重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

UTMB2017 完走記その9

2017-09-16 08:40:39 | UTMB
La Foulyに到着したのが19時30分。これから2日目の夜の時間に入ります。すでにレース開始から25時間経過。しかもすでにLA Foulyが109km地点で久々の100km越え。ここまで順調に来ており、又メッセージで活力をもらいましたが、24時間闘う事ができたのは30代前半まで。徐々に体と脳が休みを欲しがるサインを引っ切り無しに出してきます。ここからは睡魔との闘いとなります。わかってはいたけどやはり眠い。まだ夜は始まったばかりでこの眠さはヤバい。でも進むしかない。幸い周りに人が多くいるのでコースロストすることはなく、道幅も広い(そうだったと思う)ので滑落することもないので安心して進めますが、ここら辺の記憶がありません。当然写真もありません。それでも何とか14km先のChampex-Lacに到着。正直いつ到着したか覚えていませんが、とりあえず少しでも横になろうと場所を探します。しかし雨に濡れた服だと寒くて眠れません。そこでダウンを取り出してきますが、先ほど雨の中で少し着た為、ダウンも濡れており、暖を取るには至りません。椅子の上に横になって寝ますが、寒くて眠れません。仕方ないので足をかがめて胎児のポーズをとり体を密着することで暖を取りながら眠ろうとしますが、中々うまく眠れずモゾモゾしていましたが、しばらくすると体が寒さで震えてハッと気が付きます。どうやら知らぬ間に眠っていたようです。

このままでは低体温症になってしまうかもしれないと思い、時計をみると40分程進んでおり記憶はないですが寝れたようなので先に進むことにします。

野戦病院みたいだったChampex-Lacのエイド。ベッドもあったはずだけど見つけられず、冷静な判断ができない状況になってました。

Champex-Lacを出る前に温かいスープにアルファ米を戻したごはんを入れ、少しでも栄養補給をしようとしますが、ごはんが冷めていてスープもぬるくなりおいしくなかったです。でもエネルギーは少し補給できました。エイドのコーヒーを飲んで眼を覚まし、出発したのが丁度0時。

関門は2時。3時間程あった貯金が2時間になりましたが、残りは後45km程。フルマラソン1回位と割り切り頑張ります。

もちろんChampex-Lacを越えた後の残りが本当のレースである事、まだ16時間近くレースは残っている事、夜明けまで7時間近くある事、何かあれば完走はできない事は十分理解しています。でもここから先は止まらなければ歩いてでも完走はできるという事もわかっており、大きな事故を起こさないように丁寧に走っていこうと冷静に判断できる自分もいました。

ここから先は3つの山を越えるだけ。3つと考えると長いので1つずつ越えていく事を考えよう、いや目の前の1kmを進むことを考えようと頭を切り替えます。
1歩ずつ進んでいけば必ずゴールにたどり着ける。いつもそうやって来たように、今回も自分の体・足を信じて、1歩ずつただ進んでいこうと。

そして略平坦な道を行くこと4kmでPlan de L'auというチェックポイントがに到着。

ここにあったトイレで身も心もさっぱりとして一つ目の山La Giete越えてTrientへすすむのでした。


つづく。

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1 コメント

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Unknown (CQ climber)
2017-09-16 21:00:13
ユックリでええで

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