京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『7つの贈り物』

2009-02-26 | 洋画


□作品オフィシャルサイト 「7つの贈り物
□監督 ガブリエレ・ムッチーノ
□脚本 グラント・ニーポート
□キャスト ウィル・スミス、ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソン、バリー・ペッパー、マイケル・イーリー

■鑑賞日 2月21日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 息子のクリストファー君と共演したあの『
幸せのちから』で監督を務めたガブリエレ・ムッチーノとの再びタッグを組んだのが本作。
 過去と折り合いをつけるために究極の贈り物を用意した主人公が、あるものと引き換えに他人の人生を変えようとするプロセスを描く。

 共演は『
イーグル・アイ』のロザリオ・ドーソンと『ノーカントリー』のウディ・ハレルソン。 

 誤って自ら招いた事故の後遺症とも、その事故により心に深く傷を負ったベン・トーマス(ウィル・スミス)は親友のダン(バリー・ペッパー)にだけに打ち明けたある計画を実現するために、弟の免許を利用して見ず知らずの7人のために、彼らの人生が変わるような贈り物をすることだった。

 昨年、映画業界で最も稼ぎ出す男となったウィル・スミス。 テイストは息子と共演した『幸せのちから』に似ているが、そのあと出演した『
アイ・アム・レジェンド』や『ハンコック』とは一線を引き、新たなウィル・スミスのカラーをこの作品で得たようだ。

 交通事故で最愛の女性を死なせてしまったとベンの罪の償いと、その代償として自ら提供できるあらゆる臓器提供を見ず知らずの人々に与えるという難しい設定にウィルの果敢な挑戦が表れていた。 どちらかと言えば、ウィルはひょうきんなとぼけた役回りの方が一見合っているような気もするが、こういうシリアスな演技もきっちりこなせる役者へと成長したものだ。 ま、できれば泣いているウィル・スミスは見たくはないのが・・・。 

 少しずつ、彼が命をかけて目的を達成するべく行動していることが謎解きのようにわかってくるのだが、特に心臓に爆弾を抱えるエミリーを演じるロザリオ・ドーソンとの淡いロマンスがなかなかせつないものとなっていた。 ウィルとドーソンは過去『メン・イン・ブラック2』で共演したことがあるそうな。 恋愛物は少ないウィルだが『
最後の恋のはじめ方』では恋愛下手な人を手助けするデート・コンサルタント役をやったこともある。 実際にはこの撮影にトム・クルーズ(彼の子供がウィルの子供時代の役で出演)が来ていて、彼にラブシーンのアドバイスを受けたとか(笑)

 ウディ・ハレルソンもエズラ役で出演していたが、彼もこういう大人しい役柄で使ってもらえるようになったのかなぁ。 どちらかといえばキレた演技を期待したいものなのだが・・・。

 最後のシーンは不思議な気がしたのだが、モーテルでバスタブに氷を敷き詰めその中で自身が臓器提供のため、鮮度の落ちないようにするのはわかるのだが、毒クラゲを利用して命を絶つのはどうなのだろうか。 毒クラゲの毒は移植に影響を与えないものなのだろうか・・・。

 弟に彼女の家にいることが見つかり、車のキーを取上げられたとき、彼女の渡そうと用意していたプレゼントは渡せなかったようだが、あれはもしかしてLPレコードだったのだろうか。

 ラストシーンでベンのやろうとしたことの全貌がわかったとき、久しぶりに洋画を観て泣いたような気がする。




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6 コメント

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自分のコメントがだんだん批判的になってくよぉ・・・。 (Ageha)
2009-02-26 18:01:05
この話がね、
単純に”愛する人のためにそこまでできますか?”
だったら、そらスゲーというかなんというか。
・・・だったんですよね。

反面いきなりヘンなヤツ来たで~って思ってる
エミリーサイドからすれば、
動機がわからなければ
新手のナンパ。(そこまで言うか?)

手紙はないほうがいいんだけど
話のオチ上残さないとしゃ~なかったか。

そもそも最後の贈り物は、
誰にコレを渡せ~って指定できるの?

自分の人生だし、自分の体やし
そらどないつかっても知らん。
でも、人には真似できないすごいことしてるのに
せっかくの行為もそのやり方も
周りの迷惑や悲しみを考えたら
ええようにはとってもらえない。
今冷静になってからあちこちのレビューみて
それは痛感しました。
返信する
冷静と情熱のあいだ~ (cyaz)
2009-02-26 21:47:30
Agehaさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>反面いきなりヘンなヤツ来たで~って思ってる
エミリーサイドからすれば、動機がわからなければ
新手のナンパ。(そこまで言うか?)
ほんと、そこまで言いまっかぁ~

>手紙はないほうがいいんだけど話のオチ上残さないとしゃ~なかったか。
ま、誤解を解くことと臓器提供を肯定するためなのかも。

>そもそも最後の贈り物は、誰にコレを渡せ~って指定できるの?
そこは作り物の世界ですから、お気になさらずに~

>自分の人生だし、自分の体やしそらどないつかっても知らん。でも、人には真似できないすごいことしてるのにせっかくの行為もそのやり方も周りの迷惑や悲しみを考えたらええようにはとってもらえない。
そっか、そんあとこにハンコックが入っていたのか(笑)

>今冷静になってからあちこちのレビューみてそれは痛感しました。
ふむ
そういえば、予告編で雨の中走っているときのウィルのシャツから透けてる胸は、ブラジャーしてるように見えませんでしたか(笑)?
返信する
どうもです (sakurai)
2009-02-26 22:41:57
作りものであるし、ある面ファンタジーっぽいノリですが、やはりいろんな展開で、整合性がないと、どうしても釈然としないものが残りました。
まず、重過失で、交通刑務所とか行かなくてもいいのでしょうかね。
内臓の適合性の問題とか、あの家じゃ、すぐにばれるだろ!とかね。
ホテル代も気になって、気になって・・。
などというどうでもいいことに目を向かせる隙もないほど、こう言う映画は緻密に作るべきだと思いましたわ。
返信する
整合性~ (cyaz)
2009-02-26 22:54:55
sakuraiさん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>作りものであるし、ある面ファンタジーっぽいノリですが、やはりいろんな展開で、整合性がないと、どうしても釈然としないものが残りました。
なるほど、気になりましたか?

>内臓の適合性の問題とか、あの家じゃ、すぐにばれるだろ!とかね。 ホテル代も気になって、気になって・・。 
細かく見られると確かにそうかもしれませんね(笑)

>などというどうでもいいことに目を向かせる隙もないほど、こう言う映画は緻密に作るべきだと思いましたわ。
細かいところに不満もありましたが、ま、それでも結構楽しんで観られたのは、ウィルの新しい面とドーソンの魅力でしょうか^^
返信する
ウィルあってこそ? (メビウス)
2009-03-04 22:40:22
cyazさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

なんか賛否も多ければ好き嫌いも大きく分かれそうな作品ですね~。自分の職場にいる人も観たんですが、『人としてあれはどうなの?』と、受け入れ難いとも取れる意見を聞きました。(そういう自分もちょっと首傾げな部分があったんですが・・(汗)

やっぱり良くも悪くもウィルあってこその作品かも?『幸せのちから』同様、ウィルの涙を溜める目力が印象的でしたw
返信する
幅~ (cyaz)
2009-03-05 08:54:47
メビウスさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>なんか賛否も多ければ好き嫌いも大きく分かれそうな作品ですね~。
そうですね(笑)

>自分の職場にいる人も観たんですが、『人としてあれはどうなの?』と、受け入れ難いとも取れる意見を聞きました。(そういう自分もちょっと首傾げな部分があったんですが・・(汗)
確かにそういう意見は僕の周りでもありました^^

>やっぱり良くも悪くもウィルあってこその作品かも?『幸せのちから』同様、ウィルの涙を溜める目力が印象的でしたw
涙は似合わないと思うウィルですが、こういうシリアスな演技が彼の今後の役者としての幅になればと思います!
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