第6話
『この仕事で生き抜く覚悟!!』
田村が初めて開店申請を出した店「キッチン・ミヤシタ」は、
主人の宮下が40歳を越してから脱サラして開いた店。
田村はその店を懇意にしていた。
しかしその店で食中毒事件が発生!!
開店3ヶ月でお客さんが少なくなり、
お金に困った奥さんが、
スーパーの見切り品の鶏肉を買ったのが原因らしい。
酸っぱい親子丼のせいで田村もお腹を壊してフラフラ。
数日後、田村と美寿々が店に行くと、
被害者たちが詰めかけ宮下に責任を追及。
有り得ない額を要求する主婦たちに、
堪らず美寿々が立ち上がり、5万が妥当だと言い放つ。
親子丼を食べた客の中に、
富田という建設業を営む男がいて、
重森の知り合いらしい。
その富田は重森に、
自分が1週間入院した間に滞った仕事の損害を、
宮下に賠償して欲しいと依頼する。
賠償金は500万円を請求。
重森はこの案件を田村に任せる。
宮下の事情を知っているだけに田村は悩む。
田村は美寿々と富田の会社へ話をしに行く。
が、富田の会社も大変だった。
益々悩む田村。
そんな田村に美寿々は容赦ない。
宮下の全財産はせいぜい350万円。
その場に居合わせた宮下の母の年金からでもと美寿々が提案。
「年寄りからお金を巻き上げるなんて、
そんなヤクザみたいな真似出来ませんよ!!
そんな仕事なら辞めます!!」
田村は辞めようと決意し出て行く。
しかし、富田が土下座してる姿を見て、
田村も一緒に土下座する。
「ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありません。」
プロの仕事をして欲しいと富田に言われる田村。
「俺がやるしかないんだ・・・俺が・・・」
田村は宮下の店へ向かう。
電話で連絡を受けた美寿々も向かう。
「通告した通り500万請求させていただきます。」
「なんでですか? 私と田村さんの仲なのに。」
「仕事に私情を挟む訳にはいきません。」
宮下から350万の通帳を受け取った田村。
これ以上払う気はないと言う宮下に、
こちらにも考えがあると田村。
田村が宮下の母のところへ向かおうとした時、
美寿々が田村を止めた。
「やめときなよ、あんた後悔するよ。
あなたには法律家としての理由があるの?
法律家として、人間としての最低限の良心。
それがなくて取り立てるなら、
あんたはヤクザと変わんないわ。」
「どうせ俺はヤクザと変わらない大馬鹿野郎です。」
「あなたには後悔して欲しくないの!!
法律家は外科医と一緒よ。
法というメスを使って人を救うことも出来れば、
使い方を間違って人を殺してしまうこともある。」
自分も駆け出しの頃、同じことをやったと話す美寿々。
老人に取り立てをし、自殺未遂に追い込んだと。
「田村・・・あなたにはそんな思いして欲しくないの。」
「住吉先生、ありがとうございました。
大きな過ちを犯すとこでした。
でも僕は行きます。
住吉先生が言ってくれた言葉、一生大切にします。
法でしか救えない人生があると思うのです。」
田村は宮下の店を差し押さえにしないために、
宮下の母にお金を出してくれるよう話す。
そこへ宮下が来て激怒し田村を殴る。
田村は、このままだと店も家も
差し押さえられてしまうと説明。
その時、宮下の母が宮下を引っ叩き、
田村が正しいと言う。
なんでちゃんと責任を取ろうとしないのかと。
田村は自分の甘さを宮下に話す。
自分のせいで沢山の人を
地獄に突き落とすところだったと。
「仕事の厳しさと、仕事に正面から向き合う美しさと、
自分がこの仕事で生きて行くんだって覚悟を
やっと見つけました。」
田村は重森に感謝し頭を下げる。
帰り道、美寿々にも頭を下げ感謝する田村。
「でもまぁ~、ちょっと見直したかな。
勘違いしないでよね。
地べた這ってた虫が、ちょっとだけ成長したって
思っただけなんだから。」
しかし田村は猫に夢中で聞いてなかった。
美寿々は検備沢の元へ。
遅れたことを謝る美寿々に検備沢は・・・
「それより、決心はついたかしら?」
そもそもあんなヤツが店を出すなんてことが
間違ってると思う。
食品衛生責任者の資格取ったのか?
まあ、取らないと店開けないから、
取ったとはおもうけど・・・
それであんなんじゃ~、店やる資格ないから。
見切り品の肉を使うなんて有り得ない!!
店たたんでしまえ!!
今回は田村が成長した回でしたね~。
可愛さ全開でもう堪らんですよ(笑)
美寿々が検備沢に聞かれたことって、
弁護士にならないかって話のこと?
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
どうも現実離れした話に納得いかない・・・。
あんな短期間で人気店になる訳ないです。
ホント現実離れしすぎで納得行かないです・・・(-_-;)