赤旗に載りました

１３日（土）付のしんぶん赤旗３面に先日、取材された記事が載りました。
〔日本最後のセルロイド職人・平井英一さん〕
　東京都足立区に自宅兼工場を構える。６０歳。

　名前は「ミーコ」。くるくるヘアに、どんぐり眼。キューピーを思わせる
レトロで愛らしいたたずまい…。五十年ぶりに復刻したセルロイド人形です。

　「懐かしいけど、新しい。プラスチックやビニールにはない、何ともいえない、
いい手触りでしょ」

　五年前に商品化し、インターネットを通じ、
ひそかなブームに。「自分が作ったものが誰かに喜ばれる。それは
もう、うれしい」。「ミーコ」「ミーコ」と目を細めて話す姿は、まるで父親。

 　父の代からの職人です。一九五〇年代末まで日本の輸出品として
下町経済を支えたセルロイド。燃えやすさから、新素材にとって代わられ、
今では国内唯一の職人に。

　工程は昔ながら。十㌔はある金型にセルロイドを挟み、高温で熱し
空気を送り込むー。一坪ほどの工場は五十度を超えることも。成型
から彩色まで一人でこなします。

　正月飾りなどを細々と作る毎日。「もうからないし、作るのはつらいし、
もうやめようって、おやじと何度も話し合ったね」。そんなとき床下から
出てきた戦前の金型を使い生まれたのがミーコです。

　「ミーコを作ったことで人生が変わった。人見知りだったのに、人の輪
がどんどん広がっていく」
　ホームページ「セルロイド・ドリーム」では、作業工程も披露。ブログは
毎日更新し、イベントや人形ファンとのオフ会（ネットで知り合った人たち
が実際に集うこと）にも参加します。

　目標は「ミーコを全国区へ」。町工場発の夢が歩み始めています。

　　文・写真　芦川　章子

４周年プレゼント企画の時に抽選をしてくれて芦川記者
http://www.celluya.com/present.htm