『ＳＡＦＥ セイフ』

 

 

  

□作品オフィシャルサイト　「ＳＡＦＥ セイフ」
□監督・脚本　ボアズ・イェーキン
□キャスト　ジェイソン・ステイサム、キャサリン・チェンメイ、ジェームズ・ホンハン、
　　　　　　　クリス・サランドン、ジョセフ・シコラ

■鑑賞日　１０月１４日（日）
■劇場　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★☆（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　ジェイソン・ステイサムと聞けば、最近は観てしまう（笑）
　近いところでは『キラー・エリート』、『ブリッツ』、『メカニック』等、アクションスターとしては、
　無難な出来の映画群となっている。
　ただ、『トランスポーター』シリーズの面白さを彷彿とさせる作品の登場はないのだが・・・。　

　場末の地下格闘技場で荒くれ者になったルーク・ライト（ジェイソン・ステイサム）。
　向うところ敵無しの彼だが、八百長試合で負けるつもりが、間違えて相手を意識不明の
　重体にしてしまう。　その結果、多額を賭けていたロシアンマフィアに命を狙われることになる。
　挙句の果てには大切な妻の命を奪われてしまう。　関わった人間は命を落すことになると脅され、
　失意のルークは一切、人と接触することをやめ、ホームレスとして暮らしていた。
　生きている意味を見いだせないルークは線路へ飛び込み自殺を図ろうとするのだが、
　そのとき、ルークを狙うマフィアがある中国人少女メイ（キャサリン・チャン）を追っている
姿を目撃する。

　直感的に何かあると感じたルークは少女を助けたが、その少女が抱える秘密に、
　チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、元同僚の汚職警官らに
　新た追われるようになったルークは、一度は死んだ身と考え、「全身全霊」をもって
　少女を救うべく立ち上がる。

　この少女メイに出会ったあたりから、これは『アジョシ』や『レオン』を思い出さずにはいられなかった。
　少女を助けるために、ステイサム本来の持つハード・アクションが繰り広げられる。
　今回は小道具として「皿」や「手すり」をも用意されていた。
　（『キラー・エリート』の小道具は椅子だったが）
　そのアクションはスピード感満載。　ストリート・ファイトや銃撃戦、カーチェイス等々、
　小気味良いテンポあるアクションが繰り広げられる。

　今までにない救う相手が少女なので、ステイサムをちと違う色合いで表現しているが、
　製作総指揮をケヴィ・スペイシーが担当していることで、そのあたりが色濃く表れて
　いるのだろうか。

　少女が天才的な数学少女で、記憶能力に長けていることが、少女に金庫のダイヤル番号を暗号化し、
　アトランダムな数字の羅列で伏線としているところはもっと展開に面白さを加えるのかと
　思っていたが、意外に結末は簡単に終わってしまうので、もう少し面白い結末を期待して
　いたが、無難な結果だったように感じた。

　　そうそうこのあと、あのアクションスターＯＢ会（笑）の『エクスペンダブルズ』の続編、
　　『エクスペンダブルズ２』の公開も間近だ。