愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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サントス―柏(クラブW杯 SF)

2011-12-14 21:29:32 | その他
観戦日 12/14(水)       

愛丸’s チェック
コパ・リベルタドーレスチャンピオンのサントスがここから登場。
昨年は、インテルナシオナウが、この段階で姿を消すという大波乱が起こったし、サントスもうかうかはしてられないだろう。
ただ、力の差は歴然としてるし、とにかく、いい状態でバルサと戦えるように、まずはここで試合勘を取り戻すことに。
ケガなく、サスペンションなく、無事に終わらせることが先決。
柏は、ここまで来れば十分だろう。
あとは、このお祭りでどれだけインパクトを残せるか。
天地がひっくり返っても、ここで勝つことは不可能だし、1点でも取れればそれで満足な試合。
奇跡は2度は起こらない。

サントスは、省エネサッカーで見事にファイナル進出。
リベルタでの試合をいくつか観戦したが、これまでのサントスの中で出来は一番よくなかった。
それもそうだろう。
遠い日本の地にやってきて、まだ時差ぼけもあるだろうし、気候もまるで違う。
まずは、試合をやれるからだ作りをしないといけないわけで、ここでバルサ戦へ向けての試運転ってことに。
それでいて、昨年のインテルナシオナウの一件もあるし、そううかうかもできなかっただろうが、あれは、相手がアフリカのチーム。
身体能力でなんとかやってくるチームだし、それを考えたら、柏なんていい練習相手。
攻撃陣を見てれば、遊んでるプレーも多かったし、守備への加担も気の向いたときだけ。
バルサ戦へ向けてってことを考えたら、高い位置でのプレスも必要だっただろうが、ここで疲れても意味がないし、攻撃陣はとりあえず、攻撃に集中してた。
ネイマールも、遊び心満載のプレーで観衆を魅了しようとしてたし、2人ぐらいのマークだったら、普通にやれれば突破できる。
それが、奪われたりしてたのは、力を入れてないから。
あれだけマークにつかれたら、周囲をうまく使って突破することもできる選手だし、連携プレーを多く出さなかったのは、バルサのスカウトが来てたからだろう。
セットプレーにしても同じことが言えるし、あまい手の内は明かしてない感じ。
ガンソも、もっと動いてボールを引き出すことをやれる選手なんだが、ほとんどポジションを動かさず、来たボールにだけ対応。
あれだけネイマールにDF陣が集中してるんだから、ガンソの力を持ってしたら、もっとボールを呼び込めたはず。
シュートへの意識もあまりなかったし、これもバルサに対して手の内を見せなかったのか。
ラテラウの攻撃参加も少なかったし、3点を奪ったが、どれも個人での得点。
もっとチームとしてやれるから、ほんとに、この試合は、試合をやってコンディションをバルサ戦へ向かわせてる感じがした。
守備にしても、あれだけリトリートして、中に来たボールに対して激しくいくってプレーをしてなかったし、これも、DF陣のコンディション調整だったか。
人に対するプレーを練習してたみたいで、バルサ相手にこれでは簡単にやられてしまう。
CB陣が強いだけで通用するチームじゃないし、どうやってバルサにスペースを与えず、高い位置からプレスをかけれるか。
これをやらなかったってことは、ここはとりあえず隠しておこうってことだったらいいんだが・・・。
守備でいい働きを見せたダニーロだが、もっと攻撃的に振る舞える選手だし、それが、この試合は完全に守備の人に。
それでいて、最高の守備を見せてくれて、冬に加入するポルトの関係者もいいものを見させてもらったのでは?
とりあえず、ファイナルに進出したし、これからしっかりバルサ対策を練ることに。
柏は酒井がよかっただけ。
あのブラジル人2人もJのレベルならいいものを見せてくれるんだろうが、相手が母国のしかも南米のチャンピオンってなると並みの選手。
FKひとつ取ってもダニーロと比べモノにならないし、これが精一杯だろう。
酒井はあのオーバーラップは魅力だし、仕掛ける気持ちも立派。
クロスもいいものがあるし、CKでは得点も決めたあの高さも魅力的。
ちょっと年齢的に高い気もするが、このサントスからオファーが来てたんなら、挑戦してみてもよかったのに・・・。
ここまでいい働きをしてた田中も相手が本物になるとノーインパクトだったし、柏にとっていい思い出ができただろう。
菅野にしても、あれだけ英雄扱いされてたが、やっぱり身長の低さはこのレベルでは致命傷になる。
あの3点目のFKは壁の作らせ方に問題があったし、レベルの低さも伺えた。
世界との差を痛感するにはいい試合になったし、これからゆっくり休んでください。

 
スコア
3-1
<得点者> 
サントス   ネイマール、ボルジェス、ダニーロ
柏      酒井                

~愛丸's MVP~
ダニーロ(リベルタを見たときは、最初は中盤の左で攻撃的な選手として起用され、ファイナルは右のラテラウ。起用な選手だと関心した覚えが。この試合では攻撃を抑え守備に徹し、見事なカバーリングにブロックを披露してくれた)