閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

「心ふるわすもの」

2013-07-12 16:51:23 | お知らせ(いろいろ)

 

アコーディオン奏者、藤野由佳さんの2ndソロアルバムです。

8曲収録されているうちの1曲目「夏色の風」は、
わたしの本「風町通信」の中の一篇「風電話」のイメージで
つくられた曲。
いい風の通る夏の窓辺で、ちょっとお昼寝したら、
気持ちがいいだろうなあ・・という感じの、
ゆるやかな3拍子が素敵。
そして2・3曲目は、安房直子さんの短編「春の窓」から。
どちらも朗読とのコラボレーション公演で発表されたものだそうです。
ぜひ聴いてみてくださいませ。

アコーディオンという楽器、小学校でさわった経験から、
大きくて重たくて思うようにならないもの、という印象がずっとありました。
のちに、あるきっかけから認識をあらため、ドルフィンシリーズでは
アコーディオン弾きさんを登場させたこともあります。

藤野さんの演奏を聴くと、こんなにも多彩な音が出る楽器だったのかと
あらためて驚きます。
風をとりこみ、呼吸する楽器。
冬は暖かく、夏は涼しい、井戸水のようなその音。

お求めは、藤野由佳さんのオフィシャルサイト「Strawberry Blossoms」から。
(リンク貼りませんので、検索でおねがいします)

 

 中からこぼれたのは、鮮やかな緑に光る風、1ダース。
 今年初めての、夏色の風。
 (「風電話」より)

風町通信
 
偕成社 1990年(新装版)

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 梅雨あけた | トップ | 夏場所 »