COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

福島はいまだアンダーコントロールにあらず

2021-05-30 22:18:18 | Weblog

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2013年、ブエノスアイレスに3人の男が乗り込んで、福島はアンダーコントロールにあると強弁してもぎ取った五輪開催権、コロナ禍での開催の是非が問われている。IOCは権威を振りかざし、国もなりふり構わず開催を強行しようとしているが、こんなことが許されていいものであろうか?核燃料デブリの取り出しは遅滞しているうえ、取り出してどこに持っていくか目途がたっていない。国は地下水の流入を防ぐための凍土壁を作ったが、完全には防げていない。この方法はトンネル工事の際に短期間運用されるもので、福島ではいつ終わるとも知れない期間、凍結を維持するために冷媒を流し続ける必要がある。これにかかる多額の費用は電気代に上乗せされているのである。溜まり続ける汚染水対策も未解決である。国は薄めて海洋放出に踏み切ろうとしたが、漁業関係者や国内外からの反発で決定は先送りになっている。私は実行すれば悪しき前例なるので、すべきでないと考えている。福島はいまだアンダーコントロールにないのだ。こんな状況でも、国はアスリートファーストを掲げて開催を強行しようとしているが、アスリートの願いをだしにしているとしか思えない。五輪はIOCや国の威信を高めるためのものではなく、選手をはじめ海外からの来訪者が国内の人々と広く交流し、世界平和に資することで意義深いものとなりうるのである。私は現状での五輪開催は、勇気をもって中止すべきと考える。
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