ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

東京サンポ 秋。

2008-10-18 | 暮 Life
コスモスもゆれる秋晴れの土曜日。

こんな一日があると東京暮らしは
やめられない。




友人と乃木坂のギャラリー「間」で開催されている
安藤忠雄 建築展」を観に出掛けた。

その前に早めのランチで訪れたのは
久しぶりのcafe daisy



友人は野菜のキッシュ、私はガッツリ

デニッシュマフィン・フライドエッグと
ベーコン、アスパラガス添えオランデーズソース。

オランデーズはたまらんで(減点2!)

ギャラリーに向かう途中に
アンティーク雑貨屋を目ざとく友人が見つける。

それがこの後の素敵な出会いになろうとは。

ぐるりと店内をひやかして出ようとすると
お店の人に声をかけられる。

”藤本将さんご存知ですか?今2Fのギャラリーで
展示会が開催されているので観て行って下さい”

おハズカシながらご存じなく2Fの階段を上がると
朴訥とした雰囲気の方が入口で絵本に何やら書いている。

”こんにちは”と静かに挨拶をされ中に入る。

藤本将展

イラストレーターであり、ウッドバック製作をされている。
藤本さんの描くイラストは見てるだけで気持ちが温かくなる。

ウッドバックはその名の通り木と布で製作されたバック。

意外な組み合わせが他にない個性的なバックではあるが
でしゃばらない控えめ感がまた良い。

木の部分は藤本さんが描き布の部分は奥様が担当して
作り上げる為、今頼んでも手に届くのは来年1月という
人気ぶりも納得。

私はとにかく藤本さんのイラストにノックアウトされ
”わわわぁぁーー”と奇声を発してばかりであった。


思わず購入した絵本は「アンジェラのおねがい」


サラエボの民族紛争を題材にした内容。
幼いアンジェラがどうして友達や家族と離れ離れにならなければ
いけないのと小さな心を痛めて祈る。

鉛筆の下書きが残るタッチで描かれる
アンジェラは純粋で真っ直ぐで強い女の子。

描く人の人柄現れている絵だなとちょっと泣けてしまう。

ラッキーな事にあの入口に居た方は
藤本さんご本人で絵本にサインと名前を入れて頂く。

あーラッキ。なんてラッキー。

友人はもっとラッキーな事に購入した
ポストカードの裏にイラストまで書いてもらっていた。

小さな幸せってこんな事だよなと思う。

その感動のまま安藤忠雄展へ。
アンドゥさんの原点である”住吉の長屋”実物大が再現されていたり

光の教会の1/10模型があったり
見ごたえのある展示会だった。しかも無料!

その後は代々木上原周辺へ移動し
また新たなcafeを発見。

TALUM


私は店長?オーナー?お薦めのマロンタルトを選択し
友人はバナナキャラメルタルト。

上と下のタルト生地はしっとりと
中のマロンクリームを挟みこみ
ブルベーリーが少し酸味を利かせて甘さ控えめ。

あーラッキー。
また小さな幸せみつけちゃったね。

少し歩くと新しいお店を発見し
知ってるつもりになっていたエリアも

まだまだ知らない所が沢山。

きっと同じ所から出ないと
新しい発見も出会いもないのかもなー

と思う東京サンポ。秋の土曜日。