友人から2年前に壊れた機体を譲り受けた。
何時か直して飛ばしてみようと思っていたが、いつの間にか屋根裏部屋で埃を被って2年が過ぎていた。
どうしても生来の”もったいない”の気持ちが出てしまう。
屋根裏にはまだ修理を待っている機体が数機あるが、今回はホクセイモデル製のF-AIRを修理する事にした。
選んだ理由は修理が簡単そうだったから・・・
それがとんでもない間違いで、後で後悔することになる。
前側半分が壊れていている胴体。
壊れている部分のフィルムを剥がしてみると、思っていたより損傷が激しかった。
何度か壊して修理した跡があり、不完全な修復がされている。
修復は不可能と判断。胴体を新たに作り直す事に。
以前にこの機体が飛んでいた時に、エレベータがうるさそうに見えたので、この際
機首部を10mm、後部を80mm延長する事にした。
機首部の補強側板を糸鋸を使ってベニヤから切り出す。
上が新しく切り出したパーツ。
強度UPを考えてオリジナルより肉抜き箇所を少なくした。
補強側板にエンジンマウント、2mmバルサから切り出した側板を接着。
エンジンマウントは損傷がなかったので、壊れた機体に使っていたものを使用。
組み上がった機首部。外側に補強側板が付く。
アクシデント発生!
少しの間部屋から出ていて、戻ってみると子猫3匹が忍び込み爪で・・・
怒るに怒れずやむ終えなく、傷付いた部分を切り取り新しいバルサを埋め込んだ。
機体後部。水平尾翼取り付けのためのバルサブロックを接着。
サーボマウントも朴材から切り出し。
側板に3×8mmバルサ棒で補強のためトラスを組む。
主翼後縁部を受ける補強部分をベニヤから切り出し。
接着を確実にするためにアリ溝加工をした。
補強側板を接着し、トラス組で補強した左右の側板を接着。
主翼下面に付く側板も使えないのでベニヤからパーツを切り出す。
途中写真を撮るのを忘れ、いきなりフィルム張りの画像になってしまった。
白色フィルムを張り終える。
2色目のフィルムを張り終える。
主翼中央部も損傷が激しかったので、修理後FRPを樹脂で張って補強。
裏側も同じくFRPで補強。
同色のフィルムでカバーリング。
翼端のブロック材も壊れていたので10mmバルサから成形、接着。
主翼下面に胴体下部を接着するためにマスキング。
水平尾翼も接着が終わった。
唯一水平尾翼はフィルム以外、構造に損傷が無かったのでそのまま使用した。
垂直尾翼のデザインが不明のため適当に・・・
当初はENYA53Sを搭載する予定だったが、胴体後部を8cm延長したため
重心位置が合わずYS63Sに変更した。
本来はOS52がベストマッチの機体なのでオーバーパワーになるがやむ終えない。
サーボも標準サーボを載せる予定だったがバランスを考えて小型サーボに変更。
標準サーボ2個で110gのところ、小型サーボでは2個で52gで済んだ。
下のサーボはラダー用。
舵角を大きく取るのでリンケージが振られサーボホーンに無理がかかるため
ボールリンク仕様に。
F-AIRの改造版なのでG-AIRと命名。
完成後のテストフライトは5月6日。強風のため1フライトのみ。
次週の13日、20日も風が強くてまだ完全な調整は出来ていない。
修理が完了するまでに相当な時間とお金がかかってしまった。
ホクセイモデルでこの後継機が円高のためか2万円を切って販売されている。
直す必要があったのか甚だ疑問を感じているが、自分なりに改造を施したので
この世に唯一の機体と思えば許せるかも・・・