半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

今度はS30V!。久々にバック110フォールディングハンターを買いました。

2022-12-17 18:00:00 | ナイフ
9月29日のブログで、手元からバック110が1本も無くなったので、また同じヤツ・・・つまりブレードに440Cを使用していた頃の “2ドット” か “3ドット” ・・・を買うと書いた所、 “最近はもっと良い鋼材を使ったモデルも設定されているし、ブレードの形状も色々選べるようになっているので、そういうのを試してみては?” というご意見を頂きました。確かに “素” のモデルだけが110っていうワケじゃないよなぁ。というわけで、今回は初めてコレを試してみることにしました。




一見しただけじゃ “素” の110の様に見えるけれど、実はブレードの鋼材が420HCからCPM S30Vにアップグレードされた仕様です。CPM S30Vは素材そのものが高価だったため、以前は記念モデルや限定モデル、上級モデル等にのみにしか使用されなかったものの、現在はカスタムの選択肢の一つとしてオーダーできるようになっているのです。私は先日のセールの時にBUCKのサイトから直接購入しましたが、かなり割安な価格設定になっていたんでまとめ買い?しちゃいました(笑)。




以前にも書いた通り、 “素” の110の鋼材は440C→425M→420HCへとダウングレードされてきました。しかし、小量生産のモデルにはATS34、154CM、D2、CPM 3V、CPM 20CV、CPM S30V、CPM S35VN、CPM S45VN、CPM S90V、CPM S110V、CPM 154、 BG42、5160・・・等々、様々な鋼材が使用されています。さすがにStellite 6Kはないと思いますが、コレクターのサイト等を見ると、時々、 ”えっ、そんなのもあったの!?” というヤツが登場して驚かされることがあります。




ブレードの形状は最も110らしいともいえるオーソドックスなクリップポイント。現在はドロップポイントやセレーション付きのブレードも選べるけれど、封書の開封といった書斎のデスクの上での細かい作業に使うにはやはりこれが一番使いやすいのです。先端が細過ぎて折れやすかったり(経験あり!)するので、アウトドアで使うには色々と制約のあるデザインでもあるんですけどね。




この画像でもお分かりの通り、同じ110のクリップポイントといっても年代によって何度も形状やエッジのつけ方が変更されています。過去には切り出しナイフみたいなフラットグラインドで、片面にしかエッジがない!という特殊な仕様まで限定生産されたこともあるんですよ。まぁこの辺りの話に関しては長くなるので、また機会を改めて書かせていただくことにしましょう。




110の大きな弱点の一つは重いこと。私はそれを逆手にとって文鎮代わりに重宝しているんですけど(笑)、やはり持ち歩くには軽い方が良いに越したことはありません。実際に計ってみた所、一見マッチョに見えるガーバーのフォールディングハンターでさえ160gであったのに対し、110はさらに重い207gもありました。上から見ると、110の方がブレード本体は勿論、ハンドルの金属部分も厚くて遥かにゴツいナイフだということが良く分かりますね。





現行の110はバリデーションは非常に多く、サムスタッド付きや重量が半分以下の軽量モデルもあるので、恐らく今回買ったヤツよりそちらの方が遥かに実用的でしょう。しかし、もし本当に実用性を重視するならば最近は他にもっと使い易いナイフが色々あるので、敢えて110の中から選ぶ必然性は希薄です。結局の所、現在の私にとってこの110という存在は、やはり書斎のアンティークのデスクの上に置いて、クラシカルな雰囲気を楽しむためのナイフということなんでしょうね。

■2023年01月15日追記
バックが2023年01月10日に110に新鋼材のモデルを追加するというニュース、facebook等の事前情報では鋼種の部分が黒塗りになっていましたが、話題のCPM MagnaCut(マグナカット)であることが判明しました!。こんなの登場しちゃったら、S30VどころかS35VNやS45VNだって色褪せちゃうなぁ。発表された価格は$139.99だったものの、初回ロットは1000本限定だったので半日で完売でした。私は運良く1本確保できたので、日本に届いたらご紹介させていただきますね。

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