(3/23)米ＧＥ、三洋クレジットをＴＯＢで買収へ・総投資額1350億円
米ゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）は23日、リース中堅で東証1部上場の三洋電機クレジットをＴＯＢ（株式公開買い付け）で買収すると発表した。買収総額は最大約1350億円で、最終的に完全子会社化する。ＧＥは日本で自動車や機械の大口リースを手掛ける。小口リースに強い三洋クレジットを買収、日本での法人金融事業を強化する。三洋クレジットに16％出資する三洋電機はリース事業を切り離し、リストラを加速する。
ＧＥが100％子会社を通じ、三洋クレジット株を一株3250円で買い入れる。買い付け価格は23日の終値より62％高い。ＴＯＢ期間は26日から5月9日まで。新株予約権なども含め66.7％を下限に議決権を取得、非上場にする。東京証券取引所と大阪証券取引所は同日、同社株を監理ポストに割り当てた。
23日に会見したＧＥコマーシャル・ファイナンス・アジアのジョン・フラネリー社長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）は「フルラインでの事業参入が可能になり、売り上げの相乗効果が見込める」と強調。三洋クレジットの大島祥一社長は「格付けの高いＧＥグループ入りで調達コストを削減できる」と述べた。
