砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

♯123 女性専用車両

2006年06月28日 | ログ

○月×日△曜日

我が国で初めての女性専用車両が運行を開始した。

しかしご存知の通り我が国に女性は存在しない。

彼女達は3年も前に女性専用国家に移住を完了している。

国民達、無論全て男だが、は空間と資源の無駄遣いだと批判を開始しているが

一部良識者からは「これに乗る為に妻が戻ってくるかも」と

夢見がちな意見が上がっている。


我が国大統領の言葉

「蜥蜴専用車はまだかね、諸君」

♯122 Mixi検索と匿名距離

2006年06月23日 | ログ

ふと思いMixiで小学校やら中学校やら高校のコミュニティを検索。

みんな普通に自分の経歴や情報を晒してるのね。

その上で近況現在を書き記す。

まだネットは危険でヤバい所ってイメージがある頃からパソコンしてる人間としては

何となく自分を特定する情報がネットにあるのは嫌な感じ。

というかMixi、はにゃさんに紹介して貰ってから完全に閲覧専用なんだけど

これは特殊な使い方なんだろーか。


♯121 布を愛した男

2006年06月21日 | ログ
誰からも愛されない男がいた。
彼は布を愛した。
悲しい夜。寂しい夜。
人から与えられぬ温もりを与えてくれる掛け布を愛した。

彼は独りであったが孤独ではなかった。
彼の夜には布があった。
身体を包んでくれる布を彼は心から愛した。

愛するがゆえか。
彼は布を自ら織るようになり、すぐに街で評判の職人となった。
布は人の温もりを知る恋人達にも評判であったし
彼のように布以外の温もりを知らない者達にも評判であった。

彼の店は大きくなり、十分な財産を築き上げた。
それでも彼は誰からも愛されなかった。
あるいは愛されていたのかもしれない。
だが少なくとも男は布以外の温もりを知らずに生き続けた。

長い年月が過ぎた。
子が生まれ、孫が生まれる程に時が過ぎた。

彼は死んだ。
彼の布は多くの人々に愛されたが
彼自身は誰からも愛されずに死んだ。

死に顔は安らかだった。
彼は布に包まれて死んだのだから。

彼の遺書に従い店の布は全て無償で人々に配られた。
遺書に記された言葉は一行であった。

願わくば誰にも愛されぬ者がこの布によって愛されんことを。

♯120 凡人の歩法

2006年06月20日 | ログ

大切なのは自覚だ。

自分が特別でないという自覚。

大事なのは覚悟だ。

自分がいなくとも世界は廻る、そういう覚悟。

理解したか。覚悟したか。

ならば歩けるだろうさ、その道を。迷い一つ抱くことなく。


迷う程の可能性もない人間は

何も考えず、ただ前へと走り出す以外ないのだから。




♯119 猫の神話

2006年06月15日 | ログ

三匹の猫がいた。

彼らは互いが嫌いだった。

だからただの一度も話すことなく。

そうして時間は過ぎていった。

万物は流転する。

時間と猫も例外ではなく。

やがて一匹の猫が死んだ。

三匹の猫は二匹になった。

一匹は月に吼え。

一匹は屍を花で埋めた。

彼らは互いを嫌いあっていたが。

それでも彼らは猫だったのだ。

そうして時間は三月と流れ

残った2匹はつがいとなって

やがて子猫を生み育てた。

二匹は未だに互いが嫌いで。

それでも二匹は求めたのだ。

月に吼え、花を捧げる存在を。



♯116 いません

2006年06月07日 | ログ
好きな人はいません

僕は今、好きな人がいません。
危険です。
致命的です。
僕は確実に、間違っています。

幼き頃、自分を助けてくれた近所のお姉さんを好きになり
思春期の頃、優しかったり気高かったりした彼女達を好きになり
今日この頃、僕は今、好きな人がいません。
極めて確実に狂っています。

誰もが愛されたいと願い愛されたいと願っています。
少なくとも僕の聞き及ぶ限りにおいて。
当然です。常識です。
それは確実に、正しい世界です。

いつから愛は失われたのでしょうか。
僕が好きな人を失ったのはいつなのでしょうか。
それは遺失物のようであり。
気づけば失われてたという事実があります。

理由はありません。
動機もまた同様に。
僕の喪失は事件ではなく。
自然から生まれたことなのです。

僕は好きな人がいません。
明日も明後日もいないでしょう。

今僕が失っているものは。
きっと失ってはいけないものでしょう。

僕は好きな人がいません。
多分、永遠に。
僕は彼女に出会えません。

♯115 日記

2006年06月01日 | ログ

野球が面白いです。そりゃ阪神が首位ならねぇ。

ただまー、巨人の戦力が復帰してくる6月以降が本当の勝負だと思うんで

狸の皮は数えない方が後でガッカリしなくてすむ・・・かな。

交流戦は本当に分からんなぁ、ヤクルトが快進撃て。