夢のひととき、山陰の旅・1日目

2010年10月13日 23時59分59秒 | 旅行記
さて、後期が始まって3週間が経ちました。前期は水曜日を丸々休みにしてのんびりしていたのですが、後期は再び週5日授業になったので休みがありません。平日に旅に出たい時(そもそもそんな時があるのだろうか…)どうしたものか。
いやいや、今まで時間が無くても旅をしてきた僕のことですから、そこはちゃんと考えています。いちばん隙間の空いている「水曜日の4限が終わってから木曜日の4限が始まるまでの時間」で旅に出れば良いのです。
思い立ったら行動は早い!月曜日には大学で切符を手配して、どこかソワソワしたまま、水曜日の4限終了を迎えたのでした…。

いそいそと大学を後にして円町駅へ。
予め準備していた切符を改札に通し、エスカレーターを上るとすぐにやって来た快速に乗りました。
円町16:43発→京都16:51着
そんなに急がなくても1本や2本後で十分間に合うのですが、この時の判断が正しかったことを、数分後に着く京都駅で知ることとなります。

京都からは、新幹線と在来線の乗継割引を効かせるため、新大阪まで一区間だけ新幹線に乗ります。京都~新大阪を新幹線で移動するのは何年ぶりでしょうか。
何系が来るのかな…と期待してホームに上がると…

「ただいま、三河安城~名古屋間にて沿線火災が発生いたしましたため、ただいま東海道新幹線は上下線で運転を見合わせております」
「17時16分発ひかり517号新大阪行きは定刻通りにまいりますが、13分発のぞみ113号広島行きは30分ほど遅れての到着となります」

と、まさかのアクシデント!


写真のように向かいの東京行きも抑止状態でしたが、しばらくして運転再開の報が入り、駅間で抑止されていたであろう新幹線が数本、ラッシュ時のように次々と京都駅に滑り込んできました。
そしてこちらは、定刻でやって来る「ひかり517号」新大阪行きに乗車。300系でした。

京都17:16発→新大阪17:30着
発車間際、「これから30分は列車がまいりません」とのアナウンスが。
西の山に沈む夕陽を見ながら、あっという間に新大阪に着きました。


新大阪にて。
8連化されて「こだま」運用に就く500系を見ました。
今年の春に新山口~徳山で乗車したことはありますが、こうやって編成全体を見たのは初めてのこと。いずれ指定席(元・グリーン車の座席が使われている)にのんびり乗ってみたいものです。

新大阪で駅弁を買った後は、東海道本線に乗り換えて大阪まで移動。
新幹線で新大阪、大阪から在来線の特急に乗り換えても、この場合は乗継割引は有効です。

そして…



大阪18:05発→鳥取22:32着
大阪からは特急「はまかぜ5号」鳥取行きに乗ります。
新快速と同じホームで、帰宅ラッシュで混雑していた時間帯だったので上手い時間の潰し方が分かりませんでした。
まぁ、乗ってしまえば混雑とはおさらば!


今日はグリーン車!それも、鳥取までの全区間乗車します!

今では「はまかぜ」が最後の定期運用、それも残り一ヶ月を切ったキハ181系。
幼少時に乗った「あさしお」で馴染みがあったことは以前にも触れましたが、亡き祖父と乗った列車、初めて一人で乗った特急列車、初めてバイト代を使って乗った列車と、このキハ181系「はまかぜ」にも既に思い出がいっぱい詰まっています。

というわけで、「ハタチになったらこのグリーン車に乗ろう!」とかねてから心に決めていたのですが、
新型のキハ189系への置き換えが来年3月から11月へと前倒しになり、誕生日以降にグリーン車に乗ることは不可能となってしまいました。
このため、自分のグリーン車乗車も前倒し。単発のバイトをいくらか重ねて、ようやく念願のグリーン券を手にしたのでした。


憧れのグリーン席が、いま現実のものに。(姫路停車中に撮影)
以前に松江→米子で「通勤ライナー」の381系でグリーン席(特別料金不要)を経験しましたが、ちゃんと料金を払って乗る特急列車のグリーン席はこれが初めてです。
普通車よりリクライニングが大きく倒れるのはもちろん、肘掛にもカバーがあるのが高級感を出しています。


テーブルを出して、新大阪駅で買った「あなごご飯」を食べます。
このグリーン車には普通車のように座席背面のテーブルがありません。
代わりにこんな小さなテーブルが備え付けられているのですが、この車両が登場した頃はキハ181系も長編成で食堂車も付いていたことから、「食事は食堂車で」ということだったのでしょうね。



姫路では方向転換で10分ほど停車。
自販機で三ツ矢サイダーを買って、車内を少し撮影しました。

播但線内に入ってからはワンマン改造された103系2連との行き違いを繰り返し。軌道が改良されているのか、そこそこのスピードを出すところもありました。
また、福崎や寺前では姫路から乗ったとおぼしき通勤客が下車。時間帯からして、帰宅時のライナー的役割も果たしているのでしょう。

和田山から山陰本線に入り、豊岡では多くの下車がありました。改めて「はまかぜ」は兵庫県内を南北に結ぶ役割を持つ列車だということを再認識。
円山川を横目に城崎温泉を出ると、列車はいよいよ闇夜の山陰本線非電化区間を進んでいきます。

香住を過ぎてからは、新・余部橋梁を初めて列車で渡りました。
確かにこう、トンネルを出てからカーブしていく様子が分かりました。餘部の次の久谷(運転停車)では、深夜にも関わらず撮影者がいたことに驚き。


浜坂を過ぎ、リクライニングを全開にして最後のひとときを楽しみます。あぁ、幸せ。


22時32分、「はまかぜ5号」は定刻で鳥取に到着。
グリーン車の下車客は5人でした。(自分含む3人は大阪から、うち2人は姫路から)


向かいのホームに移り、しばしの撮影タイムです。
先頭のキハ181-27は、去年のGWに走った特急「きのさき81号」と、10月2日の「はまかぜ3号」で乗った車両です。縁がありますね。


やがて後ろに「スーパーはくと13号」が到着しました。
大阪をこちらの「はまかぜ5号」より2時間も後に出ているのに、鳥取到着時点ではたった数分の差に縮められています。
恐るべし智頭急行。「はまかぜ」の倍以上の乗客が降りて行きました。


キハ126系も久々に見ます。
一通り撮影を終えて見改札を出た後は、7月にも利用したネットカフェに入り、寝たり起きたりを繰り返して朝まで時間を潰しました。

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