がつけるよ。田中星」

鈴木「却下」

田中「殴るよ?」

鈴木「蹴ってから言うなよ。パンチですらない」

田中「キックはフェイントで次のパンチが本命だ」

鈴木「いや普通に当ててるし」

田中「避けろよ!!」

鈴木「いや蹴るなよ」

田中「まぁ、星の名前に相応しい品格がどちらかにあるかは別として」

鈴木「品格で決まるのかよ」

田中「NASAのジジイに出る幕がないのは確かだな」

鈴木「その点に関しては賛成だね」


二人「ここ、俺達の星だし」


(暗転)

田中「次に見つけるのは月の人かな」

鈴木「いや火星人だろ」

(再度暗転)