掛川からクルマで東へ20分。ここは、藤枝市青島にある蔵元「青島酒造」である。酒造り最盛期のこの時期に、専務で杜氏の青島孝さんに無理を言って、ライフスタイルデザインカレッジのNippon学のプログラムをこの蔵元で開催した。
ニューヨークで仕事をしていた青島さんは、家業を継ぐことを決意して藤枝に帰り、自らが杜氏となって喜久醉をリセットしてきた。晩秋から初春にかけては頭を剃り、肉も口にしないという別世界にいる青島さんが、めったに見せない麹室の扉まで開け、紹介してくれた。
見事なまでにストイックなライフスタイルから生まれた、プリミティブな日本酒。多くのひとに味わってみて欲しい。本格的な春になったら、カレッジのファイナルイベントにこの酒で乾杯だ。