英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

魔女の会 外は雨

2014-06-30 | 日記
日曜日の朝から10時間ほど、下書きが公開されていました。・・・お目汚し、申し訳ありません。


土曜日、2ヶ月ぶりに、「魔女の会」に参戦してきた。
「魔女の会」とは、「小魔女の会」の上部団体で、月に1度ほど、美味しいものを食べて、お酒を呑んで、炎をボーボーと吐く、というものだ。ww

祇園末富町にある、京料理屋さんで、ガオーガオーと気焔を吐き続ける私たち。ww
話題は、「京女は本当にいじわるか?」という普遍的なものである。
そう、「魔女の会」のメンバーは、全員、生粋の京女なのだ。
これほど恐ろしいメンバー構成はないかもしれない。ww

供される、鮎やら、ハモやらを肴に、話は尽きない。

  


うちへ帰ると、こんな姿勢で見下ろしている輩がいる。



それを見て、一様に引いている、猫版「魔女の会」の面々




栗吉の傷は、今まで順調だと思っていたのだが、日曜日に病院に行くと、ちょっと悪化していると言われてしまった。

あんな傷が一瞬で治るわけないよね、と言い聞かせながら、嫌がる栗吉の傷を洗っている。

外は雨。

栗吉を捜すときに使っていたセンサーが鳴った。
片付けたはずなのに。

ピンポーン ピンポーン

悪夢が蘇る。

何で鳴るん?

ちゃんと始末をしていなかったからだな。
電源を切っていなかった。

そう分かっていても、震え上がる。

外は雨。


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悪夢

2014-06-27 | 日記
先日来、まみ吉は、いつも体が痒そうで、カリカリと掻いてばかりいた。
獣医さんに行っても、特に悪いところはなさそうだ。
ただ、おデブちゃんな上に、毛がもの凄く密で、どうやら熱さと湿気でしんどいのだろう。
獣医さんに相談して、夏の間は、毛をカットしてやることにした。

お風呂に入れて、夫がバリカンで毛を刈る。

元々は、こんな子だったのが・・・



こんな子になりました。
あ、しっぽだけ公開です。ww




栗吉は、腹筋マシンを爪研ぎにして、ご満悦だ。
また、悪っこい顔になってきたな。
全然OKですけどね。(棒読み)




やっぱり毎日悪夢を見る。
一体なんなんだろう、と思うけれど、目覚めがとても悪い。
夜中になると、不安が襲う。
お酒の量が増えて、いけませんわ~♪♪
(嬉しいのやら、辛いのやら、よくわからない。ww)

例えば昨日見たのはこんな夢だ。

見知らぬ町にいて、低くて狭くて暗い場所に隠れている。
細い隙間から、外を覗いている。
すると、やってくるのは・・・

極彩色のエイリアンだ!
(なんでやねん・・・)

団体になって、毒ガス銃を持って、ザックザックと近づいてくる。
もう駄目だ!と思って目が覚める。

あの、どう考えても、B級SFですけれど。
映画館でこんなのを観たら、席を蹴って帰ってくるだろうに。

夢だと何でこんなに恐いのだろう。


ここまで書いて気がついた。
夢で私の見ている風景は、栗吉が見ていた風景に似ているのかな。
狭い暗い場所に隠れて、隙間から騒ぎ立てている人間を見上げている。

恐かったのだろうな、栗吉も。


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さくらんぼと桔梗・・・とダラ猫

2014-06-26 | 日記
さくらんぼが届いた。
「赤い恋人 山形産さくらんぼ」と書いてある。

赤い恋人か・・・
確かに可愛いね。



このままの状態で放っておくと、ネコ達がさくらんぼでサッカーを始めるから、早々にお腹の中に片付けた。ww
あんまり一度に食べると、お腹を壊すのだけれど、美味しくてやめられない。

はい、翌朝、直撃をくらいました。 ww


で、ランチョンマットをそのままにしていたら・・・





何にも考えていないヤツが、お昼寝シートにしていましたとさ。
ダランとしているから、ドラ猫ならぬ、ダラ猫だ。
ぜ~んぜんOKなんですけれどね。ww

怪我は脇の下だから見えていないけれど、禿げているのは丸わかりだ。ww

まだまだ、毛艶もあまりよくないけれど、お腹を出して寝られるようになったから、大丈夫だな。

やっと周囲を見回せる余裕が出てきた。
知らない間に、今年も桔梗が咲き始めている。



町を歩いていて、気がついた。
常緑樹にお花が咲いている!



なんだかよく分からないけれど、ポップコーンみたいで可愛いな。




腰は随分マシになりました。
普通に真っすぐ歩けます。
腰をひねるのはまだNG ww

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ネコ返しの神社

2014-06-25 | ネコ話(動物)



栗吉が行方不明になったとき、小学校時代の友人が、「ネコ返しの神社」のことを教えてくれた。
この友人には、最近facebookで再会したのだが、話してみると、世代を超えて、さまざまな繫がりのある人だということが分かった。
小学校の頃は、なにも知らなかった。
不思議なご縁だ。

その人は、ネコがいなくなったことを知ると、すぐに「ネコ返しの神社」に願掛けをしにいってくれた。
私はおろおろとネコを捜すばかりだった。
申し訳ないことに、その時に御礼を言ったかどうかも定かではない。

「ネコ返し神社」→いなくなったネコを返してくれる神社
なんて不思議な神社なんだろう。
栗吉が戻ってきて、今更ながら、「ご利益があったんだ!」と本当に嬉しかった。


(HPより)


ネットで、神社のことを調べて、驚いた!

「猫返し神社」は、もともとはネコとは全く縁のない神社だったらしい。
ジャズの山下洋輔がいなくなった愛猫を捜している折りに、たまたまこの神社で願掛けをすると、翌日にネコが帰ってきたそうだ。
で、また、他のネコが家出して、再び願掛けをしたら、直ぐに戻ってきたと。
(ということは、山下洋輔のネコが2匹、別々に逃亡したということだな。ww そんな話をブログに書いていたら、叩かれていただろうな。ww)

これで、この神社は、「ネコ返しの神社」としてブレイクしたという。

山下洋輔の格好いいところは、「こま犬」ならぬ、「こまネコ」を奉納したことだ。ww
またこのネコが、いい顔をしてるんだから♪


(HPより)

神社というから、大昔から、「ネコ返しの神技」で有名なのかと思っていたら、ここ数十年の話だったんだ。

さらに驚いたことが、ネコがいなくなって、必死にさがしている人たちが、どんなに多いかということだ。
絵馬の写真を見ていると、胸が詰まる。
いなくなったネコたちは、いったい何処へ行くのだろう。
ネコの国でもあれば、本当にいいのに。


(HPより)

友人はお礼参りまでしてくれたそうだ。
ここでも、感謝 感謝


(真ん中に、栗吉の写真が貼られている。)

栗吉や、おまえは、沢山の人たちや、神様の力までもいただいて帰ってきたのだから、感謝しなさい。

・・・ムリか。


(以前の写真の使い回しです。ごめんなさい。)


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階段から落ちて

2014-06-24 | 日記



栗吉をさがしていた頃、2度背中を打っている。

1度目は、本家の大屋根に乗ろうとして、伸ばした脚立を踏み外した。
大屋根の上からだと、栗吉のいそうな場所が一望できたからだ。

2度目は、栗吉情報が入り、家を飛び出そうとして、階段を踏み外した時だ。

どちらも、それは痛かったけれど、栗吉のことで上の空だったので、何とかやり過ごしていた。

ところが、日曜日、仕事で坐っていて、ふと立ち上がろうとしたら、打ったのと反対側の背中に激痛が走る。
ぎっくり腰のような痛みだ。
どうやら、無意識に、打った場所をかばうようにして暮らしていたから、反対側におかしな力が入っていたようだ。

ひぃ~

痛みをだましだまし、何とかしのいだ。

月曜日は人間ドックの予定が入っていた。
全身の検査だ。
バリウムも飲まねばならない。

けれど、あれって、バリウムを飲んで、ぐるぐる回るベッドに寝ていなければいけなかったよね?
そんな姿勢、ぎっくり腰状態で、ゼッタイ無理じゃない?


とりあえずは、看護師さんに相談する。

あの・・・背中が痛くて、真っすぐ寝られないんですけれど・・・

あらら、それよりも、造影剤アレルギーをお持ちですよね~
バリウムは、造影剤の一種ですからね~

胃の検査は、やめときましょ!

へ?
へい!

去年、脳動脈瘤の検査時に、今までは何ともなかった造影剤でアレルギー性ショックを起こした。

出来ない検査が増えたな。

来月、また、脳の検査があるけれど、これからはMRIを使うとのことだ。

ま、なるようにしかなりませんけれどね♪

私には、ネコたちが(一応、夫も)ついている!
(全く当てにはならないけれど。ww)





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感謝 感謝

2014-06-23 | ネコ話(動物)
日曜日に、獣医さんに行った。

口内炎の酷い、チョビ吉と、件の栗吉と。

チョビ吉は、歯槽膿漏がひどくて、歯を抜いてしまうことを勧められている。

そろそろ決断したほうがいいのかな。




栗吉は・・・

7週間で2キロ減ったのが、1週間で1キロ増えている!!

どんだけ食べてるの!? (デレデレww)

怪我は順調に治りつつある。

毎日水で洗って、薬も何もつけないらしい。

腐臭もしなくなった。

周辺は、大幅に禿げているけれど、そんなのどうってことない。



感謝 感謝


2ヶ月ぶりに、二人で食事に出た。

京都の夏は、もちろん、ハモの落とし♪



しみじみと、美味しおすわ~♪

感謝、感謝



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すべての思いを込めて

2014-06-20 | ネコ話(動物)
栗吉の出奔時、思いあぐねて、「くるねこ大和」のくるさんと、「こはる日和.」のローズマリーさんにご相談して以来、このネットの向こう側にいるみなさま方に、本当に助けられて、私たちはここまで参りました。

改めて、心から、こころから、御礼を申し上げます。

このブログが、くるさんのブログに貼られた翌日には、1日の閲覧数が8.500を超え、200万もあるブログの15位に浮上しました。(一瞬でしたが。ww)
この数字を見た時は、震えました。
どれほど叩かれることかと、不安に怯えました。



しかし、即日ついた、80近いコメントはすべて、みなさまのお知恵と経験に基づいた、すばらしいアドバイスばかりでした。
翌日からも、コメントは増え続け、200を超えました。

私たちは、そのアドバイスに従い、次々と策を立てていきました。なんと心強かったことでしょう。
自分たちだけでは、完全に手詰まりの状態でした。

再び行き詰まったとき、ローズマリーさんに、藁をもつかむ気持ちでメールをしました。
即、お電話をいただき、沢山のご指示をいただき、栗吉保護につながったことは、前述のとおりです。
世の中に、これほど心優しい方がいらっしゃるということ自体、信じ難いことでした。


今回の栗吉の騒動を通じて、私たちは、非常に大きなことを学びました。

世の中、捨てたものじゃない。
途方に暮れる「他人」に、これほどの励ましと救いの手を差し伸べて下さる方々がいる。

ネットの向こうには、大きな闇が広がっているといわれますが、これほどの暖かさも広がっていたのです。
どれほど大きな勇気をいただいたことでしょう。


栗吉を保護してからも、みなさまのあたたかいコメントのお蔭で、自分の精神状態がようやく理解出来ました。
急激に汗をかいたり、ずっと眠かったり、突然不安でパニックになったりすることも、栗吉が戻ってきてくれたのだから、全然OK!
栗吉や他の5匹のネコたちとともに、ゆっくりと治していきたいと思います。


このブログをもちまして、もとの泡沫ブログに戻ります。ww
月曜~金曜の週5日間、日々の雑感(ネコ情報を含む ww)を徒然に綴ります。
もちろん、おいでいただいて、コメントを残して下されば嬉しいですけれど、元々、一介の教師の、どーでもいい日記です。
ドラマもな~んもありません。ww

けれど、このブログを続けてきたことが、今回の、この大きな幸せに繋がったのですから、このブログは、大切に続けていきたいと思います。

本当にありがとうございました!


ぷぅ吉(6月10日永眠)


チコ吉


まみ吉(こはるちゃんにちょっと似てません?ww)


顔は似てないかも・・・


チョビ吉


にゃあ吉





そして、栗吉







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ネコの神様

2014-06-19 | ネコ話(動物)
今日、玄関前に貼られた分を残して、すべてのポスターを撤収した。
やっと、終わった。




栗吉は、2年前の夏、突然我家の庭にやってきた。

その少し前に、黄色のネコの人形を買って、玄関に置いた。



この人形が、栗吉を呼んだのかな?
それなら、これは、くるさん曰くの「ネコの神様」なのかもしれない。ww


栗吉を初めて保護した時の映像を見てみた。






可愛いけれど、やっぱり困った顔をしているな。ww

はやく、こんな「ふにゃらら」に戻らないかな。




栗吉を保護したのに、益々不安に苛まれている。
何だかわからない、漠然とした黒いものが、もやもやと追いかけてくる。

けれど、「大丈夫!」というアドバイスを沢山いただいて、なんだか大丈夫な気がしてきた。ww

大丈夫 大丈夫

ありがとうございます!

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安心と不安

2014-06-18 | ネコ話(動物)
栗吉は、1日寝ている。
キャットタワーの一番上の定位置で、寝ている。
床から椅子に、そこからテーブルに、そしてキャットタワーにと、ゆっくり登って、そこで寝ている。

栗吉が、日々の生活を取り戻しつつあることが、とても嬉しい。




毎晩、栗吉の傷を消毒する。

私が膝に乗せて、夫が傷をそうろと開く。
膿をしぼって、消毒をする。
薬を塗る。

栗吉は、喉をゴロゴロとならしている。

痛くないの!?

脱力して、お腹を出して、こちらを見ている。

改めて、首輪を見る。
こんなのが、どうやって、肩まで掛かっていたのだろう。

想像して落ち込む。


なんだか一日中眠い。

夜中に目が覚める。
鋭い不安感が胸に残っている。
息を整えて、思い出す、栗吉は家にいる。

けれど、漠然とした不安は消えない。



チャイムの音に、敏感になった。
栗吉のセンサーの音を思い出す。
期待と絶望を思い出す。

アホやわ~




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お帰り!

2014-06-17 | ネコ話(動物)
(下に、患部の写真があります。お気をつけ下さい。)


一夜明けた、朝ごはん。

ネコ探しに奔走していたため、冷蔵庫にはほとんど何もなかった。

おかかのおにぎりと、インスタントのお味噌汁に、おネギを散らしたものだけだ。

一口、お味噌汁を飲む。
美味しいな~!!

一口、おにぎりをほおばる。
美味しいな~!!

ご飯ってこんなに美味しかったんだ!
というか、何を食べても美味しいんだな。

部屋には栗吉と、5匹のネコたちがいる。
自然にほおが緩む。

栗吉は、別ネコかと思う程の変わりようだ。

にゃあにゃあ鳴きながら、私の足に八の字にまとわりつく。
ちょっと目が合うと、走ってきて、見上げて、にゃ、と、それは可愛い声で鳴く。

栗吉や、性格変わった?ww

傷は縫わずに、開放したまま、消毒と塗り薬で治すらしい。
もっとぐちゃぐちゃの傷かと思っていたが、意外ときれいだった。
きっちりと首輪が食い込んでいたから、外気にさらされることがなかったのかもしれない。
特に痛がる様子もない。

人間なら、痛くて絶対に歩けないだろうに、やはり動物はすごいな。

  

毎日、消毒をして薬を付ける。
時々、獣医さんに様子を見せにいく。

この繰り返しだ。

栗吉が出没していたのは、こんな場所だった。
写真の真ん中の、塀の歪んだところに見えるちいさな茶色いのが栗吉だ。

上から撮ると、すぐ手の届くところにいるように見えるけれど、塀は高く、向こうは見えない。





出没していたホテルの渡り廊下



夜に現れた時は、警戒して全く近づけなかった。




お帰り!ww





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栗吉保護 ー 顛末

2014-06-16 | ネコ話(動物)
6月15日、午前5時30分、4月26日より出奔していた栗吉を保護した。

長い長い7週間だった。


遡ること2日前
新しい保護器(踏み込み式の捕獲器)に替えて、二晩が経ったが、結局栗吉は入らなかった。
どれだけ警戒心が強いのだろう。
どうしたら保護出来るのだろう。
怪我のことを考えたら、全然時間がないのに。


ここで大幅な方針転換を決意した。
(ローズマリー番長の指示です。)

「太陽作戦」だ。

無理に保護するのではなく、栗吉に、家で暮らしていた時を思い出させよう、という作戦だ。

で、大きなケージの天井を外したものを用意した。
恐がらないようにという配慮だ。

そこに、餌と水を置く。


そうして、栗吉の出没していたユースホステルでの7日目の、長い夜が始まった。


栗吉の出てくる塀の下に仕掛けたセンサーが鳴る。

午前3時だ。

部屋を飛び出す。

そっとえさ場を覗く。

栗吉が、餌の皿に顔を突っ込んでいる。

焦ってはいけない。

知らぬ風を装いながらも、独り言のように声をかける。


おいしいやろ~♪
そんなおいしいもん、たべたことないやろ~♪
おうちに帰ったら、おいしいもん、いっぱいあるな~♪
栗や、そろそろお家に帰ろうよ~♪


けれど、栗吉は、少しでも近づくと、逃げる。


結局、塀の向こうに戻ってしまった。


とぼとぼと、自室に帰る。


次にセンサーが鳴りひびいたのは、午前5時。

栗だ!!

再び部屋を飛び出す。
極力、気配を消しながら。ww

栗吉は、またお皿に頭を突っ込んでいる。

よほど空腹なのだろう。

首輪が食い込んで、ジャンプが出来なくなっているから、ノラ猫たちのえさ場にいくことも出来なくなっていることは、容易に想像がつく。
それゆえ、すぐ近くにある自宅にも届かなかったのだろう。



三角座りをして、目を合わせないようにしながら、徐々に栗吉のほうに膝行っていく。


栗や~
そろそろ帰ろ~
もう疲れたやろ~
おうちはいいよ~


声をかけ続ける。

栗吉が振り向いて、すこし近づいた。


え?
近づいた?
本当に!?


そうろ、っと人差し指を伸ばしてみる。
伸ばした指は、栗吉の鼻に一瞬触れた。

栗吉が少しのけぞる。

嗚呼、失敗したな。


ところが、栗吉は、逃げなかった。

え?
逃げない!?
大丈夫!!?

もう一度、そうろと指を伸ばす。

栗吉の鼻に届く。

そのまま、身を乗り出して、頭を撫でる。

動かない。

そのまま背中を撫でる。


すると、栗吉は、はたり、と倒れて横になった。
お腹を見せて、脱力している。


全身を撫でる。

動かない。

そうっと、抱き上げる。

栗吉が小さく鳴いた。


そのまま抱き上げて、ホテルの自室まで急ぐ。

部屋のドアをどんどんとたたく。

部屋で待機していた夫がドアを開ける。

なんとか、キャリーに栗吉を入れる。



二人で号泣した。



大急ぎで、そのキャリーを抱きかかえて、自宅へ戻る。

キャリーをリビングの机に置いて、中をのぞく。

獣医師からは、捕獲しても、首輪を切らないように、と言われていた。

野生に返ったネコは、どんな危害を及ぼすかもしれないからだ。

けれど、栗吉は、にゃんと鳴くものの、全く抵抗しない。


首輪を外そう!


私がそっと押さえて、夫が調理ばさみで、ゆっくりと首輪を切った。


そこで見えてきたのは・・・

首輪のせいで切れてまくれ上がった傷口と、きつく締まった首輪の痕だ。


動物病院に連れていき、治療と検査を受ける。

傷は脇の下に、5センチ×1センチ

首輪のかかっていた場所に擦過傷

体重は2キロも減っている。

けれど、栗吉は元気だった。


THANK GOD, KURI IS BACK!!


うちのネコたちは、かつてはいつも、外れる首輪をつけていた。

けれど、可愛さに目がくらんで、合成皮革のちょっと可愛い首輪に替えた。

なんと愚かだったことだろう。

なんと苦しい目に合わせたことだろう。

ごめんね、栗吉。


病院から戻った栗吉は、私の傍を離れない。

おんおんと、鳴きながら、ずっと傍にくっついている。


栗や、もうちょっと前に、そういう風に懐いてほしかったわっ!!!怒 www



今回は、くるねこ大和さんのブログに載せていただき、200件を超えるアドバイスをいただいた。

更には、「こはる日和.」のローズマリーさんに、対策と勇気をいただいた。

そのブログの向こうにいる、多くの方々に、力をいただいた。

心より感謝申し上げます。

栗吉を取り戻せたのは、みなさまのお蔭です。



ー 裏話 ー

栗吉の出奔中に、娘の結婚式と披露宴、東京の披露パーティがあった。

その間に、娘の愛するぷぅ吉が亡くなった。

夫が財布を落とした。

クーラーが二台壊れて修理不能になった。

洗面所の蛇口が壊れた。

電動シャッターが壊れて、車が出せなくなった。


けれどね、全部OK!


亡くなったぷぅ吉は、遠いところから、栗吉に戻るように、説得してくれたのかもしれない。

様々な出来事は、毎日を大切に生きることを、思い出させてくれたのかもしれない。



ほんとうに、本当に、ありがとうございました。



で、眉毛ネコの栗吉は、本物の眉毛をつけて戻りました。ww
困った顔になっているけれど。ww





















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栗吉を保護しました!

2014-06-15 | ネコ話(動物)
栗吉、今朝5時30分、保護しました!

ほんとうにありがとうございました!

折れそうになったとき、みなさまの応援で、何度立ち直ったことでしょう。

栗吉を病院に連れて行きます。

詳細は、後ほどupさせていただきます。
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失敗

2014-06-14 | ネコ話(動物)
新規捕獲作戦第一夜は、失敗に終わった。

栗吉は、何度も保護器のところまで来たのだけれど、ギリギリのところに置かれているエサは食べても、中には一切入らない。

体はガリガリだ。

空腹なのは間違いない。

お腹いっぱい食べさせてやりたい。

けれど、食べさせてしまったら、保護器に入らない。

保護出来なければ、傷が悪化するだろう。

だからごめんね。ごめんね。


「こはる日和.」のローズマリー捕獲番長兼指令隊長から、新たな指令が飛んだ。

保護器の現状を写メで送って下さい。

はい!番長!!

餌は、変えましょう。ササミとフライドチキンはどうかな?

はい!番長!!

留め金はもっと深くいれてね。

はい!番長!!

様子を見に行く時には、気配を消しましょう。

はい!・・・え? は・はい!番長!!

どれほど心強いことか。

ただの、ブログ愛読者にすぎない私の相談に、これほど親身に乗って下さるなんて、思ってもみなかった。


栗吉は、十時半頃に、保護器の傍まで来て、また、一瞬で姿を消した。

一時半に、様子見にやってきた。

けれど、保護器には入らない。

命をかけた根比べだ。

負けません!





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待ちます!新たな策にかけて。

2014-06-13 | ネコ話(動物)
不安の黒い塊が、突然体中を走り回るような時間を過ごしていた。

万策尽きたかと、二人で下を向く長い時間があった。

けれど、今日、新たな策を講じた。

勝負に出ます。


ここ数日間、無効化した(蓋が落ちないようにした)捕獲器を、餌の隣に置いていた。
捕獲器に敏感な栗吉を慣れさせるために。


思いつく限りの、教えていただいた限りの策をとった、踏み込み式の保護器を仕掛けて、待とうと思う。

栗吉は膿んでいる怪我のせいで、体を触れば激痛が走る、と獣医の先生にお聞きした。
優しく話しかけて、保護出来る時期は過ぎてしまったのかもしれない。


旅立ったぷぅ吉や、どうか力を貸してね。


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2014-06-12 | ネコ話(動物)
夫と二人、若い人たちのこのホテルで、じっと栗吉を待っている。

私たちの傍には、きっと、ぷぅ吉もいる。

雨が降っている。





今日はこれにてご免!




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