民主党が推し進める高速道路無料化に賛否両論があるが私は大賛成。
問題点
その1. 受益者負担の問題
高速道路を走る人が利益を受けるのだから、通行料金を負担すべきとの意見もあるが、高速道路を直接利用しない人であっても、物流のコストが下がる事などで無料化の恩恵を受けられる。
また医療の過疎化が問題になっているが、そのような地域に住んでいても高速道を利用する事により短時間で移動できるので、設備の整った大病院を受診することが出来るようになる。
その2. 渋滞問題
無料化をするのは今でも渋滞が問題になっている首都圏の高速道路以外の地方の高速道路。
一般道を走っていた車が高速道路を走るようになると両道路を走る車の数がが平均化し、一般道の渋滞も緩和されると思われる。
また高速道路でも渋滞の一つの原因になっている料金所、ETCが無くなるので、渋滞は少なくなると思われる。
出入り口を増やすことによってさらに渋滞も緩和されるだろう。
その3. 環境問題
交通量が増えて地球温暖化に逆行するという意見があるが、無料化で高速道路を走るようになる車は主に一般道を利用していた車であって、無料化によって新たに車に乗るドライバーが増えるわけではない。
高速道路を走る事で燃費の悪くなる要因である信号での停止発進や渋滞が少なくなり、逆に二酸化炭素の排出量が減少することが予想される。
その4. 事故増加の問題
高速道路を走る車が増える事で、事故が増えるのではとの指摘がある。
狭い街中の一般道路で、トラック、ダンプなどの大型車両が起こす人身事故が増えている。
その多くの犠牲者は子供、高齢者だ。
これらの車両が高速道路を走ることで歩行者と分離される事になり、一般道での車対人の事故が大幅に減少する事が予想できる。
その5. 新規高速道路建設、維持のための財源
高速道路の建設費は主に一般道路建設の財源となっている「道路特定財源」から賄われている。
この財源の一部を高速道路分に振り向ける事により、過去の高速道路建設の借金返済と新規建設、維持費用が賄えるはず。
また、無料化し、出入り口の数を増やして高速道路を利用しやすくすると、高速道路と平行している一般道路の拡幅工事やバイパスの建設が基本的には必要なくなるので、これらの浮いた財源を当てる事も可能と思われる。
これらの問題が解決する前提には、高速道路のインターチェンジ(出入り口)をたくさん増やす事がある。
現在のインターは市街から遠く離れたところにあり利用するにはとても不便だ。
アメリカの高速道路の出入り口は、約3Kmに一ヶ所あるが、日本は約15Kmに一ヶ所。
街の中心地へ直接出入り出来るような場所に複数建設すべき。
ETCゲートも料金徴収設備、人員も必要ないので、新たに作る出入り口の建設費は従来より少なくて済む。
そうする事により出入り口の近郊が発展し、新たなビジネス、産業が興き雇用が増える事が期待される。
高速道路が出来て観光客が一般道を走らなくなったため、売り上げが激減している町がたくさんある。
出入り口を増やすことによって観光客が戻ってくる事も考えられる。
北海道の経済活性化のためにも、ぜひ早急に実施してもらいたい。
公共事業だけが経済発展に必要なわけではない。ただ建設業が潤うのみ。
政官財及び国民は発想の転換をして欲しい。