愛丸のサッカー観戦記

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アトランテ-バルセロナ(クラブW杯 SF)

2009-12-17 09:52:01 | その他
観戦日 12/17(木)       

愛丸’s チェック
クラブW杯のセミ・ファイナルの第2試合。
世界が注目してるバルサの登場。
この世界王者になることが決まってるかのように思われてるバルサに挑むのがアトランテ。
メキシコリーグで、果たしてこのアトランテってチームがどのぐらいのレベルにあるのか正直わからないが、この舞台の出てきたんだから、それなりのレベルなんだろう。
ただ、このアトランテがリベルタに出てるのを見たことがない。
バルサは強行日程の中の試合で、この試合に、どこまでコンディションを合わせてきてるか。
クラシコ、デルビーなんかを戦い、CLでもインテル、D・キエフと手の抜けない試合が続いた。
まもなくウインターブレイクだし、2009年、6つ目のタイトルを手にして、いいクリスマスを迎えたいだろう。

アトランテは前半5分、ロングボール一本からスピードで抜け出したロハスがV・バルデスを浮き球でかわして、なんと先制。
これはびっくりした展開だった。
ただ、あまりにも点を取った時間が早すぎて、ここから、これを守りきるだけの力はなかった。
バルサに勝つなら、もっと0-0の時間を長くして焦りを募らせてからのゴールで逃げ切るってパターンしかない。
あの時間のゴールだったら、バルサは慌てないし、ボールを回され、体力を奪われて、点まで奪われてしまう。
まさにこのパターンでやられてしまった。
なんとかあのパスサッカーに耐えようと、中盤から下に人数を割いて、パスコースをなくそうという努力は見られたが、これだけではバルサには勝てない。
攻めに転じる時間ももっと作らないと。
前線にあれだけスピードのある選手がいるし、バルサが高いDFラインを敷いてるんだから、狙ってもよかったはず。
勇気のいることだと思うが、肉を切らせて骨を断つ的なサッカーをやってもらいたかった。
ソラリがこのクラブにはいたし、もっとここに預けてもよかったんだろうが、もうあの頃のソラリではないはず。
それが証拠に、ほとんど攻撃の場面で攻撃に絡むことはなかった。
テクニックのある選手が目立ち、ここからの個人突破にかけようとしてたが、これがチームとしてうまく機能させることができれば、まだ点は取れたかもしれん。
浦項よりもレベルはかなり高かったし、これぐらいのレベルのチームだったら、この大会への参加意義はありそう。
バルサは、メッシ、アンリ、ピケ、S・ケイタを休ませた。
それでも得意のセットプレーから追いつき、後半の途中にメッシを投入し、このメッシのファーストタッチが逆転のゴール。
メッシが入って、よりバルサらしいサッカーを展開することができた。
前半は、やっぱり運動量が少なかったし、なかなかパスコースが生まれず、ポゼッションほどの迫力を感じさせられなかったが、追いついてからは、いつものサッカーが出来始めた。
このまま1-0で負けるのではなんて心配は微塵も感じられなかったし、これがバルサの強みか。
この試合でのバルサの注目点は、3トップが健在の中、イニエスタに代えてボージャンを投入したこと。
イニエスタは太ももの筋肉を傷めたみたいだが、いつもなら、S・ケイタが投入されるはず。
これがボージャンだったってことは、4枚前線に入ることに。
どういう布陣になるか注目してみたら、ズラタンが左に出ることが多くなり、メッシが中盤でプレーしてた。
ボージャン、ペドロ、メッシとカンテラでやってたであろうプレーを何度も見せてくれたし、これにズラタンの高さが加わる。
チャビもこの時間からはだいぶ楽してたし、これが何かのオプションとして今後お目見えすることはないはずで、UAEの人たちへの一足早いバルサからのクリスマスプレゼントだったのか。
あれだけ楽しそうにプレーしてるバルサの面々を見たのは久しぶりかも。
この余裕がファイナルでも出せればいいが・・・。
試合が決まった段階で、ペドロが3点目をゲットしたんだが、このペドロ、09年、出場した6つのコンペティションで全てゴールを挙げたことに。
これからバルサを背負って立つであろう、このカンテラ出身のサイドアタッカーがは、メッシとともにもっともと成長してもらいたい。

スコア 1-3

<得点者> 
アトランテ   ロハス
バルセロナ   ブスケツ、メッシ、ペドロ      
~愛丸's MVP~
イニエスタ(ちょっと前半はいつものプレーができてなかったが、後半からはいつものイニエスタに。3点目のアシストは見事だった。けががちょっと気になるが・・・)