奥久慈・大子の夏の夜空に咲く、大輪の花と幻想的に揺れ流るる灯。
大子町花火大会と灯篭流し
8月14日(土)
午後7時~8時45分
※雨天の場合は、8月21日(土)に延期。
主催:大子町花火大会と灯籠流し実行委員会
大子地蔵尊祭典実行委員会
お問い合わせは、大子町観光協会へ。
まだ続くのか!?と思った貴方、大子の花火って
単なる花火大会ではございませんのよ…。
しっかり御利益がいただける、ありがたい祭典なのです。
これまでの昔話で、”地蔵尊”のキーワードが出たことに気づいた人、
鋭い眼をお持ちでございますね。
大子の花火大会の、一連の行事は…地蔵尊の祭典が起源なのです。
どどーん!日本一大きなお地蔵様。(去年の祭典模様)
…今から約410年前、慶長3年(1598年)に久慈川が氾濫したとき、
大子村字横谷川原の渡船場付近の原野に、どこからか流れ着いた、
高さ3尺(約90センチ)位のお地蔵様のような自然石が横たわっていたそうな。
近くに住む人たちが、「これこそ天の授かりものだ」といって、
この自然石を子安・子育てのお地蔵様として安置し、月待ちの
二十三夜を縁日として信仰してきました。
…明治23年(1890年)8月7日、久慈川は未曾有の洪水となり、
当時の記録で水高2丈2尺(約6.6m)に達し、広い範囲で水浸しになったという。
このとき、お地蔵様は流されて後日に下流で発見され、再び安置されます。
この当時、お地蔵様は交通要所、物産集散地、商業の中心地にあったことで
町を訪れる人々が旅の安全を祈る姿が見られるようになりました。
町の参詣者も増え、泉町のお地蔵様の御利益が近郷にも知られるようになります。
…明治26年、産婆さん達が発起人となり、お堂が造られお地蔵様が祀られます。
また新たに地蔵菩薩の石像をつくり、大子町の「子安地蔵尊」と名付けて安置されました。
縁日である月の二十三日になると、泉町の地蔵講のおばあさん達がお地蔵様に
お灯明をあげ、団子を供えて祈願しました。
参詣者にはこの団子が配られ、これを食べると、
「よい子が生まれ、よい子が育つ」 といわれました。
妊婦さんにはお灯明がもらえ、
「お灯明に使用して短くなった蝋燭をもらい受け、お産の時に灯すとお産が軽くなる」
という御利益があるといわれ遠くからも参詣者が訪れたそうです。
~まだ続きます、お地蔵さんの昔話・後編へ~
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