ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

見なかった事に

2009-12-14 | 暮 Life
ペンシルハウスはワンルーム定番品、

三点式ユニットとミニキッチンである。

せめての救いは加熱機器がガスだった事位か。

しかし一口だけど。

しかも冷蔵庫は部屋の中に入れないといけないけど。

随時前からミニキッチンの天井付け換気扇のカバーが、

物凄く油とホコリ汚れまみれになってるよなぁとチラ見しながら思っていた。

毎年何度かそのカバーが外れないかと挑戦してみたものの、

びくともしないので、そうかこれは固定ものなのさ、このままで仕方ないのさ、と言い聞かせた。

しかしカバーが取れない換気扇なんて商品を販売してたら、メーカー怒られるっつ~の。


日に日に増す汚れっぷりを見る度にダメ女度も急上昇しそうな気がしてくる。

'外れぬなら、外さず落とせ、このベッタベタ'とひたすら上を見上げ、

爪先立ち状態で油ホコリベッタベタ汚れを歯ブラシでこする。

これがまあ本当に面白くない程ベッタベタで取れない。

首痛、腕痛、脚痛。

「なんやねん!!このミニキッチン!ハイタッチ設計者出て来い~」と落ちない汚れにイラつき

ゴリラが檻を揺らすかの様にカバーをガタガタ揺らしていたその時、

ガツっと音がした。


「んんっ!?」

おつっ、これはもしや、良き音?悪き音?

と思う間もなく次の瞬間「ガチャン~」とコント風に片方のバネが外れ

カバーが天井からブラーンと頭に命中。

「あ痛たっ~!!」

しかしバネ式!!半分取れたという事は勝負あったではないか!!

一気にテンションは上がり、反対側のバネをつまんでみると見事に外れた。

苦節ウン年。このカバーが外れる代物だったなんて…。

やはりネバーギブアップの精神やな。

違う。違う。

外したカバーは、キッチンペーパーを濡らして洗剤を付けてしばし放置。
ナイロンたわしでこすれば、あんなに落ちなかった汚れがあっという間に綺麗になった。

素晴らしい!! こんなにピカピカ。ココロの汚れも落ちちゃうカモめ~

なんて鼻歌交じりで上をふと見上げると

現れしシロッコ大魔王。バックミュージックは、STAR WARSのダースベーダー登場曲。

原型の色が何色だったかもわからぬ程の層になってへばりついた油汚れ。
はて、あれは何年分の汚れ?もしかしてこれは開かずの扉だったか!?

魔王を起こしてはならぬ。目を合わしてはならぬ。

早く見なかった事にして、そっと扉を閉じて元に戻せよ。戻せ。

あぁ天の声が聞こえる。そうです。見なくて良いものもこの世にはありますとも。

はい。サヨナラシロッコ大魔王。バイバイキン。
ってこのままで良い訳ないだろうが!!

ノリ突っ込み入りつつ、後日へ続く。