■ 大知一成の公式「ブログ 保険・かわら版 」■=「間違いだらけの生命保険選び」=

=保険会社決算分析・保険商品分析・保険販売・保険金詐欺事件等保険業界のウラオモテを知る評論家「大知一成の公式ブログ」!=

★ 今日の保険・ブログかわら版 ★

2010年04月27日 | 保険
4月27日(火) 訪問者数507人(閲覧者数1,067人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第14号=「AIG1823億㌦返済のカギはAIG株の上昇?!」発行済!>

■ 「先進医療」のための「医療保険契約」は、ちょっと待った!!

● この「先進医療」を出汁(だし)に使った「医療保険やがん保険」の広告が花盛りだ。例えば「アリコジャパン」の場合は、「月々プラス107円で最高1000万円まで備えられる!」とある。あるいはアフラックの某代理店のブログには「あなたのがん保険医は先進医療の保障が付いていますか?」とある。
 確かに保険が効かない「先進医療」の経済的負担は大変だが、しかし契約者は「ちょっと待った!」である。
● もし「安い保険料で最高1000万円」に目が眩み契約をすると、とんでもない契約者損失が待ち構えている可能性が高い。特に要注意なのが「既に医療保険やがん保険に加入している契約者が入り直すケース」だ。
 つまりこれまでに加入していた「医療保険やがん保険」などの既契約を、解約・転換(生保により異なるが先進医療を負荷するために転換を勧める)等をして「先進医療特約」の負荷を勧められた場合は、その既契約の中身をよくよく分析した方が良い。
 「先進医療特約」欲しさに慌てて契約し、それまでの既契約のメリットを消失するということがないようにしたいものだ。
● 以前「プルデンシャル生命」が日本で始めて販売した、余命6ヶ月と判断されると一定迄の死亡保険金が支払われるという「リビングニーズ特約」を国内大手生保は、新規か転換の場合にだけ付加する仕組みにして積極的に販売した。もちろん新規ならいざ知らず、”転換”することで契約者の損失が多大になるケースが多かったが、他の外資系生保(一部国内生保)が、無料で既契約に付加したのと比べると、どちらが「契約者に優しいか」説明するまでもあるまい。あえて付け加えるが「リビングニーズ特約は保険料なしの無料」である。● つまり、契約者に魅力的な保険商品を見せつけて「この保障が欲しいなら既契約をいじる」という販売戦略は、余りにせこいやり方だ。もちろん「転換」により、リビングニーズ特約を付加することで儲かる仕組みであることを考えると、これが生保のビジネスモデル!と、居直られると手の足も出ないのだが、しかし、間違いないことはじわじわと契約者の信用を失って行くことになる。
● ところで、始めに書いた「先進医療特約」について、ある大手生保関係者が「我々が言える立場ではないが、かつての我々を批判していた手法を今や外資系生保がとっている」と揶揄していた。全く同感である。既にモラル無き戦いに生保業界は突入したのか。
 早い話が、アリコジャパンの例では、毎月107円で最高1,000万円迄の保険金支払いを準備するということは、その確率は極めて少ないということを暗に教えていることになる。そもそも「先進医療」を受けるには限定的な医療機関で受ける必要があることと、現在の「先進医療に指定」されている治療が未来永劫、先進医療に該当するとも限らない野である。つまり社会保障の医療保険対象になる可能性もあるのだ。
● あまりに大々的に広告されて「加入していないと大変なことになる」と思いがちだが、少なくとも「既契約」がある契約者は、「切り替えるニーズがあるかどうか」、じっくり考えた方が賢明だ。もちろんこれから新規に契約するのであれば、毎月の100円余りの価値観がどうかということになる。ざっくり下いい方をすれば99%以上の契約者には不必要な「先進医療特約」だが、残りの1%未満の可能性のために保険料を加算するかどうかと言うことである。


(参考)先進医療の概要について

-----------------------------------------------------------------------
■ 「非弁活動」で、弁護士会と行政書士会が真っ向対立!
弁護士会と行政書士会が対立!

● 記事は「産経新聞」が報じたものだが、下記はその記事にある「非弁活動」の解説である。わかりやすく言えば「弁護士と行政書士の業務の解釈」による対立なのだが、確かに記事にもあるように、士業の境はグレーゾーンだ。
 もちろん、この手の話しは他の士業でもあるわけで、例えば「税理士」の場合も微妙なケースが少なくない。最近の「相続税法第24条の見直し」についても、生保各社の説明の最後には「個別の内容につきましては、所轄の税務署もしくは税理士等へご確認ください」とある。
● しかし、各社が掲載している「相続税法第24条」に関する理解は、とても各社が掲載している1枚ものの説明では多くの契約者にはまず理解はできまい。当然のこととして、モデルケースではなく自分の場合はどうなんだ、という質問にぶつかることになるが、「それ以上は税務署か税理士の方にご相談ください」では、保険の営業現場としては何ともしまらない話しとなる。
 顧客の立場から言えば「何とも頼りない営業マンあるいは代理店」と写ることになる。
● かように保険営業の現場でも、士業抵触ギリギリの場面も十分に想定されるが、この辺の表現は難しい。とはいえ、顧客に聞かれてなにも中身を理解できないがために、答えられないという事態だけは回避したいものだ。
 もっとも、既に契約した顧客からはあまり聞かれたくない内容ではある。もっとも素朴な疑問だが「改正後の『③:一年間に受けるべき金額×残存期間に応ずる予定利率の複利年利原価率』」というのは既契約のケースではどのようにして算出するのか、よくわからない。● しかし、この税法改正でいわゆる”節税話法”で契約した既契約者からの質問・苦情は拡大一方になると思われるが、今年度中の奥の手も限りなく限定的なことを考えると、この問題は相当尾を引く「質問・苦情」に発展する可能性が高い。


■非弁活動 弁護士でない者が報酬目的で代理や仲裁、和解などの法律事務や弁護士の紹介をする行為。弁護士法72条で禁じられており、違反すれば2年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられる。隣接士業と呼ばれる行政書士は、行政書士法で権利義務に関する書類などを代理人として作成できるとされ、司法書士も法律で業務が定められている。近年、法改正で扱える業務が拡大し、士業によって非弁行為の解釈に幅が出ている。

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月26日(月) 訪問者数464人(閲覧者数1,045人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第14号=発行予定!>
■ 「株価上昇!保険株も上昇!為替94円台突入!

● かの「AIG」株も4000円台に安定してきた。現在のところ、保険株の中では「AIG、SONTFH、MS&AD」が年初来高値だ。為替も94円台で推移している。
 最近は「新S・M比率」のことで「株式保有」が悪者になっている。確かにリスク性資産としては株式や不動産の保有はよくない、ということになるのだが、それでは大手生保としては、かつての「予定利率5%台の個人年金保険」の穴埋めはどうするのかということになる。もちろん保険商品としては「終身保険」も同様だ。
● 先日のメルマガでは、大手生保の配当金について触れたが、このままの推移はかつての某生保が陥った「団体保険の配当金が0」という事態も起きえない話しではなくなる。   おそらく一部の生保は「株式保有」を減らすことはあっても「激減」とまではするまい。いずれ、このままの生保の経営指標では相矛盾する指標が乱立してどの生保が健全なのか外部からはトンと見えなくなる可能性が大きい。もっとも、さすがにこの運用環境になると特定生保のM&Aの話しがもっともらしくささやき始めている。
 もちろん「もっともらしく」なのか「密かに」なのかは結果が出てからのことだが、少なくとも保険業界の詮索は姦しい。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月25日(日) 訪問者数338人(閲覧者数662人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第14号=発行予定!>
■ 「アイスランドでの火山噴火に関する海外旅行保険の取扱について」!

● 各損保会社のHPには、今回の「アイスランドの火山噴火」についての海外旅行保険についてリリースが掲載されている。各社表現こそ違え、概ね「旅行中の事故による緊急費用補償特約、航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約、航空機遅延費用等補償特約」に関しては、支払い対象外となり、「旅行変更費用補償特約」については、支払い対象になる。
● もっとも、実際に現地に行っている人の多くはツアー客か、あるいはビジネスマンということを考えると、そう慌てる話しでもあるまいが、しかし、不慣れな個人旅だと不安だろう。とはいえ、人身に危害を及ぼすような事態にまではなっていないのでこのような案内も気軽に見れる。
 ところで、支払い対象となる「旅行変更費用補償特約」の対応については、その見極めがやや複雑で各損保間で異なるケースも出るかも知れない。いずれにしてもこれからの海外旅行については、自然災害までも視野に考えないといけないことがはっきりした。
● 近くには上海万博もあり、またサッカーの南アフリカで行われるワールドカップもある。ところで「ワールドカップ」で検索するとこんなところにぶつかった。まあ、商魂たくましいというか、ビジネスチャンスと見るかは自由だが、余り知らない銘柄が多い。    

ワールドカップ酔・お酒?

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月24日(土) 訪問者数460人(閲覧者数987人

■ 「フィッチ」、日本国債に格下げ圧力!

● 格付会社「フィッチ」が「国債に格下げ圧力」の記事を掲載したのが、23日の「朝日新聞」だったが、記事はわずか11行のものでつい見落としてしましそうな、いわゆるベタ記事扱いだった。その後「フィッチ」のHPでも「日本政府の債務規模」というスペシャルレポートが公表され、その内容を読むことが出来る。
● 現在「フィッチ」の国債に対する格付けは「AAー(安定的)」なのだが、確かにレポートの概要の最後に「現在の経済面および財政面の趨勢を踏まえると、中期的に、格付けに対する下方圧力が高まるであろう。」とある。
 「フィッチ」といえば、22年度の国家予算を決める際、「国債投入が44兆円を超過したら格下げの可能性」を指摘した格付け機関でもある。ところで各格付け会社の日本国債の格付けを見ると「R&I(AAA)、S&P(AA)、ムーディーズ(Aa2)、フィッチ(AA-)」となっている。これは「円建て」の格付けなのだが、単純に横並び比較すると「フィッチ」が1ノッチ厳しい評価になる。
● もちろん格付会社の是非を論じるのもいいが、現実問題として世界のマーケットは「格付けを無視しない」のもこれまた現実だ。はっきり言えば「格下げ」されてから言い訳を並べてももう遅いのである。もし、先々実際に「格下げ」となった場合、その悪影響は計り知れないものになる可能性は否定できない。
 例えば「トヨタ」関連の「ムーディーズ」の格付けが「Aa1→Aa2」へと1ノッチ格下げになった。また「見通し」は「ネガティブ」である。これによるマイナスダメージは避けられないが、一般の企業であれば資金調達金利に直接悪影響が出ることになる。
 また、格下げに呼応するかのように、米経済紙「フォーブス」の「2001年版・世界優良企業ランキング」で、「トヨタ」は前年度の3位から360位にまで急落している。
● 「フィッチ」の「国債格下げ圧力」については諸見があるだろうが、しかしこの「フォーブス」の100位以内の日本企業が、「NTT、三菱商事、ホンダ」の3社に止まったことなどを考えると、日本の活力が失速気味であることが感じられる。
● 「フィッチ」の今回の国債に付いてのレポートの一つ前に「日本のメガバンク」のレポートがある。そのサブタイトルは「見通しは低迷:収益性改善はいつか」とある。そのレポートの中に「非金利収入のは、収益性の改善のみならず収益源の多様化といった観点からも有益である」とあるが、さてこれからの「銀行窓販」にどう対応してくるかが大きな課題でもある。 

------------------------------------------------------------------------
■ 「ライフネット生命の保険金支払実績」から分かる「生保の収益源商品」!

● 23日付で、「ライフネット生命」の「21年度通期の保険金と給付金支払い」の実績が発表された。それによると「死亡保険金1件、入院や手術の給付金142件」となっている。営業開始から日が浅いとはいえ、この実績は如何に「入院・手術」の可能性が「死亡」の可能性を上回っているかがよく分かる一つのデータだ。
● まず一目で分かることは「如何に死亡による保険金支払いが少ないか」である。年度を通してわずか1件だ。21年12月末までの保有契約件数が「12,760件」ということを考えると、極めて健全な件数だ。もちろん、加入経過により「死亡リスク」は高まることを考えると、今回は参考と捉えるのが常識だろうが、しかし、若い人を契約のターゲットにした同社のコンセプトからすると予測の範囲内だろう。
 もちろんこの傾向の継続は「死亡保障の定期保険が生保経営に多大な貢献」をすることを意味することになる。しかも同社の「定期保険」である「かぞくへの保険」は10年更新型であることを考えると、更新を繰り返してくれる契約者層が増加するに伴い安定的な生保経営の基盤を構築出来ることにもつながる。
● さて、もう一つの保険商品である「入院・手術の『自分への保険』」だが、こちらは21年12月末で5,202件の保有契約であるにもかかわらず、21年度で「入院給付金110件、手術給付金32件」を支払っている。推測だが、入院給付金と手術給付金を貰う人は一般的にダブると思われることから、仮に給付金を貰った人が110人だとすると(同一被保険者が2回の入院をしなかったとする)、契約者の2.1%が手術給付金を含めた入院給付金を貰ったことになる。
● つまり、有り体に言えば保険会社から言えば「給付金の発生リスクは高く死亡の発生リスクは低い」ということになる。とはいえ、その保険金額と保険契約の経過により単純に断定は出来ないものの、「死亡保障保険である定期保険」の大量保有はその生保の収益性となる「死差益」に大きく貢献することが、今回の「ライフネット」の実績からも十分にうかがい知ることが出来る。
 結果、「死亡保障に重点」をおいた営業戦略をしてきた「ソニー生命やプルデンシャル生命、それに大同生命」の保険商品基盤は強いと言うことが出来る。またこれは少々皮肉だが「定期付き終身保険の定期保険」を更新型に固定して販売し続けた「第一生命の堂堂人生」の場合は、「更新型の収益性の高さ」からより多くの利益を得たことになる。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★ 今日の保険・ブログかわら版 ★

2010年04月23日 | 保険
4月23日(金) 訪問者数492人(閲覧者数1,248人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第13号=「明治安田生命の損保提携はどうなる?」本日発行済!>

■ 「相続税法第24条」の説明は十分か?!「収入保障保険」も該当する!

● 4月から「保険法」が適用されるようになったが、ところで下記の「相続税法第24条」の改正は、死亡保険金を年金で受け取る場合にも適用される。もちろん年金保険と異なりこちらは「死亡した場合」が適応されることになるが、ではその説明はできているか、疑問だ。

● 気にはなっていたが、今年4月からの「相続税法第24条の『定期金に関する権利の評価』」が改正されたことについて、どうも生保あるいは銀行窓販サイドの反応は今一の感が強い。各生保のHPを見てもA41枚の案内があるだけで、いわゆる既契約への説明とかこれからの契約に対する説明としては不足なのは見え見えだ。
● まあ、「年金保険を使った相続税節税話法」として、これまでの「相続税第24条」を前面に押し立てて、「個人年金保険」を積極販売してきた銀行・証券と一部生保の販売手法は、今更説明するまでもなく「生保商品の”節税話法”にメスが入れられていた」のは最近の傾向でもあったことを考えると、ギリギリまで販売していた生保・銀行・証券はやはり販売そのものに「契約者軽視」があったと指摘されても致し方ない。
 もっとも、その改正をあざ笑うかのように、単年度変更による”珍・節税話法”を堂堂と披露しているブログやHPも散見するが、土台今年度中に年金支払いを受けられる変更が出来る年金そのものがかなり限定的である以上、レアケースのやり方、といわざるをえない。● かつては1億円の例がよく説明に使われていたが、確かにその評価が15年超~25年以下なら40%評価と説明されれば、多くの契約者が飛びついたことは想像に難くないが、しかしここ数年内にこのような説明で契約した契約者からすると、まさに「寝耳に水」だと思われる。
 しかし、繰り返すがこのような”節税話法”が放置されない方向で国税庁が動いていたことは、保険業界関係者なら容易に想定できたはずで、やはりその責任は軽くない。
● そのような背景から始めに書いた「相続税法第24条」の改正についての説明が形式的なのは逆に言えば生保サイドにあまり公に言いたくない(説明したくない)と勘ぐられても致し方あるまい。
 とかく”生命保険を使った節税話法”は、イタチごっこ、というようないい方をされてきた経緯があるが、さすがにこれだけ税収が落ちると、「生命保険を使った節税手法はない」と腹を括る方が保険業界人としては賢明だ。

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月22日(木) 訪問者数505人(閲覧者数1,170人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第12号=「■主要生保の「証券化商品の保有状況」本日発行済!>

■ 「金融庁の保険会社検査状況」がこのようになっているが、それを巡っていろいろな憶測が話題になっている!
金融庁の検査状況

● 金融庁検査からいろいろな憶測が飛び交うことになるが、確かに各生保が保有している「証券化商品」は気になるところだ。とりわけ「CMBS」が多い生保群と「RMBS」が多い生保都とに大別されている。もちろんこの中身が透明にならない以上、とても不通の保険会社では手は出まい。
 
● ところで、ここにきてこれからの某大手生保の損保戦略が見えにくくなってきた。そもそも「そんぽ24」のこれまでの経緯を探ると、これからの生損保業界の混乱した提携関係が浮上してくる。実に難解だ。しかし、少なくとも損保業界では「システム化とコスト削減」競争しか見えてこない。
 まだ今のところは、持株方式で既存損保がそのまま残っている状態だが、いずれは効率化を考えれると合併しか残されたコスト削減はあるまい。
● 生保では「銀行窓販子会社」が続々誕生したが、今や損保各社は「通販・自動車保険」を扱う子会社損保が3メガ損保内でもダブる形で誕生しつつある。
 いよいよ「あいおい損保」は来年度上半期を営業予定にした「モバイル損保」(予定)を設立予定だ。 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月21日(水) 訪問者数554人(閲覧者数1,165人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第11号=「個人保険・保有契約高 解説」本日発行済>

■ 「証券化商品」等の現状!=国内生保群とAIG3社との違い!=

● 主要生保の「証券化商品」等の保有状況を見ると、大きく「RMBS(住宅ローン担保証券)」と「CMBS(商業不動産担保証券)」の証券化商品を持つ生保に大別される。もちろん、保有しているだけでこれをネガティブに捉えることは出来ないが、しかし、いろいろな思惑がその金額から囃されていることも事実だ。
 いずれにしてもその中身まではチェックできないことから、あえてここでは各社の具体的な金額は掲載しないが、「メルマガ」には各社の生の金額だけを報告しておきたい。おそらくこの数字を見ると、一部生保の現状をうかがい知ることになるかも知れない。


----------------------------------------------------------------------
■ 「生保・損保格付け一覧」22年度第2号(22.4.21)が編集終了!

● 格付け変更は無かったが、一部のアウトルック変更と生保名変更等を記載のため22年度第2版として発行。近々送付予定の「保険・かわら版」に同封送付予定。
--------------------------------------------------------------------
■ 「生命保険事業概況」の2月分が発表された!”保有契約高1,000兆円割れ”の不適切報道!

● 何とも不可解な報道をする新聞社もあるものだ。20日、生命保険協会が「21年4月~22年2月」迄の「事業概況」を発表した。確かに「個人保険:905.9兆円、個人年金保険:93.3兆円」を足し込んで”遂に生保の保有契約高1,000兆円割れ”と記事にしたが、これは的外れも甚だしい。
● そもそも「個人保険と個人年金保険の保有契約高」の計算の仕方を知らない(保険のシロウト)記者が書いた記事と思われる。まあ、両保険商品の保有契約高についてはこれまで散々説明してきたのでここでは省略するが、あくまでも「保有契約高」で比較するなら「金額の多寡をそのまま評価できる個人保険」だけにすべきだ。
 ところで記事によると「保有契約高が減少している」ことだけを強調した記事になっているが、これは正確ではない。というのも、「個人保険の保有契約高の対前年度比」を追いかけて調べれば分かることだが、「21年12月末:95.7%、22年1月末:95.8%、22年2月末:95.9%」というように、確かに対前期割れはしているものの、0.1%ずつその差を詰めているのである。このような「見落とし」は、20日に発表された概況だけを記者が見て記事にしたから起きた単純な間違いだ。
● 例えば、生命保険協会の生命保険概況はHPを開けば、毎月の概況はすぐに分かる。あえて説明すると、「個人保険の新契約高」はここ3ヶ月の対前期比を調べると「12月97.8%、1月98.2%、2月98.8%」と増加しているのである。しかも件数においては112~113%という実績なのだ。 
 ここまで調べれば「なぜ、個人保険の新契約高は増加しているのか?」という単純な疑問に気付くはずだ。とぃつても記者氏は結果として気付かなかったことになるが。
● 実は、21年12月分からは「単月の個人保険・新契約高」は対前期を上回っているのだ。「21年12月 102.9%、22年1月 103.4%、22年2月 103.8%」という実績だ。つまり記事を鵜呑みにすると「保有契約高は減少しているが単月の新契約高は増加している」ということになる。
 これらの事実から分析できることは「新契約高は増加し保有契約高が減少」ということは、新契約高の増加より減少が多い、と言うことを教えていることになる。となれば、主要生保の傾向を調べればその答えはすぐに分かるはずだ。つまり「減少契約」が多いことを教えているのである。しかし、ここに来て契約が解約・減額が急増しているというニュースはない。
● ここで「四半期毎決算データ版」を購入された方は「15頁・16頁・17頁・18頁」の「個人保険・保有契約高」の前者一覧を見ていただきたいが、一目瞭然なのは「国内大手生保の減少額が大きい」という点だ。その減少した金額の要因は「新契約不振」もあるのだが、ここに来てのもう一つの大きな原因がある。それが「定期付き終身保険の満期到来」だ。
 そしてその一方で「保有契約高を増加」させている生保もあるのである。<続く>

------------------------------------------------------------------------
■ 「AIG」株価、41.63㌦の2.54ドル高!

● 確かに「AIGの経営危機」は、20年9月15日に「リーマン・ブラザーズ」が破綻したことをきっかけに「次はどこだ」とばかりに一気に「AIG」へその視線が向かったことになるが、ここにきて「GS」の当時の動向に注目が集まっている。とにかく一夜にして「破綻か否か」の状況に追い込まれたわけだから、関係者のみならず世界の保険関係者が驚愕したのも無理はない。
● 「GS」との関係は経営を見守るしかないが、もし現在報じられていることが事実とすると、「GSはカネのためにAIGを手玉に取った」ことになる。しかも借り入れた総額1823億㌦の巨額の多くをCDS等の保証返済に当てたということを考えると、文字どおり「手玉に取られた」と言って良い。
● もちろんここに来ての「AIG」への同情論もあるだろうが、株価は右肩上がりで推移している。東証も今日は堅実に年初来高値をつけている。


-----------------------------------------------------------------------
■ 「アイスランドの火山噴火による混乱、GS問題そしてAIG危機による手数料収入」等々!

● こんなにも世界の交通網がもろいとはこれまで疑うことすらしなかったが、ところがこれまでの歴史の中では火山の噴火による被害はいろいろとあったという。どうやら目先のことではなく地上遙か彼方のところで噴煙がバリアを張り、それが太陽光線を遮り作物の成長を阻害するらしい。
 その一つが10数年前の「米の大不作」だったという。
● とにかくあのときは大変だった。何しろどこに行っても米がないのである。高いとか安いとか言う前に米そのものが店頭にないのである。そのあげく緊急輸入したのかあるいは備蓄米なのかは今となっては定かでないが、やや大粒のタイ米を買って食べたのを記憶している。何しろワイドショーでは、おいしい外米の食べ方、と称してタイ米などを例に今とは全く異なる料理番組が放送されていた。
● 今ですら野菜の高騰ぶりがニュースで騒がれているが、来年かあるいは2,3年後には米が不作なんて言うことにもなりかねない。こういうことを書くと、だから政治はしっかりしないと、とつい言いたくなるが、しかし大規模な自然災害までは個人の力や知恵ではどうしようもない。ついでに言えば、確かかの小沢一郎氏の中国訪問の頃の民主党パッシングが始まった頃、「このままでは民主党でも自民党でもない少数政党が乱立してしかもそこそこの結果を出す」とやや気軽に語っていたのだが、まさに少数政党が続々と誕生している。 
● ところで、AIGが証券詐欺罪で訴追されたGS(ゴールドマン・サックス)に対し、法的措置を検討、というニュースが流れた。とにかく私が知る金融関係者にはすこぶるGSの評判は悪い。一部保険会社関係者にも相当悪い印象を持たれている。しかし、SECの訴追については、専門家のコメントではいわゆる「市場に対するガス抜き」の意味合いのものが少なくない。確かに市場を大暴落させるようなことをSECがやるわけもなく、むしろ逆に相場は反転していくという見方もある。
 そもそも20日に発表された「GS」の第1四半期の決算は、純利益が91%増という好決算で、SECと対峙していく強気の姿勢を後押しする形となっている。
● さて、もう一つ気になることは「ギリシャ」の存亡だ。どうやらユーロ圏で最大300億ユーロ、IMFが最大150億の支援が決まりそうだが、問題はその金利でドイツなどは5%という主張しているらしい。このような支援策の金利で思い出すのが、20年9月の「AIG経営危機」の時の公的資金の金利の高さだ。とにかくいろいろな諸条件で計算すると10数%にもなるという超高金利で、これでは稼いでも稼いでも先がないと思われたが、以後AIGの危機を理解したと思われる金利の引き下げが行われた。
● ギリシャ問題を例に出すと「日本はどうなる?」ということに視点が行くが、確かにそう安穏としていられないことだけは間違いないが、既に「国債を売却して外債にシフトしろ!」というような見解まで堂堂と語らえる始末だ。とはいえ、確かにここで国債の金利が急騰したら、あまり考えたくないシナリオが浮上してくる。まさかそんなことは・・・と高を括ってはいるものの政治不安の現状からは何となく不安がよぎる話しではある。 
● ちなみに「AIG」株は、2㌦弱上げて40ドル台を維持している。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★ 今日のブログ「保険・かわら版」 ★

2010年04月21日 | 保険
4月21日(水) 訪問者数***人(閲覧者数*,***人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第11号=>

■ 「アイスランドの火山噴火による混乱、GS問題そしてAIG危機による手数料収入」等々!

● こんなにも世界の交通網がもろいとはこれまで疑うことすらしなかったが、ところがこれまでの歴史の中では火山の噴火による被害はいろいろとあったという。どうやら目先のことではなく地上遙か彼方のところで噴煙がバリアを張り、それが太陽光線を遮り作物の成長を阻害するらしい。
 その一つが10数年前の「米の大不作」だったという。
● とにかくあのときは大変だった。何しろどこに行っても米がないのである。高いとか安いとか言う前に米そのものが店頭にないのである。そのあげく緊急輸入したのかあるいは備蓄米なのかは今となっては定かでないが、やや大粒のタイ米を買って食べたのを記憶している。何しろワイドショーでは、おいしい外米の食べ方、と称してタイ米などを例に今とは全く異なる料理番組が放送されていた。
● 今ですら野菜の高騰ぶりがニュースで騒がれているが、来年かあるいは2,3年後には米が不作なんて言うことにもなりかねない。こういうことを書くと、だから政治はしっかりしないと、と対言いたくなるが、しかし大規模な自然災害までは個人の力や知恵ではどうしようもない。ついでに言えば、確かかの小沢一郎氏の中国訪問の頃の民主党パッシングが始まった頃、「このままでは民主党でも自民党でもない少数政党が乱立してしかもそこそこの結果を出す」とやや気軽に語っていたのだが、まさに少数政党が続々と誕生している。  ● ところで、AIGが証券詐欺罪で訴追されたGS(ゴールドマン・サックス)に対し、法的措置を検討、というニュースが流れた。とにかく私が知る金融関係者にはすこぶるGSの評判は悪い。一部保険会社関係者にも相当悪い印象を持たれている。しかし、SECの訴追については、専門家のコメントではいわゆる「市場に対するガス抜き」の意味合いのものが少なくない。確かに市場を大暴落させるようなことをSECがやるわけもなく、むしろ逆に相場は反転していくという見方もある。
 そもそも20日に発表された「GS」の第1四半期の決算は、純利益が91%増という好決算で、SECと対峙していく強気の姿勢を後押しする形となっている。
● さて、もう一つ気になることは「ギリシャ」の存亡だ。どうやらユーロ圏で最大300億ユーロ、IMFが最大150億の支援が決まりそうだが、問題はその金利でドイツなどは5%という主張しているらしい。このような支援策の金利で思い出すのが、20年9月の「AIG経営危機」の時の公的資金の金利の高さだ。とにかくいろいろな諸条件で計算すると10数%にもなるという超高金利で、これでは稼いでも稼いでも先がないと思われたが、以後AIGの危機を理解したと思われる金利の引き下げが行われた。
● ギリシャ問題を例に出すと「日本はどうなる?」ということに視点が行くが、確かにそう安穏としていられないことだけは間違いないが、既に「国債を売却して外債にシフトしろ!」というような見解まで堂堂と語らえる始末だ。とはいえ、確かにここで国債の金利が急騰したら、あまり考えたくないシナリオが浮上してくる。まさかそんなことは・・・と高を括ってはいるものの政治不安の現状からは何となく不安がよぎる話しではある。 
● ちなみに「AIG」株は、2㌦弱上げて40ドル台を維持している。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月20日(火) 訪問者数505人(閲覧者数1,123人

■ 「大地一成のメルマガ・かわら版」好調発信中!

● とにかく試行錯誤でスタートした感がある「メルマガ」だが、どうにか昨日で10号を発行した。ややもすると発行する1号1号に出来るだけ多くのことを書き込んで発行したいとつい頑張りがちだがそれは長続きしない、というアドバイスを受けた。とにかく「ツィツター」の感触で気軽に書いていった方がとにかく長続きするものらしい。
 もちろん既に読んで頂いた方はおわかりだろうが、やや長めになりがちな日が少なくない。
● それでも、1ヶ月に20回以上発行という約束からすると、4月はこれからはほぼ毎日発行することになる。いずれにしても購読者数が急に増えたこともあり、個人情報管理には最新の注意を払っている。
 もちろん実際の「メルマガ発行」については、文章は私が書くもののスタッフ協力を得て確実に発行中である。となると、今日の「第11号」のテーマは、となるが最近では「メルマガのためのテーマ探し」が常に頭の片隅にあり、常に5~6個のテーマを抱え込んでいることになる。
● 話しは変わるが、どうも昨年開催した「ワンパックセミナー」の問い合わせがここに来て複数頂戴した。とにかく、昨年も開催はしたものの日程の問題で開催できなかった方が3,4グループあった。もちろんスケジュールが真っ白な時期の話しならおそらくほぼ100%対応できるのだろうが、やはりスケジュール調整がややこしいものの、やはりニーズがあれば「今年もやろう」とつい思い立ってしまう。
 一応素案を作成してもらったので、近日中に案内をこのブログでする予定。北海道から九州まで飛び回りたいものだ。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月19日(月) 訪問者数524人(閲覧者数1,038人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第10号=「国内大手生保の株式化に対する見解」はこうだ!」>

■ 「大手生保の株式・上場」の可能性!

● これについては、4月15日の「日本経済新聞」に国内生保4社の見解が掲載された。簡単にまとめると「日本生命・富国生命」は相互会社を堅持する立場であり、「明治安田生命・住友生命」は可能性に言及、となる。
 もちろん各社の言い分を鵜呑みには出来ないが(他のことについての記事についても)、逆に言えば「株式転換のメリット」を考えると、「必然か、どちらでも良いか、待ったなしか」に分けることが出来る。
● ただ、現在のかなり厳しい金融環境下では、余程の火急な事情でもない限り当分手を挙げる生保はあるまい。記事にある4社から考えると、「住友生命」が一番近い場所にいることは間違いないが、そのためにはいくつかのクリアーすべきことが内包されているため、その方向性を打ち出してから実行するまでには少なくとも2,3年の時間が必要になると思われる。
 となると、むしろ経営体力のある「明治安田生命」の方が先手を打つこともあり得るが、問題は株式化(上場)のメリットだ。
● 結果的に「第一生命」の株式化・上場を冷静に見ると、現状からは「日本生命」を抜き第1位になる可能性は「M&A」しかなく、これは国内生保ではかなり限定的な可能性だ。一説には資金面の調達が容易になることと、海外市場への参入が言われているが、現状からはこれらはかなり現的的だ。
 仮に「株式化」により資金面で調達が容易になったとしても、果たしてそれを生かす手だてがあり、且つそれに見合う結果が期待できるかとなると何しろ世界の保険会社に比べるとノウハウ不足は否めない。
● さて、となると「明治安田生命」のメリットだが、現状からは見つけにくい。おそらくこれから当分の間、日本の大手生保は我慢の経営を強いられると思われるが、そうなると資産規模で30兆円以上の大手生保4社(グループ)が構築されることになる。となると、まず株式化よりも他の点に焦点を合わすのが「明治安田生命」の緊急の課題だと思われる。
● 最後に「日本生命」は、これはあり得ない。というより株式化のメリットはむしろマイナスで、何もここで株式化の必要はない。
<この見解については本日の「大地一成のメルマガ・かわら版」にて発信予定!>

■「保険・かわら版=第82号=」の訂正■

● 「保険・かわら版=第82号=」の(図表②ーABC)に「主要生保の保険商品別銀行窓販販売実績」を表にして記載していましたが、表では「定額年金保険」が「一時払と平準払」とに2つに分類されて件数・金額が記載されています。訂正は「日本生命・富国生命」以外の生保については、「定額年金保険」と一括りにして見ていただくよう訂正方お願いいたします。なお、大半の生保の場合「一時払」がほとんどです。
 この点をご指摘いただいた「FP太郎さん、銀行員さん」ありがとうございました。この場を借りて御礼致します。

 
< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月18日(日) 訪問者数386人(閲覧者数871人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第9号=「国内大手生保の逆ザヤ問題は個人年金保険が要因だ!」>

■ 「大手生保の逆ザヤ問題と株式・上場」の可能性!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月17日(土) 訪問者数386人(閲覧者数811人<「大地一成のメルマガ・かわら版」==>

■ 「米SEC、GS(ゴールドマン・サックス)を訴追」!NY株急落!

● 記事を読む限りでは、SECの言い分に理がある。「ポールソンファンド」がGSに販売依頼した「CDO」(債務担保証券)の販売の手法に問題があったことになっている。つまり、ポールソンファンドは「CDO」をGSに販売依頼している裏で、その「CDO」を空売りしていた。GSはその「ポールソンのCDOの空売り」の事実を説明することなく投資家に販売したという点を問題視している。
● 早い話が、GSは「このCDOは高くなるから利益が出る」というような説明をしながら投資家に売りつける一方、そのCDOをポールソンファンドは「空売り」をしていたと言うから話しは見えやすい構造だ。しかもポールソンファンドはGSにその金融商品の手数料を支払って販売依頼したというから、これは確信犯だ。
● もちろんこのような話、あるいは近い話は日本でもウワサを耳にするが、日本人は自虐的に「買った自分が悪い」と泣き寝入りになるケースがほとんどだ。最近では多くの大学が資産運用の一環として金融商品を買い大きな損失が明るみに出た。
 かつての「郵政民営化」でも、「西川善文氏とGS」の関係がウワサされたが、もしあのまま”郵政民営化”が進捗していたら、膨大な資金が「運用」という美名のもとに”珍運用”されていたかも知れない。
● ついでに言えば、郵政民営化賛成派は、「郵貯・簡保資産を、国債から金融商品へ運用シフトするべき」と力説していたが、今や膨大な国債の引き受け手は「簡保・郵貯」が中心になった。もちろんここまで膨張した国債は、その是非はともかく「確実な引き受け手」を確保しておく必要がある。そのためには「ゆうちょ銀行」の1,000万円から2,000万円の限度額引き上げは日本のためにはやむを得ない緊急対応だ。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月16日(金) 訪問者数477人(閲覧者数934人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第8号=【生命保険初級入門】=>

■ 高木祥吉氏、アフラックの特別顧問に!

● 率直に言ってなぜ「アフラック」が引き受けたのか、甚だ疑問だ。もちろん天下りというには及ばないが、かの郵政民営化路線ではかの竹中平蔵氏を支えた人物であり、場合によってはそれまでの立場から郵政資産を文字どおり外資に提供させかねないところだった。
● もっとも、「日本郵政」への高木氏の就職は「天下り人事」との国会追求をされた経緯もあるが、当時の竹中大臣の威光に人事院が逆らえなかった、という顛末人事というのがもっぱらだ。
 ところで、「アフラック」への疑問の理由は、国民新党の亀井氏がいわゆる郵政民営化をここにきてひっくり返した以上、かの小泉ー竹中路線に回帰することはあり得ない。となるとACCJ(在日米国商工会議所)の名誉会頭をアフラックの日本の代表であるチャールズ・レイク氏がになっていることを考えると、当初の「小泉ー竹中路線の郵政民営化」を暗に支持する風に思えなくもない。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★ 今日のブログ「保険・かわら版」 ★

2010年04月15日 | 保険

4月15日(木) 訪問者数521人(閲覧者数1,154人

■ 「3メガ損保」のこんな記事!

【損保も3メガ時代に突入!打倒東京海上 思惑交錯】
● やや辛口の記事だが確かに名称はわかりにくい。また、コスト削減を目指した合従連衡であることを考えると、「自動車保険料の値上げ」等は理解に苦しむことになる。もちろんすぐに統合効果が出るわけではないが、記事にもあるように競争原理が働らかくなることだけは止しにして欲しい。
● ところで、今朝の「日経」に「企業評価の新しい指標」として「統合ランキング NICES」なる指標順位が掲載されていた。保険会社では、18位に「東京海上ホールディングス」、77位に「損保ジャパン(NKSJホールディングス傘下)」とあり、92位に「T&Dホールディングス」がある。
 やはりこうしてみると、横文字だらけの社名というのは取っつきにくい感は否めないが、しかし、この100位の中に「MS&ADインシュアランスグループホールディングス」、つまり「三井住友海上」の名前が見あたらないのは、100位よりも下だったのかあるいは回答をしなかったのか。
 しかし、この手の指標はよく「日経金融新聞」がやっていたが、どうもストンと理解できないところがある。


--------------------------------------------------------------------
■ 「AIG」の資産売却相次ぐ!

● 「AIG」の傘下にある航空機リース会社「ILFG」(インターナショナル・リース・ファイナンス)は、豪マッコーリーに航空機53機売却を20億㌦で売却する事で合意した。既に発表されている「AIAやアリコ」などの売却資金に加え、政府から受けた1823億ドル(約17兆円)の返却に弾みがつく可能性が高い。
● 当然のことながら、日本の「生保2社」についても、そろそろ具体的な話しが漏れてきてもよさそうだが、金額面でかなりナーバスになっていることからガードはかなり堅いようだ。しかし、業界関係者の読みをまとめるとどうも6:4で国内勢という感触だ。一説には「メットライフ」が「AIG3社で日本市場に本格参入」という見方もあったが、これは物理的に困難というのが大方の見方だ。要は資金だが、もう少し金融環境が好転すれば、という声も一部にはある。もちろん「アリコジャパンのメットライフの後」の話しも結構姦しい。

-----------------------------------------------------------------------
■ 「保険法」について契約者はもっと知っておくべきだ!

法務省の保険法案内ビデオ

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月14日(水) 訪問者数516人(閲覧者数1,118人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第7号=「アリコジャパンの”ずっとあなたと”の見極め方!」発行!>

■ 「第一生命」株の行方はどうなる?!

● 「第一生命の株価」について、2,3人の方からご質問を頂戴した。一般的な見方として株式の配当が得られる昨日は上げてその反動で今日は下がる、というようなことは言えても、今後の長期的な見通しとなるとこれは専門外だ。もっとも、業績通りに株価が動くとすると何かしらの解説も出来ないことはないが、株価だけは業績と連動するとも言い切れない。ということで、そのようなメールには丁重にお断りをしている。
● とはいえ仕事柄気になるのは否定できない。その見方としては既存の上場している保険会社と比較するのか、あるいは相互会社ではあるが、規模的に近い「日本生命や明治安田生命」と比較するかだが、少なくとも後者比較では好材料を探すのは難しい。しかし、かといって「東京海上H、MS&AD」等と比べようにも生保と損保では、その業績をどのように株価に置き換えるかがこれまた難しい。
 結局、これからの課題は、情報開示力になると思われるが、果たして「第一生命」の場合はどうか?!

-----------------------------------------------------------------------
■ 「アリコジャパン」の「ずっとあなたと」は契約者に得か損か?!

● 「アリコジャパン」のCMが再開され、全国紙やTVでの広告量が急増しているが、TVでの広告は大和田伸也氏の「ずっとあなたと」が積極放映されている。
 一方新聞では、平泉成氏がその保険商品の顔だが、果たして一般契約者はこの保険商品をどう捉えれば良いのか。
● 「簡易告知型」ということで、ほとんどの人が「生命保険にはいれるようになった」と思われる節があるが、それはあくまでも「契約は出来るが契約者の損得は全く別」という視点からの分析が必要だ。
 但し、生保経営を分析する立場からすると、「アリコジャパン」は少なくとも「メットライフ」への売却が完全終了するまでに経営体質を好転させておく必要がある。その意味では収益が高い「簡易告知型」を大量販売する必要性に迫られているというのも動かしがたい事実だ。さあ、契約者はどうする?!


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月13日(火) 訪問者数477人(閲覧者数1,065人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第7号=>

■ 「AIG」株価、急騰! 「富士火災」も150円台!

● 「AIG」株が、昨日のNYSEの41.22㌦と8%余りの急騰を受け、東証でも3,790円と195円高だ。
------------------------------------------------------------------------
■ 「変額年金」・・・「リスク管理型で出直し」はどうなる?!

● 「変額年金保険」の20年9月末・21年3月末・21年9月末時点の主要生保の「銀行窓販実績一覧」は、「保険・かわら版=第82号=」の(図表②ーABC)の通りだが、結局変額年金保険の保有が大きい生保は、直接的に株価の動きが影響することになる。
● (図表③)では、「変額年金保険・一時払定額年金保険・定額(平準払)年金保険・平準払定期保険・一時払終身保険」の4項目に分けて「件数と金額」を入れたが、これを見ると各社の「銀行窓販戦略」が一目瞭然だ。
 (図表③)によると、「日本生命と富国生命(多くは「フコクしんらい生命」が販売)」は、変額年金は現在は取扱が無く、保有も限定的だ。これに比べ「住友生命、第一生命(多くは「第一フロンティア生命」)、T&Dフロンティア生命、三井生命、アリコジャパン」と保有契約が多い順に続いているが、大半のケースで株価上昇は大きく期待したいところだ。
● ところで(図表③)の欄外に、「銀行窓販による医療保険関係」の売り上げも書いてあるが、これによると「アリコジャパン」の場合は「疾病・医療保険系の累計販売保険料ー約213億円」となっている。また「アフラック」の「平準払医療保険の累計収入保険料ー約21億円」とあり、「がん保険」の23億円を加えてもアリコジャパンの売り上げには遠く及んでいない。
 やはり、この実績を見ると「主力とする販売チャネルの違い」が明白だ。
 ただ、これらの生保各社の実績を見ると、今年暮れの「銀行窓販見直し」は、生保サイドの反対は極めて形式的なものにならざるを得ないことが明らかだ。 


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月12日(月) 訪問者数529人(閲覧者数1,128人<「大地一成のメルマガ・かわら版」=第6号=「米エトナの医療保険の闇」>

■ 1位「MS&AD」、2位「NKSJ」、3位「東京海上グループ」が保険料収入の順位!

● 21年度の損保国内保険料収入の速報値が報道された。それによると見出しにある順位になったようだ。つまり、これまで1位の座を守ってきた「東京海上グループ」が第3位に転落ということになる。   金額だけを見ると、下記のようになっており2位と3位はさほどの差ではない。

(1)MS&AD       24,163億円(  0.3%)
(2)NKSJ         19,694億円(▼0.8%)
(3)東京海上グループ  19,357億円(  0.2%)

● もちろん、これに海外事業業績も含んだトータルでの金額も比較が必要となるが、それに加え効率化という意味では「代理店1店あたりの正味収入保険料」も気になるところだ。 果たして、これから時間がかかる「代理店統廃合」のリスクは「東京海上グループ」が一番軽いと思われるが、これからの「効率化」を考えると、徒に代理店はその波に足下をすくわれないように気をつけるべきだ。
 もっとも、いわゆる「”損保”代理店」としての生き残りは極めて厳しいことが十分に予測されることから、今後は「生命保険が売れる代理店」でないと生き残りは厳しいことになる。
● 少し「ッ損保代理店」について触れておくと、20年度末では「損保代理店数:21万7,864店」となっており、ピーク時の約45万店の半分にまで減少した。もちろんこの背景には「システム化を目的とした代理店の大型化」がある。そのため「募集従事者数は約215万」と急増している。もっともこの内の多くは、銀行・証券などの金融機関関係者である。
 さらに付け加えると「専業代理店は36,506店」であり、また「損保代理店の生命保険募集人を兼ねる代理店は53,700店」となっている。その中の「従事者は約102万人」であり、これらのことからも、いわゆる「銀行・証券」等の金融機関関係者の従事者が膨大な数にあることが分かる。
 つまり、この保険業界の販売の現状は、”ペーパードライバー”ならぬ”ペーパー生命保険募集人”がかなりいることを教えてもいる。それだけにちゃんとしたアドバイスや保険設計が出来る人材が必要な業界でもあるのだ。  


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月11日(日) 訪問者数409人(閲覧者数778人<「大地一成のメルマガ・かわら版=第5号=」(「ソルベンシー・マージン比率」厳格化の真実!)>


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月10日(土) 訪問者数461人(閲覧者数915人

■ 「ソルベンシー・マージン比率」12年3月期に厳格化!

● 金融庁は「S・M比率」を見直し厳格化する。いわゆる「S・M比率」の分母である「リスク」を高く見積もることで「S・M比率」はこれまでと大幅に減少することになる。
 例えば「国内株式」については、リスク率が高く設定されることから、「国内株式」を比較的多く保有する国内大手生保には厳しい比率となる。
● ところで、今回明らかにされたのは「12年3月期に厳格化」とあるものの、金融庁は「11年3月期からの自主的な開示を促す」とあるとおり、来年の3月末には「新S・M比率」が公表される公算が大きい。
 言わずもがなだが、今回の「S・M比率の厳格化」については、かなり金融庁リードできた経緯があることから、「S・M比率」が半減すると言われる国内大手生保の一部には相当厳しい数値を発表せざるを得ないことになる。
● 再三、このブログでもセミナーでも「保険業界再編が進捗する」と解説してきたが、文字どおりこれを契機に生保の「M&A」が一気に加速する可能性が高い。おそらく予想だにしない組合せが現実のものとなる可能性もある。
 もちろん、実際には他の理由の「M&A」も含め、今年後半から2,3年間は生保業界の合従連衡(現在も既に売却撤退希望も買い手がない生保も複数ある。AIG系2社以外。)が大胆に起きることになる。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★ 今日のブログ「保険・かわら版」 ★

2010年04月09日 | 保険
4月9日(金) 訪問者数506人(閲覧者数1,074人「大地一成のメルマガ・かわら版=第4号=「メットライフ」の日本市場戦略の不可解?!」を発行!

■ 「ソニー損害とオリックス生命」のがん保険広告の相違度!

●「アリコジャパン」のCM戦略に刺激されたわけでもないだろうが、特に最近「ソニー損保とオリックス生命」の新聞広告が目に付く。もちろん「ソニー損保」は「通販型自動車保険」ではなく「医療保険+がん保険」の「SURE(シュア)」だ。
 ところで、今月の5日に「ソニー損保」は5段2/1のサイズで新聞毎に異なる見出しで「SURE べーシック」の広告を載せていた。一方同じ日「オリックス生命」は5段通しで「オリックス生命のがん保険」を載せている。
● ここで解せないのは「ソニー損保」の「50歳からのガン対策」と見出しを打った「朝日新聞」への広告だ。大きく「ガン対策」とあるにもかかわらず、記載してある保険商品は「SURE ベーシック」なのだ。売りは「ガンの入院日額は病気の・けがの2倍」とまた同日「朝日新聞」に「オリックス生命のがん保険」の広告があるのだが、単純に保険料だけで比較すると「ソニー損保のSURE ベーシック」の方が安いように思える。
 しかし、「50歳からのガン対策」というなら、やはり「ソニー損保」の場合「SURE ワイド」だろう。
● 少なくともこの両保険商品のコンパ音的な違いは「がんの場合の一時金」だ。細かくは略すが、「オリックス生命のがん保険」と「SURE ワイド」とも「がん診断一時金が100万円」の保障がある。つまり、「がん保険」の最低不可欠要件は「一時金の有無」だ。もっとざっくりしたいい方をすると、「入院給付金」は余りあてにならないからだ。    そもそも「がん保険と医療保険」とは、捉え方が大きく異なる。間違っても「がん保険」を通常の「医療保険」と同じように考えて検討し契約すると、実際に「がん」に罹患した場合その違いに気付かされるのにそう時間は要しない。
 「がん保険」目的の保険選びは「一時金なし」は、止した方がよい。もちろん加入しないよりはよいが、やはり契約するなら実際「がん」になったとき役に立つ「がん保険」を選択しておきたい。いずれにしても「がん保険選び」はそれが最後の「がん保険」という視点で選ぶ必要がある。

-------------------------------------------------------------------------
■ 「アリコジャパン」のCM大攻勢が始まった!果たしてその勝敗は?!

● 満を持したようにTVはもちろんいろいろな媒体で「アリコジャパン」の広告が大量に流され始めた。もちろん「通販チャネル」の早期立て直しが必至なだけに、文字どおり総力を挙げてのCM大攻勢だ。おそらく、「メットライフ」も通販チャネルはそのまま堅持したいところだろうから、完全売却するまでに実績を回復しておく必要が現体制にはある。

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月8日(木) 訪問者数567人(閲覧者数1,243人<■大地一成のメルマガ・かわら版=第4号=今夜~明朝発行!>

■ 早くも囁かれる「メットライフの次」と「第一生命の株価の厳しい現実」!

● 保険業界内では「メットライフのアリコ買収と第一生命の株転・上場」には冷ややかな見方が少なくない。理由ははっきりしているが、特に混迷の度を増しかねないのが「メットライフの日本保険市場の戦略」だ。また「第一生命」も打つ手がこれしかなかったと揶揄される声が囁かれる。(詳細はメルマガにて解説。具体的社名が飛び交うのでとてもここには書けない。)

--------------------------------------------------------------------------
■ 「AIG」株、10.5%急騰!39.69㌦!

● 皮肉なことに「AIAとアリコ」の売却が決まったら「AIG」の株価は安定上昇傾向になってきた。もちろんこの両社の売却により資金返済の目処があと3年で完了するなどとしたコメントも出すに至っては、好材料視されて株価が上がるのも理解できる。
 さすがに株価もここまで来ると、20株併合の20㌦割れを心配することもなくなった。● さてここからの関心事は「AIGエジソン生命、AIGスター生命」の売却と「富士火災の株価」だ。特にエジソン生命とスター生命の併せて4兆円規模の売り物はそう無い物件だ。しかも数兆規模の生保(あるいはグループ)なら、喉から手が出るほど欲しいところだ。その買収候補となると数社(グループ)の名前が挙がるが、現段階ではその範疇にない生保関係者からはいろいろなレバタラの話が噴出している。
 もちろん、今のところ確たる裏付けがある内容のものはないとは思われるが、しかし説得力のある話も2,3ある。果たしてどうなる?!
● もう一つの「富士火災」はやはり株価貢献による「AIU保険」の基盤強化だ。確かにまだ規模的には小粒だが、それでも営業戦略以前に資産内容が好転していくメリットは大きい。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月7日(水) 訪問者数595人(閲覧者数1,284人

■ 保険株、年初来高値が続々!

● 「第一生命」以外の主要保険株が軒並み年初来高値をつけた。特に「MS&AD」は、時価総額を1兆7174億円として「第一生命」の1兆5710億円に大きく水を開けた。また「富士火災」もするすると値を伸ばし140円台を付けている。
当然、「東京海上H」が時価総額でトップだが、3メガ損保に共通するのは、もう一サイズ時価総額を大きくしたいところだ。

------------------------------------------------------------------------
■ 米国の企業「評判」の60社中、59位に「AIG」!

● 複数の報道によると、市場・世論調査会社ハリス・インターナショナルは、5日企業の「評判」に関するアンケート調査の結果を発表したが、第1位は米資産家、ウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社「バークシャー・ハサウェイ」。一方、金融危機の影響で、大手金融機関は下位に転落した。
例えば「米ゴールドマン・サックスは60社中56位、シティグループは57位、米銀最大手バンク・オブ・アメリカ(BOA)は52位、JPモルガン・チェースは53位。最下位は米政府管理下にあるフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)。59位が保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)、58位はファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)だった。

-----------------------------------------------------------------------
■ 「アリコジャパン」の「通販チャネル」はこの危機を乗り越えられるか?!

● 「大地一成のメルマガ・かわら版」の「第2号・第3号」は、「アリコジャパン」がメインとなったが、基本的に毎年●●●億円を投入して広告を打ちそれに見合う収益を得るには、相当の保険契約を継続して挙げ続ける必要がある。ところが、「個人保険・新契約高」は、19年度をピークに20年度、21年度と対前年度比を割り込んでいる。但し21年度は見込み。
 さらに、その年度の新契約から得られるであろう保険料収入見込額とも言うべき「新契約・年換算保険料」は、減少し続けている。またこの「新契約・年換算保険料」のうち「医療保障・生前給付保障等」は、個人保険全体の45.3%(20年度)程度を占めているが、その金額は360億円余りだ。
● つまり毎年●●●億円を投じて年換算保険料がどれくらいあれば収支が合うかという計算になる。もちろん、次年度以降の保険料は、計算上は丸々保険料率相当の金額にシフトできることにはなるが、かといって「純保険料」部分が相当少なくて済むというわけにはいかない。しかもやや気になる点は「保有契約高の推移と保有契約の年換算保険料」の推移だ。● ただ、ここ最近の広告の露出度からすると、広告費用は以前に比べ少なくて済んだと考えられることからこれ以上の減少を食い止められれば収支は何とかなる可能性もあるが要はこれからの「通販チャネルによる契約量」が大きく収支を左右することになる。
 もっともアリコジャパンとしては、それを見越して「利益率の高い簡易告知型の医療保険」を大々的に広告している。通販チャネル保険商品の魅力は「付加保険料を減らして保険料を安く保険商品を提供」というのがモデルなのだが、そうも言ってられないアリコジャパンとしてはこのような保険商品選択しかなかったものと思われる。
● いずれにしても「保険・かわら版」の「AIG特集第2版」の編集中だが、かなりの図表を駆使して「今後のアリコジャパン」の予測図を解説してみる。<「保険・かわら版」「第88号」として予定!4月25日発行予定。>  


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月6日(火) 訪問者数536人(閲覧者数1,214人<■大地一成のメルマガ・かわら版=第3号=発行!>

■ 「アリコジャパン」の通販実績はどうなる?!

● かつては年間●●●億円の広告費用を投入し、個人保険件数のほぼ半分を占めるほど順調さを誇っていたが、果たしてこれからの戦略と実績はどうなるか?!=今夕発行の「大地一成のメルマガ・かわら版=第3号=」で解説!もちろん●の金額も数字が入る!=
-----------------------------------------------------------------------
■ 「第一生命」の株価、早くも息切れ?!15万円割れの可能性も?!

● 初値16万円と売り出し価格の14万円を2万円も上回った「第一生命」の株価だが、もう既に息切れしたかのように今日のこれまででは最安値が15万600円と15万円をも割りかねない株価になっている。
 もちろん、その下落についてはいろいろな解説が行われているが、「底値」が見えない現状からは、すぐにリバウンドして右肩上がりというシナリオは考えにくい。また、16日が株主確定日となったことで、その先の株価を憂慮する捉え方も出てきそうだ。
● もちろん好材料もないわけではない。「TOPIX」への組込が囃される可能性もあり市場がそれにマッチすれば反転のきっかけになるかも知れない。ただ、「朝日新聞」だけが報じた「保険金不払い隠しの内部告発」については「ロイター」も取材絡みで報じたことでややネガティブなイメージは残る。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月5日(月) 訪問者数567人(閲覧者数1,292人<■大地一成のメルマガ・かわら版=第2号=発行!>

■ 「第一生命」の株価159300円(ー3200円)」の今後?!

● 株価である以上、いろいろな捉え方があるだろうが、理論値はともかく保険業績面での材料は乏しい。確かに株式化したことで潤沢な資金面による海外M&Aを強調するアナリストもいるが、実際問題としてそれが実を結ぶのは相当先の話だ。もちろん株価とは企業の業績を先取りして株価に反映させることになるが、それでも一つの壁が「東京海上H」の時価総額だ。
 今のところ数千億円の差があるが、今や両保険会社を取り巻く環境は似通っており、その中で「第一生命」だけが一人暴騰のシナリオは考えにくい。あるとしても両社そろい踏みということになるだろうが、となると、他の保険会社の多くも材料に大きな違いはないと思われることから、いわゆる保険業界株だけあるいは相場全体が一本上げということになるが、しかし、これは考えにくい展開だ。
● そもそも「第一生命」の場合、アキレス腱は保険商品だ。こういう場合に例に使いたくはないが、「週刊ダイヤモンド」の「保険をリストラ!」の中に「死亡保障」プロが入りたい保険・入りたくない保険」の「入りたくない保険」の第2位に「新堂堂人生」がランクしている。その説明がふるっている。「積立ファンドに貯まる仕組みだが、実際にはほとんど貯まっていない」とある。端的に言えば「定期保険の更新型」だけにしたゴテゴテの「保険会社が丸儲けの定期保険」販売に徹した死亡保障保険なのだ。
● もちろん、保険会社が儲かる、ということは収益性が良いことにもつながることから株価としては好材料なのだろうが、多くの契約者からすると損失は大きいことになる。もちろん、内部留保されるはずの保険資産はタコの足状態で「どんどん貯まることは極めて難しい」保険商品だ。
 実際問題、この保険商品のお陰で泣かされ(た)ているのが「損保ジャパン」の社員だ。中身を知っている代理店ならどうせ入るなら「損保ジャパンひまわり生命」の保険商品で設計するだろうし、とても保険料を延々とかけ続ける代理店は極めて少ないはずだ。
 結局、「損保ジャパン」の担当社員は作成契約しかなくて、処罰を受けたが、どうせ提携するなら「損保ジャパン」も契約者に有利な保険商品開発を提言しないと営業現場はやる気をなくしてしまいかねない。


-------------------------------------------------------------------------
■ 気になる「日本生命」の4月保険料改定の余波?!

● 4月から「日本生命」の保険料体系が変更された。それにともないこrまでの保険料率が変わっているが、特に関心を持っていたいのは「定期保険 EX」だ。もちろん「銀行窓販」で「三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行」の両メガバンクが提携保険商品として取り入れた「定期保険」である。
● 両行以外では「青森銀行・伊予銀行・岩手銀行・滋賀銀行・十六銀行・常陽銀行・スルガ銀行・千葉銀行・中国銀行・広島銀行」がいわゆる「日本生命の定期保険EX」を提携保険商品としている。
 確かに現在の保険商品案内を見ると、販売対象は「個人契約向け」に思える。言うまでもないがそれをそのまま受け取るような保険業界関係者はいまいが、これから要注意である保険商品であることは間違いない。
● 今はこういう表現しかできないが、蓋を開けたらさあ、大変というのでは手遅れだ。「銀行も保険会社」も周到な準備が絶対条件だ。やや保険業界の現場には、ここに至っても「銀行窓販」について「反対」を主張する方がいるが、既に保険業界の舵取りは大きく「賛成」にきられている。それを前提に考えておかないと現在の営業環境がこのまま続く保証はどこにもない。とりわけ「損保代理店」は、自分の優良顧客をしっかりガードしておかないととんでもないことになりかねない日が刻一刻と近づいている。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★ 今日の保険・ブログかわら版 ★

2010年04月06日 | 保険
(お知らせ)「大地一成のメルマガ・かわら版=第2号=」は明日発行です。
★ 内容は「アリコジャパンの今後はどうなる?!」です。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月4日(日) 訪問者数404人(閲覧者数886人<青色追加>
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月3日(土) 訪問者数442人(閲覧者数852人<青色追加>

■ スケジュール超過で時間がタイトな1日!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月2日(金) 訪問者数559人(閲覧者数1,105人<青色追加>

■ 「AIG持株会社と保険事業子会社」の格付けを据え置き(S&P)

● 「S&P」は、持株会社「AIG」を「A-(ネガティブ)」、「AIU保険、アメリカンホーム、AIGエジソン生命」を「A+(ネガティブ)」と、据え置いた。
 またロイターによると、「AIGのベンモッシュCEOは、2013年までに公的資金返済可能」というニュースを流した。
● まだ油断は出来ないものの、一筋の光明がAIGに見えてきたというところだが、どうにか、損保事業の評価が安定していることから「チャーチス・グループ」への期待が高まるところだ。そういえば「富士火災」の株価もするすると131円まで上げている。

------------------------------------------------------------------------
■ 保険会社の時価総額競争激化!

● 昨日の「第一生命」の上場により損保を含めた「時価総額」が注目されるようになった。現在の株価から計算される主要保険会社の時価総額はこうなっている。

・東京海上H  2兆1883億円(*)
・第一生命   1兆6000億円
・NKSJHD   1兆1495億円
・MS&AD   1兆6433億円(*)
・T&D        7540億円(*)

(注)時価総額がいつの日のものかがはっきり書いていないため、4月5日に書き直した。無印は「4月1日」、(*)は「3月31日」のいずれも終値ベース。なお、4月2日にブログに書いた時価総額は「MS&AD」、「NKSJHD」の株式数が違っていたため訂正書き直しをした。

< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
4月1日(木) 訪問者数608人(閲覧者数1,332人<青色追加>

■ 「第一生命」の初値、16万円!1兆6.000億円の時価総額!

● 午後1時に1本値で第一生命の初音が決まった。16万円だが、売買株数は94万2040株。売買高は1507億2640万円。時価総額は、ちょうど「東京海上Hと三井住友海上H」の中間になる。問題は明日からの動向となるが、もし21万円を越してくるようなら、保険株としては「東京海上H」を抜いてトップの時価総額になる。逆に、最近の「IPO]銘柄に目立つように初値を割って来るようなら、今日の16万円が最も高い株価だったと言うことになるが、果たしてどうなるか。
------------------------------------------------------------------------

■ 「大地一成のメルマガ・かわら版=第1号=」を発行!

● これまでのテスト版とは表現をガラッと変えて本音発信終了。やはり今日の関心は「第一生命」の株転・上場のため、これに関した部分が多いメルマガとなった。次の「株転・上場生保」についても触れたがもちろんS生命ではない、別の生保だが果たしてどうか?!
--------------------------------------------------------------------------
■ 「メディケア生命」が新規開業!また「プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命」へ名称変更!

● 「住友生命80%、三井生命20%」出資の「メディケア生命」が開業。これで現在の生保数は47社となった。
 また「プルデンシャル ファイナンシャル ジャパン」が社名を変更し4月1日から「プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命」へ!
● 少子高齢化が進捗する日本の保険市場で果たして47社が多いか少ないかあるいは適正かは議論を待つところだが、既に営業停止状態の生保もあり、実態は混沌としている。しかもこの47社の中にはかの「かんぽ生命」も含まれることから、状況一つの変化で流れが大きく変わる可能性を秘めている。
 にしても「保険・かわら版」の「生保・損保格付け一覧」は、早速4月1日付けで22年度版の第1号を作成することになった。しかも今回少々ややこしいのは「第一生命」の相互会社の表記を株式会社に変えたり、また損保会社のコードNOを変更したりと細かい作業が必要だ。さて、「第一生命」の初値はいくらになるのか?!


-------------------------------------------------------------------------
■ 「アクサ生命、1ノッチ格下げ」(S&P)、「第一生命、アウトルックを弱含みから安定的に変更」(フィッチ)=いずれも3月31日付け=
-------------------------------------------------------------------------
■ 遂に新年度入り!「22年度は波乱含み」の1年になると思われるが、「基礎体力」を構築した保険会社が勝ち残れる!

● とりあえずは昨日の「21年度末のマーケット指標が安定」して終えたことで、保険会社としては21年度決算を大きな不安を抱えずに済むことになった。但し、手放しで喜べないところに保険業界の悩みが潜伏している。
 少なくとも生保破綻が連続した頃のような無茶な資産運用はすっかり影を潜めたが、その代わり「堅実経営」を競う競争が激化してきたことは間違いない。その典型が「損保業界」だ。
● いくら「3メガ損保」といっても、それが将来の勝ち組を意図することではないことは誰の目にも明らかだ。さらなる代理店の大型化とそれにともなうシステム化、それに加えて海外戦略を前向きにチャレンジしていくことになるが、もし本格的に世界のマーケットで海外損保と競合するとなると、いかんせん体力が脆弱だ。
 その端的な指標のひとつが「株式の時価総額」だが、「東京海上H」でもどうにか2兆円を超えた2兆1006億円程度だ。「MS&AD」が1兆数千億円、さらには「NKSJHD」は1兆円程度になる見通しだ。
 さらに生保では今日午後には「第一生命」が上場するが、株価の予想から時価総額は1兆5000億円程度と見られる。もちろん言うまでもなく「上場する」ということは常にM&Aの対象にさらされる訳で、市場が飽和状態の今後は「M&Aによる食い合い」が堂々と行われていく可能性が高い。
 皮肉なことにM&Aの対象にすらならないようでは”魅力がない保険会社”を暗に意味することにもなるが、新しく始まった「メルマガ」ではこの辺の解説をじっくりしていきたいと考えている。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
3月31日(水) 訪問者数人594人(閲覧者数1,257人<青色追加>

■ 「保険・かわら版=第86号=」の(図表③)の見方について!

● 「保険・かわら版=第86号=」は、「銀行窓販全面解禁・第⑦号」だったが、その中にある(図表③)の見方についての問い合わせ・確認があったのでここで解説しておきたい。
 (図表③)は、「21年度四半期毎・個人年金保険」の新契約金額だが、一般的に四半期業績というと「第1四半期は4月~6月」で問題はないが、しかし「第2四半期」の業績となると「4月~9月」を意味することになる。当然「第3四半期」となると「4月~12月」となるが、これでは各四半期毎の業績は見えにくい。
● そこで四半期毎の業績をまとめたのが(図表③)である。もちろんここでは「個人年金保険」を銀行窓販と言うことで取り上げているが、「四半期決算業績・データ集」では、主要業績のいくつかをこのような四半期毎の業績にまとめてある。
 こうすることによって、21年度の流れが浮き彫りになってくる。特に「個人年金保険」は、「銀行窓販」の主力保険商品であるだけに、各生保の売れ行きが気になるところだ。例えば、「ハートフォード生命」は「77-0-0億円」というのが四半期毎の新契約高である。また「アイエヌジー生命」も「347-110-0億円」というように第3四半期は販売実績がないことが一目瞭然だ。
● 「アリコジャパン」も「個人年金保険」の20年度末の保有契約高は第5位だが、この四半期毎の実績を見ると、相当苦戦していることが良く分かる。ついでに言えば、保有契約高で第2位の「住友生命」も、この表からは苦戦生保の一角を占めようとしていることが分かることになる。おそらく、このままの状況だと、1月~3月の第4四半期実績では「日本生命ー明治安田生命ー第一生命」に次ぐ第4位になる模様だ。もっとも、(図表④)の24位にランクされている「大地フロンティア生命」が、これら大手の一角を崩す可能性が大きいことから、そうなると「住友生命」は、第5位にランクされる可能性も出てくる。    ついでに付け加えて説明をしておくと「アクサフィナンシャル生命」も「アクサ生命」の次に入れてあるが、これは21年10月1日付けで「アクサ生命」と合併したことによる参考データである。
● ついでに「訂正」をしておきたいが、この(図表③)の「34位・富士生命」の次が「37位・クレディ・アグリコル生命」となっているが、これは「35位」の誤りである。訂正してお詫びしておきたい。
 なお、今回「第82号」を同封してお送りしたが、この中の(図表②ーA・B)をみれば主要生保の「銀行窓販実績」が良く分かるようにまとめてある。これを見れば、主要生保が今年暮れの「弊害防止措置見直し」に対し真っ向から反対など出来るわけがないことが良く分かるはずだ。
 もっとも「第86号」の(図表②)の「メガバンク4行の取扱生保一覧と窓販保険商品一覧」を見れば、まだまだ「銀行窓販」が脅威ではないことが良く分かるが、ただ注意しておくべきは、現在その先を読んだ「仕掛け」が進行中であることだけは書いておきたい。もちろんこれが銀行窓販の神髄となる可能性が極めて高い、と考えられる。

-----------------------------------------------------------------------
■ 「株価1万1000円台、為替93円台」で年度末を終えそうだ!となると生保は22年度はいよいよM&Aのラッシュか?!

-----------------------------------------------------------------------
■ 「かんぽ生命の加入上限2,500万円」で決定!

● 昨日の閣議で「ゆうちょ銀行の2,000万円、かんぽ生命の2,500万円」が鳩山総理一任で決まった。もっとも資金が集中した場合には引き下げるともあるが、しかし、こういう金額は一旦決まると引き下げをするのは厳しい。
 前にもこのブログで書いたが、「ゆうちょ銀行の2,000万円」は、これからの「国債増発」を考えるとその受け皿として不可欠なもので、事の善し悪しは別にして、避けられない資金調達法だ。
● これであと数年はデフォルトを騒がれなくて済むが、しかしやはりこの間に抜本的な再構築案を考えて且つ実行しないと、日本の危機からの脱出は避けられない。しかし、国債購入を声高に批判する経済の専門家が多いが、果たしてあれだけの膨大な簡保資金を市場に放出したとして単純に株高になり、その市場原理が「官から民に」となるのか、誰も担保してくれるわけではない。
 むしろ、莫大な資金流出を良いことに、さまざまな仕組み債などの”運用法”に振り回され莫大な穴を開けないとも限らない。
● たとえて言えば現在生保全体で126兆円の国債を保有しているが、もう、生保には国策事業を支える機関投資家としての役割は終えたとばかりに、126兆円をもっと自由に運用すべきとした場合、それに同調する生保がいた場合、信用力は相当落ちることになるはずだ。かつての破綻した生保にはそれに準じた”資金運用”をしたところもあった。
 一方、生保全体の「株式」保有は15.6兆円と国債の8分の一だ。この株式保有の是非論はあるが、その多くを保有している大手生保としては、この期に及んで全て放出などという非現実的な対応は不可能だ。
● いずれにしても、今回の限度額については「ゆうちょ銀行の2000万円」がクローズアップされているが、「かんぽ生命」の方は、かんぽ生命を売る側が保険商品を学習しなければ意味がないわけで、当分の間は宝の持ち腐れになると思われる。


< 今日のブログが参考になった方は↓ここをクリック!順位が教える評価となる!
★「ブログ・保険かわら版」支援クリック! → 人気blogランキングへ
★「ブログ村・ランキング」支援クリック!にほんブログ村 経済ブログ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■