⑤ 『THE RIDE』バスと、NYレストランでの夕食
アメリカのホテルの朝食は、美味しいけど（特にコーヒー♥）、野菜不足になります。だから、ゴロッとした野菜が丸ごと採れる、日本のおでんや筑前煮が恋しくなります。
今晩行ったマンハッタンのレストランでは、シーザーサラダで青菜をたっぷり採って、ちょっと気が落ち着いたな。
室内装飾が壁にずらっと並んだ書籍で、もともとが私設図書館だった所をレストランに改装したのかな？
そのあと、鮭料理と野菜の付け合わせが出ましたが、やっぱりこのサーモンが大きいので完食ならず。野菜は全部いただきましたが。デザートのこってり味のチョコレート・ケーキは、もはやギブ・アップで、紅茶だけいただきました。
ディナーの後はレストランから少し歩いたところにバスの乗降場がある、ニューヨークの「はとバス」みたいな話題の『THE RIDE（ザ・ライド）』に乗りました。
今回の旅の目的の一つに、「ニューヨークの町並みを一通り眺めてみたい」っていうのがあったんですよ。
RIDEでは、マンハッタンの通りをバスに乗って車窓観光します。そのために座席が普通の前向きでなくて、横の窓が正面になるように、段々に縦3列で並んでいます。ぼくは入口すぐそばの2列目の端、女性司会者の前に陣取りました。ちょうど目の前の1列目に誰も座っていなかったので、見晴らしは良かったです。
さて街路のところどころでバスが一時停止し、そこで待機しているバレー・ダンサーやラッパーやボディペインターの人などのパフォーマンスを楽しみながら、車は巡回していきます。
ビデオ・カメラ撮影OKなので、私もRIDE乗車中はずっとビデオを回していました。が、帰宅後によく見ると、例えば写真の公園で踊るバレー・ダンサーの後方に、警官が待機しているのを見て驚きました（赤い二つの矢印の所）。現場では暗くて気付かなかったんですよ。本当に、人だかりがしているような所はどこでもアチコチで、警官が二人一組で警備しているんですよ、ニューヨークって。市民や旅行者にとっては、安心ですが。
さてRIDEでは1時間乗車しているんですが、その間ずっと司会の男性と女性が英語で掛け合い漫才みたいなのをしてくれるので、英語圏の人は楽しんでいました。50人乗りぐらいのバスですが、ぼくが乗った時も9割ぐらい席が埋まっていて、お客さんの内でスペイン人男性の団体さんが載っていたので、サクラかなと思うぐらい大声で「エッホ、エッホ（と聞こえた）」みたいな掛け声を掛けたり、大笑いしたり、ノリノリで驚きましたが。
ニューヨーク市の人口って800万人とのことですが、昼夜関係なく人の波が引くことがないですね。行った時がちょうど好天の土曜日の夜で、どこでも人に溢れていましたが、いつでもすごい人の波なんでしょうね。ブロードウェーなんか、市の条例でネオンが消せないらしいです。そしてRIDEに乗って見ていても、街路を歩いていても、「人種のるつぼ」だなぁ、と実感します。
ここでは、いろんな国のルーツを持つ人が共に暮らしているので、いかに自分の個性を際立たせるかが焦点になってくるような気がします。逆に言うと、多少何をやっても目立たない感じでね。皆がそれぞれに思いのままに、自由に個性を発揮している感じです。伸び伸びしていますが、逆に言うと、多種多様な民族の方が生活しているから、どこの国の人とも仲良くやって、持ちつ持たれつでいかないと、何もここではできない気がします。
