出張で見れなかったので遅ればせながら感想。
第1回、第2回の全国大会は「元気が出るテレビ」で伝説となったダンス甲子園の、悪い部分ばかりをお手本にしたどうしようもない番組でした。番組の盛り上がりを優先する余り、明らかに実力が劣るグループを論功行賞的に優勝させたり、予選トップを決勝に進めなかったり。今でもあんな誠意の無いテレビ番組は無いくらいのひどさだったと思います。
そして今回、未だ採点の前や曲中にCM入れたりとか、バラエティディレクターのどうしようもない勘違い編集が目につきますが、単発スペシャルとなったことで、少なくとも音楽に関してはガチンコ勝負が出来る番組になったと思います。
あとは、18組をA.B.Cの3ブロックに分けて予選ブロックを行ったんですが、なぜかCブロックの3組だけダイジェスト扱い。これもダンス甲子園の悪しき遺産の1つ。紹介しきれないのなら、最初から15組で全国大会すればいいんだよ。だいたいお絵かき対決とか不要だろうに。
で、やっと感想。
優勝した"どんぐり"は、丁寧でバリエーションに富んだアレンジが見事。予選の「ぽにょ」が披露された時点で勝負ありでした。決勝の「もののけ姫」は番組の趣旨からすると、ちょっと正統派過ぎて反則な気がしますが、他の二組も平凡だったので、消去法からすると負ける要素は無かったと思います。
そして"Link the Sky"は予選の選曲が良かったけど、決勝の選曲がその良さを全く生かせないバラード。もったいないな~って感じ。バラード専門の"ジュブナイル"も、この流れじゃいくらうまくても際立てないですよね。実際選曲も地味すぎて、ゴールデン特番のクライマックスとは思えなかった・・・。
予選敗退組からは、口あきっぱなしで聞き入った"よかろうもん"のボイパ君にぜひプロになって欲しい。"男男"はアレンジが素直すぎた。チェッカーズをチェッカーズで表現しちゃもったいない。逆にサザンにギャグを詰め込んだ"TheCompany"は何気にボーカル以外がハイレベルだったりアレンジが綺麗だったりで、もっと評価されて良かった気がします。あとは"タートルズ"ですが、実力は文句無し。スゴイうまかったけど、同じブロックの"どんぐり"で採点の方向性が決まっちゃったから仕方がない。彼らはプロとして続けてほしいなぁ。
最後に、この番組が世に広めたボイスパーカッションですが、ここまで来ると本当に必要なの?って気もします。アレンジや表現の幅を狭めてたり、明らかにボイパが足引っ張ってたりしてるグループもあったし、優勝チームはボイパ無しだったし。ボイパにこだわるより、リードボーカル頼みのグループには1人ハモリを入れた方が聞き応えがあるのにな~。って思いながら見てました。
今回でスローテンポは1つの区切りがついた感じ。
次回は、ハイテンポでそれなりのアレンジ力がポイントになるでしょう。