乳がん患者のサロン2 - ノエル編

乳がん患者の皆様、このサロンでのびのびと雑談しましょう。くつろぎの場です。

死にたい”という癌患者のほとんどは生きることへの援助を求めている

2008年05月23日 | 患者の気持ち
第6回日本臨床腫瘍学会学術集会の報告で見つけた記事です。

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「死にたい”という癌患者のほとんどは生きることへの援助を求めている」 
2008. 4. 1“【臨床腫瘍学会2008】


 入院中に自殺した患者の3分の1以上が癌に罹患していたというデータがある。“死にたい”という癌患者に対して医師はどう対応すればよいのだろうか。その答えの一部を示す講演が3月20日~21日に福岡市で開催された日本臨床腫瘍学会の教育セッションで示された。

 同教育セッションで「がん患者はなぜ死を望むのか?」と題した講演を行った名古屋市立大学医学部准教授の明智龍男氏は、これまでの国内外の研究成果を総括し、進行・終末期の癌患者において希死念慮が見られることは稀ではないと述べた。また、これまでの癌患者の自殺に関する統計から、男性は女性よりも自殺のリスクが高く(約2倍)、診断後1年以内の進行癌患者が最も自殺リスクが高いというデータを示した。また、自殺の最大の要因としてはうつ状態があるとした。これらのことから、明智氏は、進行癌の告知後の心理的援助は非常に重要と語った。

 また、患者の希死念慮の底には、身体的機能の低下や、痛み、うつ状態や家族への負担を気にするなど、様々な苦痛が複雑に絡み合っていると分析した。

 ただし明智氏は、「“死にたい”という癌患者のほとんどは、生きることに対する援助を求めている」と語り、今ある苦痛から逃れたいという気持ちから、希死念慮が生じていると分析した。

 希死念慮を持つ患者に対して医師がどのように対応すべきか。明智氏は、「オープンで非審判的なコミュニケーションが何よりも重要」という。オープンで非審判的なコミュニケーションとは、患者が“はい”、“いいえ”以外の言葉で答えられるような質問をし、患者の回答に寄り添うような姿勢を示すこと。
具体例として明智氏は、実際にあった患者との対話の一例を披露した。

患者:「もう死にたい、、、」
医師:「きっと、つらいことや心配がおありなのでしょうね。もう少しお話いただけますか?」(これがオープンな質問)
患者:「これからのことをいろいろ考えてしまうんです。最近、不安で夜も眠れないんです」
医師:「これからのことが不安で、そんな気持ちになられるのですね」(苦痛を理解し寄り添う姿勢)

 また明智氏は、「うつ状態と思われる患者がいた場合、専門家に紹介して欲しい。ただし、紹介ができないような場合には、安易に睡眠導入剤や抗不安薬を使うのではなく、抗うつ剤を処方して欲しい」と訴えた。その理由として、「睡眠導入剤や抗不安薬は、効果がないことが多いばかりでなく、害を生じる危険性もあるため」と解説していた。
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以前、日経メディカルで「がん患者の半数がうつ病、もしくはうつ状態」という記事を読みました。
うつだから死にたいと思うのか、入院するほどのがんの症状が出たからうつになったのか・・・、上記の記事からではわかりません。

どうしようか迷っている時、私は一人で頭の中であーだこーだ考え、人に相談する時には自分の気持ちは固まっていることがほとんどです。なので、口にだして「死にたい」を連発する時は、本当に死にたいと思った時になるんじゃないかと思います。

ということで、「死にたい」を連発する人がいたら、本当に死にたいんだなって思ってしまうかも。。。まさか、生きることに対する援助を求められているとは思わないでしょう。
言葉通りに解釈しちゃいけないことはたくさんあると頭でわかっていても、実際に見極めるのは難しそうです。

どうしようか・・・と、あれこれ考えるより、専門家に相談するのが一番なんですね。
専門家といえば、、、お坊さんや牧師さんとか、宗教家も必要なのかも。。。
私は無宗教ですが、終末期になったら、精神科医よりもこっち系の人と話しをしたくなるかもしれません。

お坊さんや牧師さんにありがたい説教をされるのは、その期に際して絶対ゴメンですが、自分の生きてきた道のりを肯定してくれるような、そんな触媒になってくれる話を聞かせてくれるのならいいかなと。
ま、単なる自己満足なんですが。

最期ぐらい気分よく逝かせてよってことで、ひとつ、よろしくお願いいたします。←誰に言ってるのだ?(^^;)。

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なかのひと

This blog “The salon of breast cancer women authored by Bu^che de Noe:l” can be read in Japanese only:-)


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