□作品オフィシャルサイト 「ダラス・バイヤーズクラブ」
□監督 ジャン=マルク・ヴァレ
□脚本 メリッサ・ウォーラック
□キャスト マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レトー、ジェニファー・ガーナー
■鑑賞日 3月2日(日)
■劇場 ブルグ13
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
まるでマシュー・マコノヒーの普段の姿・形がどんな風だったのか、
瞬時には思い出せないほどの変貌振りだった。
まるで、主人公ロンが語りつくせなかった“想い”を代弁するかの
ような天からのメッセージに違いない。
1985年、電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・
マコノヒー)は、HIV陽性と診断され余命が30日だと宣告される。
アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は、代替薬を探すため
メキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。 偶然出会った性同一性障害で
エイズを患うレイヨン(ジャレッド・レト)と一緒に、国内未承認の薬を
販売する「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立する。
なんと言っても圧巻はこの実在のカウボーイ役を演じたマシュー・マコノヒーだ。
この主人公のエイズ患者と演じるために、彼は21kgの減量をしたそうだ。
かつてエイズ患者の苦悩を描いた映画は数々あった。
また政治家や製薬会社の癒着を扱った映画も数々あった。
好きな映画の中では『オール・アバウト・マイ・マザー』(ペネロセ・クルス主演)や、
この映画でエイズがクローズアップされた『フィラデルフィア』(トム・ハンクス、
D.ワシントン共演)、古くは『マイ・フレンド・フォーエバー』等々。
またエイズテーマではないが、『エリン・ブロコビッチ』(ジュリア・ロバーツ主演)も
似た感じ。 最近ではソダーバーグ監督の『サイド・イフェクト』もそうかな。
余命30日を宣告された薬漬け・アルコール漬けのアウトローのロンが、
政府や製薬会社といった組織に歯向かって無承認薬の特効性を証明していく
ところにこの映画の見所があり、冒頭から、それは自業自得じゃないの~とか
思いながらも、中盤から後半になると、“生(性)”に対する一途な思いと、、
金銭的に余裕もなく、されど同様の苦しみに喘ぐじくHIV感染者たちのオピニオン・
リーダーになっていく様は本当に圧巻だ且つ見応えがあった。
さらに余命30日と宣告した医師に対しての訴求弾劾も見事。 スカッとした
上司の治験に疑問を感じつつも判断をあぐねていたイブ(ジェニファー・ガーナー)も
サブで良かったし、更にマコノヒー以上にその演技に魅せられたのは、同じHIV
感染者・レイヨンを演じたジャレット・レトの演技だ
時々その顔はROLLY(旧ローリー寺西)にも見えたが(笑)
どんどん振り返らずに突進していくロンの姿で思い出したのは、
『カッコーの巣の上で』のジャック・ニコルソンであったり、
『ノーカントリー』でのハビエル・バルデムであったりした。
まさに、猛牛に立ち向かうカーボーイそのもののロンであった。
マコノヒーは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でアカデミー主演男優賞に
ノミネートされたディカプリオとも共演していたが、この映画で見せたあの演技は
僕的にはオスカーに値すると思ったのだが。
そして、ジャレッド・レト、助演男優賞おめでとう~
そしてそして、マシュー・マコノヒー、主演男優賞おめでとう~
そしてそしてそして、作品賞おめでとう~
ジャレッド・レトもマシュー・マコノヒーもアカデミー賞受賞も誰もが納得の、すばらしい演技でしたね~。
>ジャレッド・レトもマシュー・マコノヒーもアカデミー賞受賞も誰もが納得の、すばらしい演技でしたね~。
ホント、そうでしたね^^
作品賞としても納得の作品でした!
今までのマシューはクセのある役を演じても自分の個性を残していたけど、
この作品では完全に自分の個性を打ち消して役になりきっていましたね。
(とは言え、ただでさえ細身なのに20kg以上の減量はやりすぎやと思ったケドね。^^)
>まさに、猛牛に立ち向かうカーボーイそのもののロンであった。
怖れず向き合っていくカウボーイ精神を貫いたロンでしたね。
>これまでのマシューはクセのある役を演じても自分の個性を残していたけど、
この作品では完全に自分の個性を打ち消して役になりきっていましたね。
確かにそうですね!
少し狂気を感じたのもこの作品だけでした。
>ただでさえ細身なのに20kg以上の減量はやりすぎやと思ったケドね^^
でも、この役を演じるには不可欠だったんでしょうね!
>怖れず向き合っていくカウボーイ精神を貫いたロンでしたね。
そうでしたね^^
でも、現実にやればできたんですね!
全く予想だにしていなかった展開☆ 思いがけず 建設的な物語でした
>あんな人が居たんですね。
そうなんですよね(笑)
>全く予想だにしていなかった展開☆ 思いがけず 建設的な物語でした
ま、癌でもやはりそれを跳ね除けるくらいの狂気じみた気力力ですかねぇ(笑)