- プ ラ ク テ ィ ス レ ポ ー ト -
< 第 19 回 > 2008_0601
前回から一週間のインターバルをおいてのサーキット突撃。時の流れというものは本当に早いもので、次のレース開催がもう翌週、というところまできました。今度こそは間違いなく参加出来るはずですので、マシン・メンタルともぬかりなく準備をしておきたいところです。路面コンディションは前日の雨で最悪の状態でしたが、限られた時間の中でとにかく走り込みを続けました。
今回は前の練習であまりにも悪かったマシンの状態を立て直す為、メンテナンスを実施するところから気を引き締めて掛かりました。後になって冷静に振り返ってみると、あれ程の劇的な変化(悪化)が、高々ダンパーをイジった程度のことで生じるものだとはどうしても思えなかったからです。まずは各所をチェックし、異常な部分や疑わしいポイントを健全にしてゆくことが先決だと考えました。
何しろ不調の心当たりは山ほどあります。といっても確信的にココだ!! というポイントが存在するわけではなく、とにかく放ったらかしにしている箇所が多過ぎるだけなんですけどね…。
【駆動系全般をチェックし、各パーツの保守交換も実施】
作業は効率よく進めたいので、ミッションとその周辺部をバラし → そして元に戻す という行程の中でムダな行き来をしないよう、順番をよく考えてから開始します。ギアカバーとモーターを外し、まずはスリッパーを分解するところから。スリッパーに関しては過去に一度だけ、パッド(クラッチシュー)のオモテとウラを入れ替えたことがありましたが、今回確認してみるとやはりツルツルになっていました。ここは501Xのパッドをケアした時と同様、平らなところに置いてデザインナイフでケガきます。プレートの方も#600のサンドペーパーを用い、掃除も兼ねて全体を軽く荒らす感じで処理しておきました。
スリッパー構成パーツの保守作業を完了した後は、そのままミッション部の分解フェイズに移行。こちらも久し振りとなる、ボールデフの分解メンテに着手します。前回整備でデフプレートのオモテとウラを入れ替え(貧乏削りみたいなことばかりやっている私…)てからはすこぶる調子が良かった為、そのままズルズルと70パック近くも引っ張ってしまいました。取りあえず滑らなければ快調、とみなすのが私のボールデフメンテナンス論なのですが、最近は空転時の感触が酷くゴリゴリだった上、わずかな引っ掛かりを感じるようにもなっていたので、現実的には大分前からリフレッシュを要する状態であったものと思われます。
で、今回急激に耐久性が改善されたことを受け、ボールデフのライフにはデフプレートの状態が大きく関わっていると結論付けた私。といっても、DT-02でやっていたようなプレートの平面出し作業はもう御免ですので、これからは表裏を一回づつ使ったら交換、のスタイルでいくことにします。しかしスペアのデフプレートはそれなりに値段の張るものですので、思い切って501X用を試してみることにしました。実はこの二つ、見た目のサイズが非常に酷似していた為、前々から共用出来るのではないかと目を付けていたのです。実際装着してみてもピッタリ(外径は少し501X用の方が大きい、内径はほぼ同じ)でしたので、そのまま最後まで組み上げました。これで純正品使用時と同等の性能保持力を発揮してくれるようであれば助かりますね。強いて言えばいつもほどスルスルに仕上がっていない点が少し気に掛かるものの、これは組み手である私の稚拙さから生じた問題でしょう。なお、今回は"疑わしきは排除せよ"のスタンスでやっていますので、併せて磨耗の進んでいたアイドルギアとデフギア(UM509)も新しいものに交換しました。
かに、ベアリングが死んでいる時の動きにそっくりだったのです。新機構が取り入れられているということで、そう簡単に壊れることはないだろうと油断していましたが… やはり傷まないベアリングなどというものは存在しないようです。無事だったもう片方も含め、まとめて新しいものに交換。この件が発覚したことで、ダンパーの無罪はほぼ確定したと考えて良さそうですね。 今度こそミッションケースが閉じられ、ようやく最初にバラしたスリッパークラッチを組み直すところまで戻ってきました。今回はここでさらにもう一仕込み、ニューアイテムのシリコンスプレーを使います。対象物をベトつかせずに潤滑することが出来る(数日で完全に乾きます)代物らしいので、お試しで新品に交換したスパーギアに吹き付けてみました。これ迄スリッパーの調整を怠ってきた理由としては、グリスでベトベトのスパーに触れたくなかったというところも大きいので、その代用として使えるならかなり有用なケミカルです。このスプレーは用途が広いので、分解ついでで写真のリアサスシャフトにも塗布しておきました。ツヤ出し効果も持っている為、金属に用いると新品のような光沢が戻って良いですね。但し使用後動きが良くなったかど |
フィニッシュブローは前後バンパーの交換です。ここは一月前に新調したばかりでしたが、モーターガードの傷みが激しかったため、早めに見切りを付けて取り替えておくことにしました。
当日の天気は快晴→16時過ぎから曇り気味といった感じで問題なしだったんですが、路面の方は前日降った雨の影響でグジョグジョ。仲間とダベりながらコンディションの回復を待ち、正午前から練習を開始しました。
【コースレイアウトがフルチェンジ】 前の週に全日本の二次予選が開催された影響で、コースレイアウトが全面的な改装を受けていました。特記事項としてはホームストレート位置が久しぶりに操縦台奥側になったのと、一番下の写真にあるような逆バンクコーナーが設けられたという点。インフィールドセクションの細かいジャンプ台郡は今回も健在で、最速ラインの読みにくさは相変わらずです。ストレート直後の第一コーナーがヘアピンなのは改修前と同じですが、今回は操縦台から遠い分、アグレッシブにCPを突くにはそれなりの勇気が必要ですね。(※本記事で紹介したレイアウトは既に過去のものとなっております。加西T&Tサーキットの最新レイアウトについては、コチラのエントリーをご参照下さい) 逆バンクのコーナーは今まで走らせた経験がありませんので、序盤はT2Kさんなどのエキスパートドライバーがどのようにクリアしているかをまじまじと観察します。前週の二次予選に参加されている面々の走りは既にかなり洗練されていますので、自分であれこれ考えるより見た方が手っ取り早いんですよね。もっとも、そういった方は私にはないスキルを色々と駆使していますから、全てが模倣可能というわけではありませんが…。それでも攻略のキモとなるのは極めて基本的なところで、やはり早めの減速が |
【至極まともな動きに戻ったマシンを確認してニッコリ】
この日装着したタイヤは F:ナロー4リブ、R:ホールショット M3 のみ。コンディション上、コンパウンドはM3で十分なはずでしたし、実際走らせてみてもグリップバランスに不満は感じなかったため、最後までこのままでいきました。今回何より重要だったのは、一通りのメンテナンスを済ませたRB5が妙な挙動をみせないかどうかという点でしたが、これについてはスッキリと解決されていて嬉しかったですね。ギアパーツ交換(+シリコンスプレー?)の甲斐もあってノイズは皆無でしたし、お陰で新コースの攻略だけに気持ちを集中させることが出来ました。実はセッティングのお勉強をする為、新たにダンパースプリングを買い足したりもしていたのですが、こうなるとそちら方面への興味もまた当分は薄まりそうな予感… 嗚呼、同じことの繰り返し。
【性能を保持できないモーターは寿命と考えるべきか】
モーターはいつも通り、コミュ研磨済の11Tと12Tを前半後半で載せ換えて使用。11Tの方はもうずっと快調なままで、6パックの稼動を問題なく乗り切ってくれました。持ち越しで使っていたブラシはさすがにギリギリまで減っていたものの、これについては二日分、10パックも持ってくれればもう御の字です。そしてその後を継いだ12T、こちらも前回は何とかノルマをクリアしていたから大丈夫だろうと思っていたら、予想に反して3パック目途中で全く回らなくなりました。あいにく3番目のモーターは家に置きっ放しだった為、パーツケースに忍ばせていた13Tのローターと交換することで対処。やはり確実にボロくなってきているようですが、持ち主の性格的にはもっとどうしようもなく壊れてくれないと、どうにも諦めがつきません…。
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この日はレース前ということで、友人TやFKさんとのバトルにも自然と熱を帯びていたのですが… この二人は自分が快調だと思える時に相手をしてもかなりの強敵。実力の近い彼らに対し、一定以上のプレッシャーを与えるのは至難の技です。本番では予選から自分に有利な流れを作って、逆に相手のプレッシャーに呑まれない展開に持ち込みたいところですね。それでは次回もお楽しみに。
ULTIMA RB5 |
※重量はバッテリー(IB3800バラセル:420g)を含む全備重量
タミヤ TAMIYA TRF501X WE DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM 京商 KYOSHO DT-02 MS ファルコン FALCON サンドバイパー SAND VIPER デザートゲイター DESERT GATOR スーパーファイターG SFG
書込時刻が土曜の朝ということですので、ひょっとするともうアルティマは購入されてしまったのでしょうか?
ホンダさんが本当にこれからラジコンを始めようとなさっている入門者の方なのであれば、まずはタミヤのエントリーモデルをご購入される方が良いと思いますよ。アルティマの本体キットにモーターやタイヤ、ピニオンが付属していないのは、それらを自分で考えて選択出来るだけの知識を持っているコアユーザーに考慮してのことです。…ので、これから始めるぜ~!! というホンダさんのような方には、それら全てが同梱されているDT-02のようなパッケージの方が、コスト/手間の両面で手っ取り早いように思えます。見た目はチープな印象の強いDT-02ですが、バギー&レースの楽しさを知るには十分なスペックを持つ機体ですよ。
…以上、あまり質問の答えにはなっていないレスでした。