カラス達の繁殖が始まり今年はどんな展開になるのかと思いながら公園内のカラスを観察する毎日が始まった。現時点でボソは真剣に巣作りを行っているが、ブトはまだ本気ではなさそうである。枝は運んでいるが、ボソと比べると進行は遅い。ブトが真剣に巣作りを始めるのはもう少し後になるだろう。
しかし今年はいつもと少しだけ違う事が起こっている。それは「ブトによるボソの古巣壊しや縄張り侵入」である。これらは日常茶飯事的な事ではあるが、今年はそれが本当に頻繁に起こっておりボソはその対策に追われている。
中でも一番気の毒なボソは以前の記事「家族愛」にも登場した「子煩悩ボソ」である。このボソは公園内の縄張りは差ほど広くはなく、どちらかと言えば公園外を中心に活動している。公園内の縄張りには巣と少しだけ貯食しているスペースがあるのみである。はやり水飲みボソと一緒で冬の間にはしばらく旅に出ていた。
ここ最近子煩悩ボソの災難が続いている。ブトに挟まれるようにある縄張りなので、ブトが頻繁に侵入して来る。ただ侵入するだけなら頭を四角くしている程度で我慢しているのだが、今回は侵入に加えて「古巣壊し」が追加されてしまったのである。災難を加えるブトは2番で両者共にちゃんと縄張りがあり、巣作りも始めている。数日前には2年連続で使った巣に番と4羽のブトが集まり巣に入り込んで巣材を引っ張り出していたのである。これを見ていた子煩悩ボソ夫婦は大きな声で威嚇鳴きをしていたのだが、決してブトに攻撃を加える事はなかった。番以外のブト(若ガラス)に対しては追跡をして追い出していた。若ガラスが巣に興味を示す事は良くあり、時に繁殖期になると同じような事が良く見られる。以前若ガラス集団に水飲みボソの巣が襲われ放棄した事があった。
しかし今回は若ガラスの巣への執着がもたらした行動ではない。古巣壊しは2番で行われるので子煩悩ボソにしてみたら耐え難い事だろう。しかし災難はまだ続くのである。古巣なら「まあ、仕方がないか~」で抑えられるかも知れない。しかし現在進行中の巣となると話は違ってくる。そうなのだ!!今回は古巣のみならず新しい巣にまで侵入して来るのである。
子煩悩ボソの巣作りは始めてまだ日が浅いので、もしかしたら場所を変えるかも知れない。しかし子煩悩ボソの公園内の縄張りにしても公園外にしてもあまり巣作りに適した木がない。今回巣作りをしている木も樹高は差ほど高くはないのである。昨年は雛を残す事が出来なかったので今年は無事に子育てをしてまた子煩悩な姿を見せてもらいたいものである。
画像:ハシボソガラス(巣材集め)
今年はまだ針金ハンガーをくわえて来ていません(笑)。結構楽しみにしているんですけれど(笑)。去年のハンガーは青色と白色でした。今年は何色なのか楽しみです
ついさっきテレビで羽咋市のカラスの事やっていました。田園地帯なのでボソが8割だそうです。今年は中国からみやまというカラスも来ていると野鳥研究家のコメントもありました。大雪のせいで餌場が大きく変わったのだそうです。いつもは2000羽なのに今年は5000羽いるそうです(笑)すごい
最近は巣作りの入っているので、巣のある場所や候補の方向をじっと監視している姿が目に付きます。ブトが本格的に巣作りに入るのはもう少し後になると思います。番でいちゃつく姿目に付きますよ!!