『ブリッツ』

 

□作品オフィシャルサイト　「ブリッツ」
□監督　エリオット・レスター
□キャスト　ジェイソン・ステイサム、パディ・コンシダイン、アイダン・ギレン、デイヴィッド・モリッシー、ザウエ・アシュトン、マーク・ライランス

■鑑賞日　１０月２２日（土）
■劇場　チネチッタ
■cyazの満足度　★★★☆（５★満点、☆は０．５）

＜感想＞

　オレがルールと言わんばかりの刑事ブラント（ジェイソン・ステイサム） 。
　こういうアウトローと言うか、ローンウルフというか、渋いところはお似合いだ
　前作『メカニック』でも彼の持ち味は全開だった
　ハゲ・マッチョとしては先日観た『ワイルド・スピード ＭＥＧＡ ＭＡＸ』の
　ヴィン・ディーゼルもそうだったが、ある意味、
　特に凝ったストーリーではないものの単純にスカッとさせてくれるところが共通項か。
　ま、チョイ前の「ダイハツ ミライース」のＣＭでちゃんと覚えろとツッコまれている御仁もそうだったが

　今回はロンドン市警の刑事。　警官ばかりを狙う連続殺人鬼ワイスとの対決。 
　しかもこのワイスの通称が”ブリッツ”
　彼が警官ばかりを狙い、連続殺人で有名になろうとする愉快犯だ。
　悪智恵も働き、新聞記者ダンロップ（デヴィッド・モリッシー）をも巻き込んで
　事件をデカくしていく。　このワイスとブラントの攻防戦が見物。
　ワイスを演じるアイダン・ギレンのニヤニヤした顔を観てると、
　その昔、こういうキレ役が多かったゲイリー・オールドマンを思い浮かべた。

　絵的にロンドンでもこんなに治安の悪い地区があるのかと思いながら、
　ワイスのエスカレートしていく警官殺人と、友人までも標的にされた
　ブラントとワイスに対する憎しみもＭＡＸに増幅していき、そのあたりが
　非常にエキサイティングなドラマになっていった。

　ただ『メカニック』や一連の『トランスポーター』シリーズのような車内の仕掛けや、
　大掛かりな銃や兵器がなかったのがやはり見劣りしてしまう部分も。
　あれ、結構たのしみにしてたんだけど、今回はロンドン市警の刑事だから仕方がなかったのかな
　アウトローならあのベンツに何らかの仕込がしてあっても良かったような・・・。
　ベンツといえば、ワイスが大金を押収し、ブラントを付けねらうときの車が、
　ブラントと同じベンツだったのも小ネタながら笑えたなぁ
　それと、もう少しステイサムのアクションが観たかったなぁ。
　あのスティックだけのアクションだけじゃ、ちょっとフラストレーション溜まるなぁ（笑）

　意外にステイサムの人気が浸透して来ていることは、初日の『東京オアシス』（舞台挨拶の回は別）よりも、
　観客の入りが良かった（キャパの小さいスクリーンだったけどほぼ満席）ことでも伺える。
　洋画の中でもステイサム主演物は期待を大きくは裏切らない証しだからだろう