閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

すももの小さかったとき

2008-03-07 09:42:26 | 日々

もう何年も買い続けている猫の写真のカレンダー。
3月はくるんと丸まって寝ている子猫の写真で、
サバトラの色柄が、すもも嬢さんの小さいときにそっくりです。

10年ほど前のこと。
家のそばの林でミーミー泣いている子猫がいました。
手を出したら、はりねずみのように毛を逆立てて
フーフーと威嚇し、すばしこく逃げ回ってつかまりません。
こんな子猫は初めてで、びっくりしました。
おそらく親も野良で人慣れしていなかったのでしょう。
これは飼えないかなあ、と思ったけれど、強引に捕獲し、
ノミだらけだったのでお風呂に入れたり、
ごはんをやったりしていたら、あんがい早く慣れました。
それが生後1ヵ月半くらいのすもも。

このとき家には、ジャム太、トマトという15歳の老猫と、
のぞみ、こだまという6歳の長毛兄弟、計4匹の猫がいて、
他に犬が2匹いて、うさぎとにわとりがたくさんいて、
なぜかハムスターもいて、一時はヤギもいたりして…
そうそう、ヒトの子もまだ小学生で…
とにかくやたらと動物が多い時期だったのです。
それでどうしても手が回りかねる状態になり、
ふと気がつくと、新入りのすももは、いつのまにか、
のぞみに世話してもらっていました。

ゆったり寝そべったのぞみのふかふかのおなかに、
ちっちゃいすももがぴったりくっついて、
おっぱいを両手で押しながらちゅうちゅう吸っている。
見た目にはほほえましい親子の情景ですが、
もちろん、のぞみが産んだ子ではないので、お乳は出ません。
いや、そもそも、のぞみはオス猫。
それが、べつに嫌がりもせず乳母の役をつとめ、
本当のお母さんのようにすももを可愛がりました。
あんまりちゅうちゅうされたので、
クリーム色のおなかの毛がくるくるに縮れてしまい、
いつもしっとり湿ってましたっけ。

大きくてきれいで優しい性格だったのぞみは、
持病もあって、あまり長生きできず、
すももを育てて2年あまりで世を去りました。
おぼえてる? 本当にいい猫だったよ、のんちゃんは。

さて、そのすもも嬢さんですが、
近ごろ若旦那には「ダヤン!」と呼ばれております。
つかまえてぶらさげると、似てるんです。
目つきが。いやあ、そっくり。


ついでに、珊瑚こと黒猫さんちゃん。
3月5日は「珊瑚の日」だったんだって!
と言おうとしたら、見あたらない。
そういえば、このごろあんまり会いませんね。
ゴハンはしょっちゅうあげている気がするのだが。
うーん、夜中はたいてい布団の上に乗っているのだが。
なんとなくすれ違っているわたしたち。
あ、関係ないけど、わたしの誕生日は
ミケランジェロの命日と同じです。

 

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