湖国の住人

滋賀県に来て35年。まだまだ知らない湖国の自然、歳時記を日常の出来事、たまに生まれ故郷西条市、西条祭りの事も交え綴ります

湖国は春祭りが目白押し~近江八幡 左義長まつり

2009-05-09 23:35:07 | 歳時記
湖国は春祭りが目白押しです。
特に黄金週間に集中して開催されるので何年か越しに見に行くしか有りませんわ(苦笑)
今年見に行った湖国の春祭りを順次アップして行きたいと思います。



まずは湖国の春を告げる近江八幡市の『日牟禮八幡宮 左義長まつり』は3月14、15日に執り行われる滋賀県の奇祭の一つです。



全国的には1月に左義長を行っている地域が多く、近江八幡の左義長まつりも江戸時代には1月の14日・15日に執り行われていたようですが、明治時代に入ってからは、太陽暦の採用に伴い3月に変更され、昭和40年代からは3月14・15日に近い土日曜日に開催されるようになったそうです。



近江八幡の左義長は元来、安土城下で行われていたもので、城主であった織田信長自らも踊り出たと伝えられているそうです。
 織田信長亡き後、八幡城下に移住してきた人々は、既に4月に行われていた八幡まつりに参加を申し入れましたが、松明の奉火場所が無く、また新参とのことで断られたため、これに対して、安土で行われていた左義長まつりを始めたことが起源とされているとも伝えられているそうですね。



左義長は松明、だし、十二月(赤紙)の3つの部分を一本(基)にし、前後に棒を通し、つり縄で括り固め御輿のように担ぐように作り上げます(これ全体を左義長と呼びます)。前方となる正面に「だし」と呼ぶ作り物は意匠を凝らし、時間をかけ経費を惜しまず各町の誇りをかけて制作されるそうで、この素材が、穀物「大豆、黒豆、小豆、胡麻 等)や海産物(鰹節、昆布、するめ、干魚 等)の食物を使って、その素材の色を活かして作り上げることが大きな特徴です。



左義長を担ぐ人々は口々に「チョウヤレ・チョウヤレ」と「マッセ・マッセ」と声を発しています。前者は「左義長さしあげ」後者は「左義長めしませ」からこのような掛け声になったものだそうで、15日の夕方、宮入する左義長山車は白雲館前で制限時間いっぱいまで観客に見せるため「マッセ!マッセ!」の掛声と共にへとへとになりながらも廻し続けてました。



その後5基の左義長山車が境内に揃うと、午後8時一斉奉火をして五穀豊穣、無病息災を祈願し、観客と共に二日間の左義長祭のクライマックスを迎えるのでした。
残りの左義長山車も順次奉火され、深夜まで名残を惜しみながら祭りは幕を閉じるそうです。



また、近江八幡には4月14、15日に『八幡まつり』、5月4日に『篠田の花火』が開催され『近江八幡の火祭り』と称し、国の無形民俗文化財に選択され春の3大火祭りはまだまだ続きが有りますよ。



祭りは、その地域の伝統や歴史を表すだけでなく、世代交流や文化の伝承という大切な役割を果たしていますねぇ。
それがここの祭りでも感じ取られ、参加するもの、見物するもの、いずれの立場であっても忘れている大切なものが見つかるのでは無いかと思いました。

皆様お待たせしましたね。(待ってへん!待ってへん!)一部(大分)社団法人 近江八幡観光物産協会さんの情報をお借りしました事をお断りしておきます。


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