聴診器

先日、久しぶりにご来店下さったお客様から
榎本さんがなにやら小包を受け取っていました。

「やっときた！」

と意気揚々と小包をほどいて見せてくれました。

何か、と言うと「聴診器」でした。

そういえば、半年以上前に聴診器をそのお客様に頼んだ話しをしていたような…

なぜ聴診器を買ったのか、と言うと自宅で簡易的に使用する聴診器を
そのお客様が使われていたので、ちょっと借りてみて自分の心臓の音を聞いてみたそうです。

その心臓の鼓動に感動して、その場で聴診器を発注したらしいです。

届いた聴診器は、クダがエメラルドグリーンで、かなり本格的です。
(もっとピンク色とか、かわいい色のものかと思っていましたが、けっこう渋い色でした)

私も借りて心臓の音を聞いてみました。

最初は、あまり聞こえません。

よーく耳を澄ますと「とくとく…」かすかに音が聞こえます。

「音、ちっさ！」ととっさに思いましたが、しばらく聞いているとなんだか気持ちが落ち着いてきました。

私はクジラの鳴き声をどこかで思い出しました。

どこか懐かしく落ち着く感じです。

寝る前に聞くといいかも、と思いました。

「自分の身体の音に落ち着く」と言う感じに、改めて人の身体はすごいなぁ、と思いました

榎本さんは、自分のお腹にあてたりして、身体の音を楽しんでいました。

私も頭にあててみましたが、空っぽなのかなんの音もしませんでした。

後日、旦那さんの胸に耳をあてて心臓の音を聞いてみたら、その方が良く聞こえました(笑)

お医者さんが患者さんの胸に直接耳をあてるのはまずい！
と言うことで聴診器ができたのでしょうか？(きっと違うと思いますが)

この夏の暑い最中、眠れない夜に自分の心臓の鼓動を聞きながらなら、
眠れるかもしれない、と思いました。

ケイトダマ