□作品オフィシャルサイト 「抱きしめたい -真実の物語-」
□監督 塩田明彦
□脚本 斉藤ひろし、塩田明彦
□キャスト 北川景子、錦戸 亮、風吹ジュン、國村 隼、上地雄輔、平山あや、斎藤 工
■鑑賞日 2月2日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
どんな困難があったとしても、それを乗り越えられる二人の愛の力さえあれば、
むしろその困難をバネにして、強く生きていけるものだと確認できた。
それは、この物語がHBC北海道放送でドキュメンタリー番組、「記憶障害の花嫁
最期のほほえみ」として紹介された実話に基づく物語だからに他ならない。
高校時代に遭った交通事故の影響で左半身がマヒし、記憶障害も抱えている女性
つかさ(北川景子)。 それでも前向きに笑顔で生きる彼女に恋をしたタクシー運転手の
雅己(錦戸 亮)は、付き合っていた恋人と別れ、つかさと真剣に向き合う。
いつしかかけがえのない存在となった2人は結婚を決意するが、周囲は猛反対。
それでも思いの揺るがない2人の間に新しい命が宿り、それぞれの親もついに結婚を
認める。 しかし幸せの絶頂の2人に、非情な試練が待ち受けていた。
見えないものが見えてくる。
それは体に障害があろうがなかろうが関係ない。
たとえ最終的に2人のだけの世界であっても、最初は周りの理解を得られなくても、
きっと愛の力が大きな力になって、いつのまにか理解されるようになるだろう。
助け合って生きる力は健常者のそれより強い力が働くからだ。
そして何よりも愛の結晶ともいうべき新しい命を授かったときは。
俳優・錦戸 亮は何故か映画でもTVドラマでも、不思議に子供と縁のある役どころが
多い。 それはなかなか他のジャニーズメンバーの役者組にはない魅力だ。
それは演技にやや頼りなさがあるものの、不思議な包容力があるような気がする。
今回の冒頭のシーンでも、それが何かが後々自然な形で紐解かれていく。
キー・パーソンとなるつかさ役の北川景子も、様々な役を演じてきて、幅のある
懐深い女優さんに成長してきた。 前作、『ジャッジ!』とは180度違う役柄。
しかしながら、むしろこういう強気の役柄の方が彼女にフィットしているような気がする。
ベテラン、風吹ジュン、國村 隼の使い方については少し平凡に終わった感は
否めない。 ん、斎藤 工、あれだけ(笑)?
正直言うと、泣きに来たお客さんは多かったように思うが、残念ながら、それほど
心に訴求して、涙を流せる映画だったかと言うとそうでもなかった。
最後の映像は流さない方が良かったと僕もかみさんも思った。
こーゆうのは、人生を綺麗に描きすぎていると
言うか…実際本人達のドキュメントをTVで見ましたが
辛さや苦労は、こんなモノでなく…半端ないモノでした。
涙が、止まりませんでした。
>こーゆうのは、人生を綺麗に描きすぎていると
言うか…実際本人達のドキュメントをTVで見ましたが
辛さや苦労は、こんなモノでなく…半端ないモノでした。
涙が、止まりませんでした。
仰る通りだと思いますよ。
所詮作り物ですから。
最近、認知症テーマの映画もよくみられますが、
本当の周囲の苦悩なんてわからないものですよ(笑)
でも、作り物だと思って観ても、その表現の方法や
役者の力量によって、それは真実とは別な何かを
感じだせることもあります。
子どもをつくった代償に死というのは、身体障害とは別の病と説明ありましたが、二重の苦しみを与えたようなものです。
恋愛は突然に舞い降りるものであり、関係者たちも鷹揚に受容した形を採っていますが、生半考えものです。
昨今の軽い風潮に流れて、トラブルを起こしていることと裏腹な一面を見る気がします。かといって、こうした経緯を
辿らねば感動も起こりえないですから、表と裏の関係を思います。
>事故後の顛末に泣けました。その後は、割にサラッと物語が進みすぎていました。
そうでしたね。 でもこれぐらいの方が重くなくて良かったです。
>子どもをつくった代償に死というのは、身体障害とは別の病と説明ありましたが、二重の苦しみを与えたようなものです。
ま、結果論ですから、これは・・・。
>トラブルを起こしていることと裏腹な一面を見る気がします。かといって、こうした経緯を
辿らねば感動も起こりえないですから、表と裏の関係を思います。
実際には、こんなサラッとしたことではないでしょう。
あくまで実話のい基づくストーリーだということで。