□作品オフィシャルサイト 「永遠の0」
□監督 山崎 貴
□脚本 山崎 貴、林 民夫
□原作 百田尚樹
□キャスト 岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田 岳、新井浩文、染谷将太、
三浦貴大、上田竜也、吹石一恵、田中 泯、山本 學、風吹ジュン、
平幹二朗、橋爪 功、夏八木 勲
■鑑賞日 12月22日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
決して風化させてはならないもの。 そして何よりも大切な“命”。
生きたいと思っても、お国のために若くして命を捧げた若者たち。
この作品は決して命を美化したものではない。 何よりも命の尊厳を
心から謳った物語である。 涙無しでは観られない映画だ。
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を
聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。 司法試験に落ち続け、人生の目標を失い
かけた健太郎と、フリーライターの姉・慶子(吹石一恵)は、実の祖父だと思って
いた賢一郎とは血の繋がりがなく、本当の祖父は太平洋戦争で特攻により
戦死した宮部久蔵(岡田准一)という人物であることを知る。 久蔵について
調べ始めた2人は、祖父が凄腕のパイロットであり、生きることに強く執着した
人物であったことを知る。 そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか。
元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになっていき、やがて戦後60年に
わたり封印されてきた驚きの事実にたどり着く。
本当の祖父の真実の“生き様”を知りたい。
最初は嫌々始めた健太郎も調べていくうちに様々な宮部久蔵に出会う。
そもそも、久蔵の血を引く健太郎、つまり岡田クン→春馬クンとなる
わけだが、似てるか似てないかそれは観る人に任せるとして、
戦争、特攻として若い青年たちがお国のために命を落としていく。
士官として、後輩を育てる久蔵は度々命の大切さを説く。 それは、
臆病者とも卑怯者ともののしられ、当時を考えるとありえない人間像だと
思えるのだが、もし、こんな人間が当時居たとしたらという前提で、
或いは、希望的にこれを肯定的に捉えたときの、一人の人間の群像を、
様々な苦難と葛藤で生き抜いた男の一貫した哲学とも言える話だ。
もちろん、主役を演じる岡田クンの演技は素晴らしい。 またその妻・
松乃を演じる井上真央の演技も素晴らしいと思う。
ただ、この二人をサポートする、しかもストーリーテラー的役割の
俳優陣が何とも素晴らしい。
濱田 岳→ 井崎 ⇒ 橋爪 功
新井浩文→ 景浦 ⇒ 田中 泯
三浦貴大→ 武田 ⇒ 山本 學
(登場なし) →長谷川 ⇒ 平 幹二朗
この4人が交代で当時の久蔵の記憶を辿りながら、人間・宮部久蔵を掘り
起こしていくところにこの映画の醍醐味があった。 特に田中 泯演じる
景浦は凄みもあるし、フラフラ興味本位で顔を出した健太郎を一喝し、
久蔵を知る人たちに会いながら、小さな成長を見届けるという役も巧く
演じていた。 また、山崎監督ということで、当然「ALWAYS 三丁目の夕日」で
描かれた人間像に、悲惨な戦争の犠牲者の姿をものの見事に演出している。
お得意のSFXも迫力あり、特に零戦の戦闘シーンは凄かった。
最後のくだりは想像しつつもやはり驚きの幕引きを用意していたが、
残念だったのは、幼少時に松乃と共に生き抜いた清子(風吹ジュン)の
描き方が今ひとつだったことだ。 原作は未読なのでわからないが、
原作でもこういう感じだったのだろうか・・・。
年末も押し迫って、久しぶりに感動し、涙を流さずにはいられなかった。
劇中で「戦争を語れる人間がもう少ししたら誰も居なくなる」という言葉に
改めて決して風化させてはいけない史実があったことを再考したいと思った。
清子の位置は、原作とやちょっと違っていましたね。
大石が最後、真相を話すシーンがありましたが、映画は
清子もいましたが、原作ではいません。
大石が「真相は清子には言わない」と。
というわけで、原作では、そんなに清子のことは詳しく
描かれていませんでした。
そのかわり、姉が取材を通して、自分の結婚観というものが変化して行っていく様のほうがリアルに描かれてましたが、
映画では、それは全部はじかれてましたね。
岡田くん、今年は「図書館戦争」の併せていい演技でした♪♪
どれだけ素晴らしい小説かは、巷の人気NO1とのこと
是非、読まなくてはなりませんね。
百田尚樹氏の人気はやはり「命」の大切さを訴えて
いるからでしょうか。そんな生易しいものでなくもっと
深いものがあるのでしょう。cyazさんも涙流したほどですものね。
「鑑定士と顔のない依頼人」の事が昨日の新聞で
絶賛していましたが、さすがcyazさんもお薦めでしたね。
これだけの映画通は評論家になられた方がよいのでは?
私が死んだらこまるひとがいる・・・それは
戦争で命を落としたひとすべてがそうだったはずで、
そしてそういうひとほど
本当は戦後いきてこの世界を変えていくはずの
ひとたちだったはずで、なくてはならないひとだったはずで。
・・・まあたらればをいうとキリがないのですが
宮部は亡くなってしまったけれど、
生き残った戦友たちに
しっかりその思いが受け継がれていたことが
なによりうれしかったですね。
でも、そうやって立派な大人になっても
語り継ぐひとたちがどんどん少なくなっていく。
・・・戦争映画って、ともすれば戦争賛美になったり
極端な反戦思想でもって表現の自由が奪われたりと
この手の作品は思うように描けなかったりするんだけど
この映画って、あの時代において、
命の大切さを命懸けで伝えていたってことが
とても感動でした・・・。
特攻と自爆テロをいっしょくたにされたくないよね・・・
お国のためになんてバカじゃね~のって
無駄死に見たく言われる特攻だけど
その裏にある葛藤が伝わるといいなと・・・。
>清子の位置は、原作とやちょっと違っていましたね。
そうなんですか。
>大石が最後、真相を話すシーンがありましたが、映画は清子もいましたが、原作ではいません。
なるほど。
>大石が「真相は清子には言わない」と。
というわけで、原作では、そんなに清子のことは詳しく
描かれていませんでした。
そうなんですね^^ 幼少時代だけだったんですね。
>そのかわり、姉が取材を通して、自分の結婚観というものが変化して行っていく様のほうがリアル
なるほど。 そう考えると最初は自分が一生懸命でしたが、
途中、消えていましたね(笑)
>岡田くん、今年は「図書館戦争」の併せていい演技でした♪♪
あっ、NAOさん(驚)
実は彼を主演男優賞にと考えていたところです(汗)
>どれだけ素晴らしい小説かは、巷の人気NO1とのこと
是非、読まなくてはなりませんね。
そうですね^^
僕も原作は未読なので、いつか読んでみようと思っています!
>百田尚樹氏の人気はやはり「命」の大切さを訴えて
いるからでしょうか。そんな生易しいものでなくもっと
深いものがあるのでしょう。cyazさんも涙流したほどですものね。
でしょうね。 彼の作品はまだ読んだことないんですよ(恥)
>「鑑定士と顔のない依頼人」の事が昨日の新聞で
絶賛していましたが、さすがcyazさんもお薦めでしたね。
これはリピーターも増えていて、“通”のブームになっています^^
>私が死んだらこまるひとがいる・・・それは
戦争で命を落としたひとすべてがそうだったはずで、
そうですね。
>そしてそういうひとほど本当は戦後いきてこの世界を変えていくはずのひとたちだったはずで、なくてはならないひとだったはずで。
ごもっとも。
>宮部は亡くなってしまったけれど、生き残った戦友たちにしっかりその思いが受け継がれていたことが
なによりうれしかったですね。
必ずしも映画はそう描いていたとは思えませんでしたが。
>あの時代において、命の大切さを命懸けで伝えていたってことがとても感動でした・・・。
ですね^^
結局、精神的苦痛から身をもって特攻に活きたようでした。
彼を本当に助けたかどうかはわかりませんが。
>特攻と自爆テロをいっしょくたにされたくないよね・・・
お国のためになんてバカじゃね~のって無駄死に見たく言われる特攻だけどその裏にある葛藤が伝わるといいなと・・・。
選択の余地はあの時代にないはずで、
実際の特攻で今生きている人の感想を聞いてみたいところですが。
私も何度も泣いてしまいました~(T_T)
だいぶ前に原作を読んでいまして、2時間におさめるのは大変だっただろうなと思いました。
岡田准一くん、演技が素晴らしかったですね。
実は最後の最後、空母に突っ込んで行くところが、期待していた演出がなくて、『っ、なんやねん!』って膝をポンとしてしまいました。
小説だともっとすごいことになってますよ~。
逆に、小説にはなかったとおもう演出が映画には盛り込まれていて、繋ぐ思いということを大切にして、作られているなぁと思いました。
今度は主人公を岡田くんのお顔にして、もう一度読もうと思います(#^.^#)
>私も何度も泣いてしまいました~(T_T)
だいぶ前に原作を読んでいまして、2時間におさめるのは大変だっただろうなと思いました。
そうでしたか^^
やはり原作は読んでみたいと思います。
もっと深く登場人物の心理がよめるかも。
>岡田准一くん、演技が素晴らしかったですね。
そうですね!
>実は最後の最後、空母に突っ込んで行くところが、期待していた演出がなくて、『っ、なんやねん!』って膝をポンとしてしまいました。
小説だともっとすごいことになってますよ~。
ほう、そこはぜひ読んでおかないと^^
>逆に、小説にはなかったとおもう演出が映画には盛り込まれていて、繋ぐ思いということを大切にして、作られているなぁと思いました。
なるほど^^ リンクして壊れない演出ならばいいですよね。
>今度は主人公を岡田くんのお顔にして、もう一度読もうと思います(#^.^#)
原作を読まれた時のイメージは誰だったんですか(笑)?!
残念ながら演技も、いまひとつ映画にそぐわなかった気がします
零戦が見事に表現されていて、嬉しかったですね!
キャンペーンでやっていた、コーヒーのおまけの永遠の0の戦闘機フィギアも集めて父にあげちゃいました★
こういった映画こそ若い世代にみせてほしいという気持ちもよくわかります