英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

嗚呼、窓辺の猫よ、てふ猫よ、ww

2017-06-07 | グルメ
ニュージーランドから素敵なメールが来た。
添付されていたのは、こんなに美味しそうな、フレンチトーストの写真!!!
お花がたくさん乗っていて、なんて綺麗なんだろう。
ああ、これが本物のフレンチトーストで、私にアレルギーなんてなかったらいいのに!!
目の前で湯気を立てるフレンチトーストを、写真を見ながら、うっとりと想像する。ww
そして、お料理は見た目がとても大切だと、今更ながら思う。




こんなことを思うのも、今日、友人達に連れられて、お昼に懐石料理を食べに行ったから、かもしれない。
古門前通にあるお店の大将は、店を出して30年近い。
とても細かな仕事をなさる。
目にも美しいお料理だ。


お造りが出てきた。
手前に、刺身のつまとして、なんだか茶色いゼリーのようなものがある。
無味無臭だけれど、海ぶどうみたいで食感がいい。
カウンター席の目の前にいる大将に、思わず尋ねる。
これは、なんですか?

よくぞ聞いてくださいました!
莫大海(ばくだいかい)と言って、中国の果実なんです。
固いのをふやかして、皮と種を取って、筋を丁寧にピンセットで取って、お出しするんです。
今じゃあ、こんな面倒くさいことをやっている店も少なくなりました。




いやはや、私は全く知らなかったのだ。

ほらね、こうやってふやかすんです。
お食事を終えられる頃に、またご覧にいれますよ。

大将はそう言って、その実を2つばかりお湯に浸した。

私たち古いもんはね、こういう支度を仕込まれるんです。
今はこういう支度をする店も減りましたけれどね。

食事を終えた頃、また大将が先ほどの莫大海を見せてくださる。

ほらね、さっきの莫大海、こんなにふやけて大きくなったでしょ?
これをこうやってね・・・

カウンター席の向こうから、それは丁寧な仕事を見せてくださったのだ。
こういうお店だからこそ、長く続くのだろう。


家に戻って、猫を探す。
窓際にいる猫よ、おまえは何故こんな顔をするの?涙







コメント (13)
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