□作品オフィシャルサイト 「サンザシの樹の下で」
□監督 チャン・イーモウ
□脚本 イン・リーチュエン
□キャスト チョウ・ドンユィ、ショーン・ドウ、シー・メイチュアン、リー・シュエチェン、チェン・タイシェン、スン・ハイイン
■鑑賞日 7月9日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
この映画は公開劇場が少ないため、初めてJR桜木町駅前にあるブルグ13で観た。
う~ん、久しぶりに素朴な“純愛”映画を観た感じ。
というよりは、久しぶりに純粋に涙を流せた。
『初恋のきた道』のテイストに非常に近いこの映画。
まさに“純愛”映画の王道と言ったところ。
チャン・イーモウ監督の得意分野の作品だ。
一時、ハリウッドに進出し『HERO』を世に送り出したイーモウ監督だったが、
彼の描く独特の純愛映像が、一切の派手さを捨てて、若い男と女の淡くひたむきな
愛情を叙情的に紡ぎ出していく。
そこにはまさに『初恋のきた道』で感動を与えてくれたイーモウ作品の良さが発揮されていた。
舞台は文化大革命下の中国。
女子高生ジンチュウ(チョウ・ドンユイ)は、再教育のために送られた農村で
スン(ショーン・ドウ)という青年に出会う。 しかし身分の違いから、
互いに惹かれながらなかなか気持ちを通わせあえない二人。
しかしながらスンのひたむきな優しさに、ジンチュウも恋心を抱くようになる。
お互いのことを思いながらも、世間の目や特にジンチュウの母の目を避けて会うことは、
その時代背景と、思想的立場と、身分の違いと、様々な壁が二人の恋愛の進行を妨げる。
イーモウ監督が自ら発掘したという新人チョウ・ドンユイ。
過去にもコン・リーやチャン・ツィイーを発掘し使ってきたイーモウ監督。
珍しくルックス(リュック・ベッソンのよう)に統一感はないが、
素朴で健気でひたむきな明るさはしっかりと踏襲しているようだ。
これから観る方がいると思うので、この手の映画はネタバレしないように反転
スンが正式教員採用になるまでジンチョウの母に会わないように言われ、
ジンチョウの痛んだ足の包帯を最後に巻きなおすシーンは
どこまでもいつまでもずっと包帯が続くようにと心で願うスンの声が
聞こえてきたようで涙が落ちた。
あえて母との約束を守り、会いたいと思ったときには
スンの命は風前の灯。 最後に名前を呼んであげてと言われ、
彼の名前を呼ばずに、スンの目配せで天井に貼られた二人の写真に号泣。
でも、日本人的にと言うか、我が夫婦の一致した感想は、
あそこで最初で最期にスンの名前を呼んであげて欲しかった。
>日本ではなかなかお目にかかれないような純朴度の高い儚く切ない恋物語でした。
ほんとそうでしたね~^^
>しかもその背景に絶妙に社会情勢を絡ませてくる辺りがまた巧いなとおもいました。
貧富の差、思想の違い等、これは日本においても、
諸外国においてもありますよね?
歴史を振り返ると多かれ少なかれ。
>このテイストはチャン・イーモウ監督の真骨頂ですよね。
そうなんですよね~
外資が入らないほうが彼らしいような(汗)
始めは「13億人の妹って・・・」と思っていましたが、見終わった後には「妹って言いたくなる気持ち、よく分かります!」になっちゃいましたもん。
本当にこの監督は女優選びに長けてますわ。
>とにかくチョウ・ドンユイの可憐さに見事にヤラレちゃいました。
ほんとですね^^
>始めは「13億人の妹って・・・」と思っていましたが、見終わった後には「妹って言いたくなる気持ち、よく分かります!」になっちゃいましたもん。
なんだか日本人にはないものがありますよね(笑)?
>本当にこの監督は女優選びに長けてますわ。
そうですね^^
そこも含めてイーモウ監督の素晴らしさですかね!
背景にきっちりと中国への批判を込めている
ところが監督らしいなって思います。
心の底から、次ぎ生まれてきたら今度こそ
幸せに結ばれて欲しいなって思いました。
チャン・イーモウの新作が公開されていたんですね。^^
私はミニシアター映画はチェックしているんですけど、
各地シネコン1館上映で公開規模が小さい映画は観逃しがちなんですよ。。。
中国の近代史を背景にした純愛映画のようですね。
時間がとれたら観に行こうと思います。
>純愛だけれど、純愛にならざるを得ない
背景にきっちりと中国への批判を込めている
ところが監督らしいなって思います。
イーモウ作品は柔らかい部分としっかり
プロテストを含んだメッセージもあわせもっていますね^^
>心の底から、次ぎ生まれてきたら今度こそ
幸せに結ばれて欲しいなって思いました。
そうですね!
そしてしっかりとスンの名前を呼んでほしい^^
>私はミニシアター映画はチェックしているんですけど、
各地シネコン1館上映で公開規模が小さい映画は観逃しがちなんですよ。。。
東京でもこの映画は1館、神奈川でも1館の興行でした><
>中国の近代史を背景にした純愛映画のようですね。時間がとれたら観に行こうと思います。
ぜひぜひ^^
心が洗われる映画でした!
この作品、観てきましたよ。
ジンチュウ役のチョウ・ドンユイは
コン・リーやチャン・ツィイーほどの目力はないような気もするけど、
透明感があって清楚な雰囲気の新人女優さんですね。
多くを語らず、さりげない仕草や誠実な行動で想いを捧げるスンの姿が印象深かったです。
清らかな純愛映画でしたね。
>ジンチュウ役のチョウ・ドンユイはコン・リーやチャン・ツィイーほどの目力はないような気もするけど、透明感があって清楚な雰囲気の新人女優さんですね。
そうですね^^
もっとも自分の作品に監督自身が選んだ女優さんだから、
全く染まらない状況でみずみずしい演技を引き出すことが出来たように思います!
>多くを語らず、さりげない仕草や誠実な行動で想いを捧げるスンの姿が印象深かったです。
清らかな純愛映画でしたね。
久しぶりの純愛映画でした。
こういう映画って本当に心が洗われます^^