毎年紅葉の便りが届く頃になると必ず話題に上がる事がある。それは「ヒグマ出現」である。これらの現象は地域によってはニホンザルだったり、イノシシだったりと季節によっても違いがあるだろう。しかしその結末は「駆除」が最も多いと感じているのは私だけだろうか?農作物被害が膨大な金額になり当事者の方々の困惑も良く理解出来る。しかしその要因については余り論議される事がない。根本的な要因を追求して行かないとなかなか解決への道のりは遠く同じ事の繰り返しになってしまうだろう。
今年は野山の実りが良くないのかヒグマの人里への出没頻度が高い。同じく標高の高い場所を好むカケスも人里へと行動範囲を広げている。ヒグマは北海道で生息する哺乳類で最大級の雑食性の強い生き物である。テレビ等でヒグマがサケを捕獲しているシーンをご覧になった事があるだろう。お土産屋に行くとサケをくわえた木彫りのヒグマの置物が販売されている。ヒグマは北海道を代表する生き物なのだ。しかしそれとは裏腹に現状は余り優遇されていない。
この問題はヒグマだけではなく夏になると話題に上る「スズメバチ」にも同じ事が言えるだろう。人との距離が密接になってしまった要因を作ったのは我々人間なのである。要因を作ったのならばきちんと責任をもって解決して行かなければならない。しかしそれは「駆除」ではなく「共存関係を築く」という方向に進んで行きたいものである。「駆除を絶対するな!!」とは言わない。命に関わる危険がある場合は駆除もやむを得ないだろう。
ヒグマが何故人里へ頻繁に降りて来るようになってしまった要因として、「そもそもヒグマの生息地である山へ開発の手が入りヒグマの生息環境が悪化した」「人がどんどん山の奥へと踏み入れゴミを放置し、ヒグマが食べ物の味を覚えて降りて来てしまった」と言う事が多いと言われている。人もヒグマも美味しい物を食べたいと言う気持ちは同じなのかも知れない。
ヒグマの足跡や糞が見つかるとたちまちその周辺は閉鎖になる。そしてハンターが銃を構えてパトロールを開始する。しかしこれにも疑問がある。ほとんどの場合足跡や糞が発見されるのは日が上ってからであり、白昼堂々と糞をしている姿を目撃された事がない。そう考えると昼間より夕方から早朝に掛けてヒグマは活動しているのではなかろうか?隠しカメラに映っている時間も夜中だったりする事が多い。それらを踏まえて考察する必要性があるのではないだろうか?
スズメバチはカラス同様「危険な生き物」として刷り込まれている。実際にスズメバチに遭遇してみないと解からないので無理もないだろう。しかしニュースなどで「山でスズメバチに刺された」と聞くのだがそもそもその時期に山へ入るのだからスズメバチがいて当たり前な事である。それらを全く考慮せずに生徒を山へ引率する教師が実に多いのが現状だ。スズメバチが里山へ降りて来た要因もヒグマとほぼ同じと思って間違いはないようである。
スズメバチの巣作りを最初から見ているととても巣を落とそうという気にはならない。スズメバチは最初女王一匹で巣作りし・産卵・幼虫を育てる。やがて蛹になり働きバチが羽化するとやっと育児から解放されて産卵に専念出来るようになる。よく「スズメバチは肉食」と言われるのだが肉食なのは幼虫期で、羽化した働きバチの食べ物は「樹液や花の蜜」である。その証拠として「スズメバチトラップ」の中身は「人工的に作った樹液に似た液体」である。このトラップの中を見ると他の昆虫も捕獲されている。スズメバチ以上の大きさなら入れないのだが、小さかったら幾らでも入ってしまう。たまに綺麗なハナカミキリ類が入っているのを見た事がある。
画像:コガタスズメバチの巣
今年は野山の実りが良くないのかヒグマの人里への出没頻度が高い。同じく標高の高い場所を好むカケスも人里へと行動範囲を広げている。ヒグマは北海道で生息する哺乳類で最大級の雑食性の強い生き物である。テレビ等でヒグマがサケを捕獲しているシーンをご覧になった事があるだろう。お土産屋に行くとサケをくわえた木彫りのヒグマの置物が販売されている。ヒグマは北海道を代表する生き物なのだ。しかしそれとは裏腹に現状は余り優遇されていない。
この問題はヒグマだけではなく夏になると話題に上る「スズメバチ」にも同じ事が言えるだろう。人との距離が密接になってしまった要因を作ったのは我々人間なのである。要因を作ったのならばきちんと責任をもって解決して行かなければならない。しかしそれは「駆除」ではなく「共存関係を築く」という方向に進んで行きたいものである。「駆除を絶対するな!!」とは言わない。命に関わる危険がある場合は駆除もやむを得ないだろう。
ヒグマが何故人里へ頻繁に降りて来るようになってしまった要因として、「そもそもヒグマの生息地である山へ開発の手が入りヒグマの生息環境が悪化した」「人がどんどん山の奥へと踏み入れゴミを放置し、ヒグマが食べ物の味を覚えて降りて来てしまった」と言う事が多いと言われている。人もヒグマも美味しい物を食べたいと言う気持ちは同じなのかも知れない。
ヒグマの足跡や糞が見つかるとたちまちその周辺は閉鎖になる。そしてハンターが銃を構えてパトロールを開始する。しかしこれにも疑問がある。ほとんどの場合足跡や糞が発見されるのは日が上ってからであり、白昼堂々と糞をしている姿を目撃された事がない。そう考えると昼間より夕方から早朝に掛けてヒグマは活動しているのではなかろうか?隠しカメラに映っている時間も夜中だったりする事が多い。それらを踏まえて考察する必要性があるのではないだろうか?
スズメバチはカラス同様「危険な生き物」として刷り込まれている。実際にスズメバチに遭遇してみないと解からないので無理もないだろう。しかしニュースなどで「山でスズメバチに刺された」と聞くのだがそもそもその時期に山へ入るのだからスズメバチがいて当たり前な事である。それらを全く考慮せずに生徒を山へ引率する教師が実に多いのが現状だ。スズメバチが里山へ降りて来た要因もヒグマとほぼ同じと思って間違いはないようである。
スズメバチの巣作りを最初から見ているととても巣を落とそうという気にはならない。スズメバチは最初女王一匹で巣作りし・産卵・幼虫を育てる。やがて蛹になり働きバチが羽化するとやっと育児から解放されて産卵に専念出来るようになる。よく「スズメバチは肉食」と言われるのだが肉食なのは幼虫期で、羽化した働きバチの食べ物は「樹液や花の蜜」である。その証拠として「スズメバチトラップ」の中身は「人工的に作った樹液に似た液体」である。このトラップの中を見ると他の昆虫も捕獲されている。スズメバチ以上の大きさなら入れないのだが、小さかったら幾らでも入ってしまう。たまに綺麗なハナカミキリ類が入っているのを見た事がある。
画像:コガタスズメバチの巣