3月30日(水)訪問者数***人(閲覧者数***人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「東京電力」の責任は重い!=「第一生命」や「日本生命」に重荷?!=
● 福島の原発問題が日本の先々を心配するかのような重大事になってきた。もちろん今は責任論をとやかく言うよりこの現状をどう打開するかが大きな関心事だ。
しかし、漏れ伝えられるのは、政府与党内の”政治主導の未熟さ”とか”指揮系統の未熟さ”など「政治」が機能不全に陥っている可能性だ。
● どうも多様なニュースをみると、どうやら今の福島の原発地域は人が住むには適しないところになることだけは間違いないようだ。いわゆる「放射性物質の残留」を怖がることは避けられそうにない。もちろんそれが何年なのかあるいは何十年なのか、今後の対応で違ってくるようだ。
● もちろんこうなった大きな要因は「東京電力」にあることはいうまでもない。「想定外」で済むことと済まないことがある。しかも最悪なことは事故後の対応の悪さだ。企業がインフラの基幹産業であり巨大化し過ぎたことから、その上に胡座を書き続けてきた悪弊が一気に噴出した形だ。
いずれにしても、事態がここにまで至った以上、政府・東電上げて解決に邁進するしかない。特に米国・仏の支援を論議している時間はない。はっきり言えば、現在の政府・東電の力では「解決出来る能力」にはないことが感じ取れる。
● さて、保険業界に目を向けると、このような事態に陥った「東京電力」絡みで特に2つの生保が辛酸をなめている。「第一生命と日本生命」だ。
両社とも「東京電力」の大株主で、22年9月30日現在では「第一生命が4.07%の株式を保有する第2位株主」だ。また「日本生命」は、「3.9%を保有する第4位の株主」である。
もちろんここにきての「東京電力の株価暴落」は両社に大きな痛手を与えている。もしそのまま「東京電力」株を保有していたとすると、約1,000億円の保有する時価総額が吹き飛んだことになる。
● しかも両社とも「東電への資金供給に応じる」とのことで、ここまでくるとどこまでも一蓮托生ということにもなりかねない。さらに言えば、両社の基幹産業でもある「電気・ガス業」の株式保有は「第一生命8.6%、日本生命9.6%」となっている。つまり「東電」に引きずられるように「電力・ガス」の株価は下落していることを考えると3月末を目の前にし少々緊迫感が漂う。
● とりわけ、「第一生命」の場合は株式を上場していることから決算内容をみる株主の目は厳しい。「日本生命」は仮に同等の評価損(あるいは実損)であったとしても「相互会社」である。例えば資金投入して10年後には再生した東京電力を期待したいとするいいようも成り立つ。しかも株式保有は「日本生命6.9兆円に対し第一生命3.3兆円」だ。どちらが「東電株暴落」が影響が大きいか言うまでもない。
今回のことで生命保険会社の「株式化の明暗」がはっきりした感が強い。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月29日(火)訪問者数346人(閲覧者数740人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 【「生命保険教会」は一括名寄せで保険金支払いの迅速化を図るべきだ!】
● おそらくここまでの被災者数から推計すると、戦後最大の死者数になると思われる。生命保険会社としては「災害死亡者数」としてはほとんどの生保が、初めての「災害死亡による死亡保険金」を支払うことになりそうだ。
確かにここまでの「生命保険協会」の動きとしては「地震による免責条項等の不適用を決定」したことや「災害救助法適用地域の特別取扱い」など、対応は速やかに推移してきた。また、「被災者契約照会制度」(仮称)の創設なども決めてきたが、もう一歩「生命保険協会」として「保険金支払い100%」を確実にして欲しいものだ。
● 気になる点は、生保間の横の連絡だ。おそらく「照会制度」により、自社だけではなく他社分も含め書類等を出来るだけ簡素化することと、迅速な保険金支払いが図られると考えるが、最終的に「生命保険教会」は、「照会制度」を創設した以上、最終的な「支払いチェック」をして欲しいところだ。
死亡した名簿等から「名寄せ」により、既契約内容等はチェック出来るが、それらの保険金支払い確認は、各生保の協力により実施して欲しいものだ。
● かの「保険金不払い」の時には「保険金支払いは請求主義」として、保険金請求をしない契約者(保険金受取人)の責任に転嫁した生保もあったが、今回は、場合によっては、「受取人」までもが一緒に亡くなっていることが少なくないと思われる。
また「受取人」を巡っては「法定相続人」が誰であるかを決める作業も必要となってくる可能性もある。
もちろん生保各社はあらゆる可能性に対処するため必要な人材をしかるべき対応支社等に配置しているとは思われるが、間違っても「請求がないから放置」するというようなことがないようにして欲しいものである。
● とりわけ、各生保の取扱者が退社したり、あるいは自分自身も被害者になったりといろいろなアクシデントが考えられる中、前向きな「保険金支払い」に徹してほしいものだ。
これは生保に限らないが、後々「大震災で支払われなかった(死亡)保険金」などというようなニュースはごめん被りたいものだ。
--------------------------------------------------------------
■ 「地震保険」研究!=その③=【地震保険 原則満額支払い】
● 今回の大震災で「地震保険」の保険金支払いが気になっていたが、損害保険協会のリリースによると「全損地域を認定」し、それに関する「地震保険」は満額支払う、とあった。この件について地震後某損保関係者に「保険金支払いまでの期間を聞いた」ところ、「通常のやり方では余りにも数が膨大で1ヶ月以上も掛かる可能性がある。」という返事だった。
しかし、「全損地域は特定が可能なので、何らかの対処をすると思われる。」と教えてくれたが、その方法が「航空写真を用いて調査を省く」という手法のようだ。
● 確かに全調査となると、調査の人員もさることながら「保険金支払いが遅れる」ことは避けられなかったことから「迅速支払い」が可能となる今回の方法は損害保険協会の英断だ。
もちろん、この背景には「損保業界としての地震保険の支払保険金額が限定的」ということもあるだろうが、いずれにしても家を焼失した人からすると、ある程度まとまった資金を手にすることで先への見通しが立てられることになる。
● ただ、喜んでばかりもいられないのは「火災保険」だけの契約者だ。実は地震後20数カ所から火災が発生しているとされるが、地震と火災の関係が「阪神・淡路大震災」の時のように「保険金支払対象外」とされるのかどうか。もちろん個々については軽々にはいえないが、果たしてどうなるのか。
● ただ、極めて冷静に解説すれば、今回の被害が大きかった「岩手県・宮城県・福島県」の「地震保険料」は、木造の場合「宮城県が12,700円、岩手県・福島県が10,000円(保険金額1,000万円の1年間保険料)」だったことからすると、特に年数が若い木造建築であれば、文字どおり「自己責任による安心料」と指摘できる。
しかも「三陸海岸」の大地震発生の可能性は散々言われてきたこともあり、毎月1000円程度の安心料は負担してもよかったのではないか。
● いずれにしても、今後起きる可能性が高いと言われる地域に住んでいる、自宅保有の方は「地震保険」を検討してみてもいいのではないだろうか。とはいえ、その可能性が高いと思われる「東京都・神奈川県・静岡県、千葉県・愛知県・三重県・和歌山県」などは、既に「木造で3万円以上(1,000万円の場合)」とかなり高くなっている。
ただ「宮城県」と同じランクには「新潟県・長野県・岐阜県」など最近地震が活発化しているところもある。また「半身・淡路大震災の兵庫県」もこのランクだ。さらに少し前までは地震活動がよくニュースになった「霧島」の「宮崎県と鹿児島県」も「宮城県・岩手県・福島県」と同じランクだ。
● やはり、こういうときだからこそ、今回の震災と直接関係ない地域の方には「保険の知識」として代理店の方は自動車保険契約者に「地震保険」について説明してもいいのではないだろうか!!
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月28日(月)訪問者数325人(閲覧者数589人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「地震保険」研究!=その②=
● いみじくも今朝の「日経」の「クイックサーベイ」に「地震保険未加入者で加入に前向き60%」という記事があった。それによると「過縫うしている」は、36%なのだが、54%が「加入していない」とあり、しかもその54%の内「加入しようと思っている(7%)+加入にやや前向き(53%)」とあり、併せて60%が「地震保険加入に前向き」とある。
● ややもすると「地震保険=家屋の再建費用」と考えがちだが、本来の目的は「地震等による被災者の生活の安定に寄与すること」である。有り体に言えば「個人の復興資金」ということになろうか。もちろんこの中には家などの再建費用も含まれるわけで、例えば建築後日が浅いマイホームなどは、地震保険からの保険金がないとすると、大概の場合ローンと新たな新築ローンが重くのし掛かることになりかねない。
● その意味では「加入しない理由」の「地震保険の補償では家を建て直せない」というのは契約者側に無理がある。また「保険金の支払基準がわかりにくい」というのはよく耳にすることだが、個々の物件と被害状況が異なることから難しいところだ。
そして「加入しない理由」の1位と2位は「保険料」の問題で「保険料が高いとリスクに比べて保険料が割高」が占めている。
● しかし、今回「建物被害」が多かった「岩手・宮城・福島」と「茨城・栃木・群馬・千葉」では、「千葉県と茨城県」以外は、「非木造6,500円~5,000円、木造12,700円~10,000円」という保険料だ。
もちろん支払基準や被害状況にもよるが、これで1,000万円の地震保険の保険金を手に出来るとすれば、毎月約1000円程度の「保険料」(木造12,700円の場合)は文字どおり「地震に対する安心料」といえそうだ。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月27日(日)訪問者数274人(閲覧者数619人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「地震保険」研究!
● 最近「地震保険」の記事が多くなってきた。しかし、肝心の「加入しておくべきかどうか?」については明言を避けた記事が少なくない。そして、今回の「東日本大震災」における、支払金額について「1兆円」と大見出しを点けた記事もある。
● ところで、今回「地震の被害」が大きかった「岩手県・宮城県・福島県」について「地震保険の保険料」を調べると、意外なことが分かる。実は「地震保険料の区分」を金額で8つに分けると、何と「岩手県と福島県」はもっとも保険料が安い8番目のグループだった。
ちなみにその保険料は「非木造で5,000円、木造で10,000円」という金額だ。これは、「保健金額1,000万円あたりの保険期間1年分」である。
● もし、この5,000円か10,000円を惜しんで「火災保険」だけにしておいた方は、何百万円(「火災保険」の金額とその被害状況により異なる)、あるいは4桁の保険金を受け取れないことになる。
また「宮城県」の場合は、下から2番目の「6,500円、12,700円」だったがこれでもこのような地震が起きると「地震保険」の必要性が分かる。
● 確かに、このようなときに「地震保険」の話しは不謹慎ではあるが、しかし損保代理店としては、顧客が必要とする保険情報を正確に知らしめる役割は大きい。もし、今後「起きるかも知れない地震」に対して、何らの保険情報も流さなかったとしたらやはり心もとない代理店と言うことになりかねない。
その意味では、今回の大地震の直接的な被害がなかったところに済んでいるケースでは、さらりと「地震保険の必要性を説明」する義務があると思うが如何か。
● もちろん「地震保険料」が最も高いのは「東京都・神奈川県・静岡県」である。ちなみに「保険料は、16,900円、31,300円」と今回の3県に比べるとほぼ3倍とかなり高い。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月26日(土)訪問者数265人(閲覧者数637人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「国内生保9社の格付け、アウトルックをネガティブ②変更!=日本興亜損害、損保ジャパン、損保ジャパンひまわり生命、三井住友海上、あいおいニッセイ同和、三井住友海上きらめき生命、三井住友海上メットライフ生命、共栄火災海上、セコム損害=(R&I)
● 3月23日に「ムーディーズ」が損保4社の格付け見通しを「安定的→ネガティブ」(格付けは維持)へ変更した。さらに25日は「S&P」が、見出しにある9社(損保6社・生保3社)の格付け見通しを「安定的→ネガティブ」へ変更した。なお他の6社(損保5社・生保1社)の格付けは据え置いた。見通しも同。
● もちろん、これらの「見通しの変更」は3月11日の「東日本大震災」によるものだが、その1兆円ともされる保険金次第では、1ノッチの格付け格下げもあり得ることになる。
ちなみに目下のところ今回の大地震による損害額は諸事情でほとんどどこのシンクタンクも口を閉じているが、どうも余りにも不確定要素が多く具体的な金額を公に出来ないというのが本音のようだ。
なお「ロイター」は、再保険会社の保険対象損失額を「Equcatl」が、120億ー250億㌦、AIRワールドワイドが、150億㌦ー350億㌦と推定、としている。
● ただ、これには「津波による損失は含まれていない」とされている。いずれにしても、両社の見通し金額でも倍以上の金額が開いていることからも分かるように、不確定要素は大きい。
とはいえ、損保各社の損失額はおそらく戦後最大になる可能性もあり、今後の損保各社の経営に何らかの痛手を及ぼすことは避けられない。
特に今後急務を要するのは、「次に対する準備資金の手当て」だ。既にこのブログの「裏ブログ」では触れたが、なにも自然災害はいつどの程度のものが起きるかは全く分からない。その意味では、「今回は支払えるため損保経営は心配はない」というような捉え方では損害保険会社としてはかなり心もとない話しだ。
● もちろん、いつでも低利で金は集められる、というのも多い格付けが条件だ。これについては格付け各社の「見通しの変更」が相次ぐ状況は少々否かなり気がかりだ。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月25日(金)訪問者数366人(閲覧者数961人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「アフラックがCM解禁トップ?!」=8時過ぎのTVCM・青いアヒル版=
● 仕事柄気にしていた「生保のTVCM第1号」だったが、昨日までは「お見舞いお知らせ広告」を少なくとも数社分目にしたが、いわゆる「生保の従来型のCM」は目にしなかった。
ところが今朝の8時過ぎに「アフラックの青アヒルのCM」を見た。もちろん全放送を見ているわけではないのでこのCMが最初であるかどうかは不明だが、しかし、いずれにしてもこれは時期尚早だ。
● 確かにCMの内容は「がん保険」なのだが、やはり「人」保険を取り扱う「アフラック」としては余りにも無神経だ。そもそもこのような時期に「CMを見てがん保険に加入させよう」とする企業体質が問われかねない。
早い話が、死者・安否不明者を合わせると2万数千名がいる状況下で「がん保険に入りませんか?」とCMを流す感覚は、おかしい。
● 保険業界では「アリコジャパンのTVCMはいつ始まるか?」が話題をさらっていたが、現時点では、我慢しているところだろう。(とはいえ、アフラックのCMを見て早速解禁するかも知れないが・・・!)
少なくとも今は「被害にあった方々と保険金手続き」に集中すべき時で、このような混乱の時に乗じて「新契約を取ろう」という魂胆が余りにも浅ましく感じるのは私だけではあるまい。<続く>
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
------------------------------------------------------------------
■ セ・リーグも4月12日開幕!
● 余りに非常識なセ・リーグコミュショナーたちだったが、ここにきてようやくパ・リーグと同じ4月12日開幕に決まった。
やはり、プロ野球は気持ちの余裕がないとビール片手に見るわけにはいかないものだ。とにかくいつ「計画停電」が実施されるか分からない状態での「プロ野球」では、最初から興味を削がれてしまう。
● ところで、昔の「西鉄ライオンズ」の強打者だった「豊田泰光氏」が、「日経のスポーツ欄」にコラムを不定期に書いているが、大概のコラムに蘊蓄がある。今回もやや遠慮しがちな「焦るな」という見出しにしてあるが、本音は「セ・リーグよ、奢るな」だったと強く思っている私である。
● 豊田泰光氏の「プロ野球よ、焦るな」
■ 「東京電力」の責任は重い!=「第一生命」や「日本生命」に重荷?!=
● 福島の原発問題が日本の先々を心配するかのような重大事になってきた。もちろん今は責任論をとやかく言うよりこの現状をどう打開するかが大きな関心事だ。
しかし、漏れ伝えられるのは、政府与党内の”政治主導の未熟さ”とか”指揮系統の未熟さ”など「政治」が機能不全に陥っている可能性だ。
● どうも多様なニュースをみると、どうやら今の福島の原発地域は人が住むには適しないところになることだけは間違いないようだ。いわゆる「放射性物質の残留」を怖がることは避けられそうにない。もちろんそれが何年なのかあるいは何十年なのか、今後の対応で違ってくるようだ。
● もちろんこうなった大きな要因は「東京電力」にあることはいうまでもない。「想定外」で済むことと済まないことがある。しかも最悪なことは事故後の対応の悪さだ。企業がインフラの基幹産業であり巨大化し過ぎたことから、その上に胡座を書き続けてきた悪弊が一気に噴出した形だ。
いずれにしても、事態がここにまで至った以上、政府・東電上げて解決に邁進するしかない。特に米国・仏の支援を論議している時間はない。はっきり言えば、現在の政府・東電の力では「解決出来る能力」にはないことが感じ取れる。
● さて、保険業界に目を向けると、このような事態に陥った「東京電力」絡みで特に2つの生保が辛酸をなめている。「第一生命と日本生命」だ。
両社とも「東京電力」の大株主で、22年9月30日現在では「第一生命が4.07%の株式を保有する第2位株主」だ。また「日本生命」は、「3.9%を保有する第4位の株主」である。
もちろんここにきての「東京電力の株価暴落」は両社に大きな痛手を与えている。もしそのまま「東京電力」株を保有していたとすると、約1,000億円の保有する時価総額が吹き飛んだことになる。
● しかも両社とも「東電への資金供給に応じる」とのことで、ここまでくるとどこまでも一蓮托生ということにもなりかねない。さらに言えば、両社の基幹産業でもある「電気・ガス業」の株式保有は「第一生命8.6%、日本生命9.6%」となっている。つまり「東電」に引きずられるように「電力・ガス」の株価は下落していることを考えると3月末を目の前にし少々緊迫感が漂う。
● とりわけ、「第一生命」の場合は株式を上場していることから決算内容をみる株主の目は厳しい。「日本生命」は仮に同等の評価損(あるいは実損)であったとしても「相互会社」である。例えば資金投入して10年後には再生した東京電力を期待したいとするいいようも成り立つ。しかも株式保有は「日本生命6.9兆円に対し第一生命3.3兆円」だ。どちらが「東電株暴落」が影響が大きいか言うまでもない。
今回のことで生命保険会社の「株式化の明暗」がはっきりした感が強い。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月29日(火)訪問者数346人(閲覧者数740人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 【「生命保険教会」は一括名寄せで保険金支払いの迅速化を図るべきだ!】
● おそらくここまでの被災者数から推計すると、戦後最大の死者数になると思われる。生命保険会社としては「災害死亡者数」としてはほとんどの生保が、初めての「災害死亡による死亡保険金」を支払うことになりそうだ。
確かにここまでの「生命保険協会」の動きとしては「地震による免責条項等の不適用を決定」したことや「災害救助法適用地域の特別取扱い」など、対応は速やかに推移してきた。また、「被災者契約照会制度」(仮称)の創設なども決めてきたが、もう一歩「生命保険協会」として「保険金支払い100%」を確実にして欲しいものだ。
● 気になる点は、生保間の横の連絡だ。おそらく「照会制度」により、自社だけではなく他社分も含め書類等を出来るだけ簡素化することと、迅速な保険金支払いが図られると考えるが、最終的に「生命保険教会」は、「照会制度」を創設した以上、最終的な「支払いチェック」をして欲しいところだ。
死亡した名簿等から「名寄せ」により、既契約内容等はチェック出来るが、それらの保険金支払い確認は、各生保の協力により実施して欲しいものだ。
● かの「保険金不払い」の時には「保険金支払いは請求主義」として、保険金請求をしない契約者(保険金受取人)の責任に転嫁した生保もあったが、今回は、場合によっては、「受取人」までもが一緒に亡くなっていることが少なくないと思われる。
また「受取人」を巡っては「法定相続人」が誰であるかを決める作業も必要となってくる可能性もある。
もちろん生保各社はあらゆる可能性に対処するため必要な人材をしかるべき対応支社等に配置しているとは思われるが、間違っても「請求がないから放置」するというようなことがないようにして欲しいものである。
● とりわけ、各生保の取扱者が退社したり、あるいは自分自身も被害者になったりといろいろなアクシデントが考えられる中、前向きな「保険金支払い」に徹してほしいものだ。
これは生保に限らないが、後々「大震災で支払われなかった(死亡)保険金」などというようなニュースはごめん被りたいものだ。
--------------------------------------------------------------
■ 「地震保険」研究!=その③=【地震保険 原則満額支払い】
● 今回の大震災で「地震保険」の保険金支払いが気になっていたが、損害保険協会のリリースによると「全損地域を認定」し、それに関する「地震保険」は満額支払う、とあった。この件について地震後某損保関係者に「保険金支払いまでの期間を聞いた」ところ、「通常のやり方では余りにも数が膨大で1ヶ月以上も掛かる可能性がある。」という返事だった。
しかし、「全損地域は特定が可能なので、何らかの対処をすると思われる。」と教えてくれたが、その方法が「航空写真を用いて調査を省く」という手法のようだ。
● 確かに全調査となると、調査の人員もさることながら「保険金支払いが遅れる」ことは避けられなかったことから「迅速支払い」が可能となる今回の方法は損害保険協会の英断だ。
もちろん、この背景には「損保業界としての地震保険の支払保険金額が限定的」ということもあるだろうが、いずれにしても家を焼失した人からすると、ある程度まとまった資金を手にすることで先への見通しが立てられることになる。
● ただ、喜んでばかりもいられないのは「火災保険」だけの契約者だ。実は地震後20数カ所から火災が発生しているとされるが、地震と火災の関係が「阪神・淡路大震災」の時のように「保険金支払対象外」とされるのかどうか。もちろん個々については軽々にはいえないが、果たしてどうなるのか。
● ただ、極めて冷静に解説すれば、今回の被害が大きかった「岩手県・宮城県・福島県」の「地震保険料」は、木造の場合「宮城県が12,700円、岩手県・福島県が10,000円(保険金額1,000万円の1年間保険料)」だったことからすると、特に年数が若い木造建築であれば、文字どおり「自己責任による安心料」と指摘できる。
しかも「三陸海岸」の大地震発生の可能性は散々言われてきたこともあり、毎月1000円程度の安心料は負担してもよかったのではないか。
● いずれにしても、今後起きる可能性が高いと言われる地域に住んでいる、自宅保有の方は「地震保険」を検討してみてもいいのではないだろうか。とはいえ、その可能性が高いと思われる「東京都・神奈川県・静岡県、千葉県・愛知県・三重県・和歌山県」などは、既に「木造で3万円以上(1,000万円の場合)」とかなり高くなっている。
ただ「宮城県」と同じランクには「新潟県・長野県・岐阜県」など最近地震が活発化しているところもある。また「半身・淡路大震災の兵庫県」もこのランクだ。さらに少し前までは地震活動がよくニュースになった「霧島」の「宮崎県と鹿児島県」も「宮城県・岩手県・福島県」と同じランクだ。
● やはり、こういうときだからこそ、今回の震災と直接関係ない地域の方には「保険の知識」として代理店の方は自動車保険契約者に「地震保険」について説明してもいいのではないだろうか!!
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月28日(月)訪問者数325人(閲覧者数589人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「地震保険」研究!=その②=
● いみじくも今朝の「日経」の「クイックサーベイ」に「地震保険未加入者で加入に前向き60%」という記事があった。それによると「過縫うしている」は、36%なのだが、54%が「加入していない」とあり、しかもその54%の内「加入しようと思っている(7%)+加入にやや前向き(53%)」とあり、併せて60%が「地震保険加入に前向き」とある。
● ややもすると「地震保険=家屋の再建費用」と考えがちだが、本来の目的は「地震等による被災者の生活の安定に寄与すること」である。有り体に言えば「個人の復興資金」ということになろうか。もちろんこの中には家などの再建費用も含まれるわけで、例えば建築後日が浅いマイホームなどは、地震保険からの保険金がないとすると、大概の場合ローンと新たな新築ローンが重くのし掛かることになりかねない。
● その意味では「加入しない理由」の「地震保険の補償では家を建て直せない」というのは契約者側に無理がある。また「保険金の支払基準がわかりにくい」というのはよく耳にすることだが、個々の物件と被害状況が異なることから難しいところだ。
そして「加入しない理由」の1位と2位は「保険料」の問題で「保険料が高いとリスクに比べて保険料が割高」が占めている。
● しかし、今回「建物被害」が多かった「岩手・宮城・福島」と「茨城・栃木・群馬・千葉」では、「千葉県と茨城県」以外は、「非木造6,500円~5,000円、木造12,700円~10,000円」という保険料だ。
もちろん支払基準や被害状況にもよるが、これで1,000万円の地震保険の保険金を手に出来るとすれば、毎月約1000円程度の「保険料」(木造12,700円の場合)は文字どおり「地震に対する安心料」といえそうだ。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月27日(日)訪問者数274人(閲覧者数619人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「地震保険」研究!
● 最近「地震保険」の記事が多くなってきた。しかし、肝心の「加入しておくべきかどうか?」については明言を避けた記事が少なくない。そして、今回の「東日本大震災」における、支払金額について「1兆円」と大見出しを点けた記事もある。
● ところで、今回「地震の被害」が大きかった「岩手県・宮城県・福島県」について「地震保険の保険料」を調べると、意外なことが分かる。実は「地震保険料の区分」を金額で8つに分けると、何と「岩手県と福島県」はもっとも保険料が安い8番目のグループだった。
ちなみにその保険料は「非木造で5,000円、木造で10,000円」という金額だ。これは、「保健金額1,000万円あたりの保険期間1年分」である。
● もし、この5,000円か10,000円を惜しんで「火災保険」だけにしておいた方は、何百万円(「火災保険」の金額とその被害状況により異なる)、あるいは4桁の保険金を受け取れないことになる。
また「宮城県」の場合は、下から2番目の「6,500円、12,700円」だったがこれでもこのような地震が起きると「地震保険」の必要性が分かる。
● 確かに、このようなときに「地震保険」の話しは不謹慎ではあるが、しかし損保代理店としては、顧客が必要とする保険情報を正確に知らしめる役割は大きい。もし、今後「起きるかも知れない地震」に対して、何らの保険情報も流さなかったとしたらやはり心もとない代理店と言うことになりかねない。
その意味では、今回の大地震の直接的な被害がなかったところに済んでいるケースでは、さらりと「地震保険の必要性を説明」する義務があると思うが如何か。
● もちろん「地震保険料」が最も高いのは「東京都・神奈川県・静岡県」である。ちなみに「保険料は、16,900円、31,300円」と今回の3県に比べるとほぼ3倍とかなり高い。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月26日(土)訪問者数265人(閲覧者数637人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「国内生保9社の格付け、アウトルックをネガティブ②変更!=日本興亜損害、損保ジャパン、損保ジャパンひまわり生命、三井住友海上、あいおいニッセイ同和、三井住友海上きらめき生命、三井住友海上メットライフ生命、共栄火災海上、セコム損害=(R&I)
● 3月23日に「ムーディーズ」が損保4社の格付け見通しを「安定的→ネガティブ」(格付けは維持)へ変更した。さらに25日は「S&P」が、見出しにある9社(損保6社・生保3社)の格付け見通しを「安定的→ネガティブ」へ変更した。なお他の6社(損保5社・生保1社)の格付けは据え置いた。見通しも同。
● もちろん、これらの「見通しの変更」は3月11日の「東日本大震災」によるものだが、その1兆円ともされる保険金次第では、1ノッチの格付け格下げもあり得ることになる。
ちなみに目下のところ今回の大地震による損害額は諸事情でほとんどどこのシンクタンクも口を閉じているが、どうも余りにも不確定要素が多く具体的な金額を公に出来ないというのが本音のようだ。
なお「ロイター」は、再保険会社の保険対象損失額を「Equcatl」が、120億ー250億㌦、AIRワールドワイドが、150億㌦ー350億㌦と推定、としている。
● ただ、これには「津波による損失は含まれていない」とされている。いずれにしても、両社の見通し金額でも倍以上の金額が開いていることからも分かるように、不確定要素は大きい。
とはいえ、損保各社の損失額はおそらく戦後最大になる可能性もあり、今後の損保各社の経営に何らかの痛手を及ぼすことは避けられない。
特に今後急務を要するのは、「次に対する準備資金の手当て」だ。既にこのブログの「裏ブログ」では触れたが、なにも自然災害はいつどの程度のものが起きるかは全く分からない。その意味では、「今回は支払えるため損保経営は心配はない」というような捉え方では損害保険会社としてはかなり心もとない話しだ。
● もちろん、いつでも低利で金は集められる、というのも多い格付けが条件だ。これについては格付け各社の「見通しの変更」が相次ぐ状況は少々否かなり気がかりだ。
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月25日(金)訪問者数366人(閲覧者数961人)<「大地一成のメルマガ・かわら版」大好評発行中!
■ 「アフラックがCM解禁トップ?!」=8時過ぎのTVCM・青いアヒル版=
● 仕事柄気にしていた「生保のTVCM第1号」だったが、昨日までは「お見舞いお知らせ広告」を少なくとも数社分目にしたが、いわゆる「生保の従来型のCM」は目にしなかった。
ところが今朝の8時過ぎに「アフラックの青アヒルのCM」を見た。もちろん全放送を見ているわけではないのでこのCMが最初であるかどうかは不明だが、しかし、いずれにしてもこれは時期尚早だ。
● 確かにCMの内容は「がん保険」なのだが、やはり「人」保険を取り扱う「アフラック」としては余りにも無神経だ。そもそもこのような時期に「CMを見てがん保険に加入させよう」とする企業体質が問われかねない。
早い話が、死者・安否不明者を合わせると2万数千名がいる状況下で「がん保険に入りませんか?」とCMを流す感覚は、おかしい。
● 保険業界では「アリコジャパンのTVCMはいつ始まるか?」が話題をさらっていたが、現時点では、我慢しているところだろう。(とはいえ、アフラックのCMを見て早速解禁するかも知れないが・・・!)
少なくとも今は「被害にあった方々と保険金手続き」に集中すべき時で、このような混乱の時に乗じて「新契約を取ろう」という魂胆が余りにも浅ましく感じるのは私だけではあるまい。<続く>
<
★「自賠責問題」頑張れクリック!=自賠責保険料値上げに反対の方は是非クリックを!= → 人気blogランキングへ
------------------------------------------------------------------
■ セ・リーグも4月12日開幕!
● 余りに非常識なセ・リーグコミュショナーたちだったが、ここにきてようやくパ・リーグと同じ4月12日開幕に決まった。
やはり、プロ野球は気持ちの余裕がないとビール片手に見るわけにはいかないものだ。とにかくいつ「計画停電」が実施されるか分からない状態での「プロ野球」では、最初から興味を削がれてしまう。
● ところで、昔の「西鉄ライオンズ」の強打者だった「豊田泰光氏」が、「日経のスポーツ欄」にコラムを不定期に書いているが、大概のコラムに蘊蓄がある。今回もやや遠慮しがちな「焦るな」という見出しにしてあるが、本音は「セ・リーグよ、奢るな」だったと強く思っている私である。
● 豊田泰光氏の「プロ野球よ、焦るな」