★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

末期がんの女医が贈る患者へのメッセージ

2008年12月07日 | 乳がん


21年前に乳がんの全摘手術を受け、再発、再々発、全身転移し、
現在も治療を続けている小倉恒子さん(小倉耳鼻咽喉科医院副院長)が
12月5日、「乳がんの女医が贈る 乳がんが再発した人の明るい処方箋」(主婦の友社)を出版した。
病状は悪化し続けているが、
現在も週1回の抗がん剤治療を受けながら、
耳鼻咽喉科医としてフルタイムで働いている。
自分や家族が「がん」と宣告されたとき、再発したとき、全身転移したとき、
どう向き合えばいいのか―。小倉さんに聞いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081205-00000004-cbn-soci


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この記事を読んで、すごいな・・と感動した。

小倉恒子先生は、
1987年・・・乳癌発病(全摘出手術)
2000年・・・再発
2005年・・・再々発
2007年・・・全身転移

こんなに大変な病状で、
ご自身も癌の治療を続けながら、
現在も耳鼻咽喉科医として医療に携わっておられる。

先生のメッセージを読んで胸が熱くなった。

乳癌患者は多いけれど、
「再発」「再々発」という方は少ないので、
同じ2度の再発を経験している私は、
先生がご出版された本にすごく関心をもった。


小倉先生と私の場合、
同じ乳癌の「再発」「再々発」でも、違いがある。

小倉先生は、最初に全摘出手術≫【乳房全摘出】をされているが、
私は、最初に乳房温存手術≫【乳房を残す】をしている。
(大きさは2.2cmだったが、担当医と相談の上で温存に決まった)


◇私の病歴◇
1997年・・・右乳癌発病【温存療法手術】・・乳房を残す手術
2000年・・・再発 (残した右乳房に癌ができる)⇒【温存療法手術】
2001年・・・再々発 (残した右乳房に再び癌ができる)⇒【全摘出手術】
2001年・・・肺癌発病 【原発性】
2002年・・・ACTH単独欠損症発病
2008年・・・突発性難聴発病


私は、自分の病気をよく理解しないまま、
“乳房温存を希望したために、
残した乳房に癌が再発した”とずっと思っていた。

しかし、今年10月1日のブログに書いたように、
川村カオリさん(ミュージシャン)の癌再発の時に、
それは間違いであることに気づいた。

温存と同じように、
全摘出をした人も再発、転移が起こりうる、ということ、である。

それより、むしろ、再発、転移が起こる人は、
乳癌発病時のステージ(癌の程度)であったり、
リンパへ転移があったかどうか?などが問題となるのかもしれない。

私の場合、リンパへの転移がなかったのにも拘らず、
2度も再発を繰り返したので
非常に戸惑った。
その上、肺癌まで発病したのだから。


小倉先生は、乳癌発病後、13年経って「再発」され、
その2年後に「再々発」、
また、その2年後に「全身転移」・・・
次々と襲う病魔とどのように向き合っておられるのだろう。
講演活動などなさっておられるので、
一度お話を伺ってみたい。


≪乳癌再発≫は、
肝臓胸壁リンパ節温存乳房などに起きる。
(私の場合は2回とも温存乳房)

温存乳房胸壁におきた再発を≪局所再発≫
リンパ節の再発を≪領域再発≫
肝臓などに起きた再発を≪全身再発≫あるいは≪遠隔転移≫という。
(~当ブログ10月1日~)


癌という病気は・・
現在は早期発見、早期治療だと治る病気のように言われ、
私もそのように思っていた。
でも、いったん、自分の体に癌細胞が発生した場合、
何年経っても、
再発、転移の恐怖と隣り合わせで生きていることが辛い。


【癌細胞とは?】(goo辞書)
癌化した細胞。
正常な細胞に比べ未分化で大小不同。
周囲の健康な細胞を破壊しながら、生体の制御を離れて無制限に増殖する。


乳癌の再発は、他の癌に比べて期間が長く、
術後10年経ってから再発する場合が、
再発例の内、5~10%ある。

しかし、再発の70~80%は術後2~3年で発見されることが多い。
(私の場合、3年目、4年目に再発)

術後、5年目以降の再発は、
20%~30%


私自身11年たった今でも、「再発」「転移」が他人事とは思えない。

先日(4日)、古傷が痛み外科を受診したことを書いた。

処方された湿布を向こう脛に貼っているので
痛みは大分和らいできたが、
入浴時に湿布をはがした時、少しうずく。
「『骨肉腫』になっているのではないだろうか?」
そんな不安が今でもある。

医学が進歩したとはいえ、
今も、多くの患者が癌の治療を受けながら苦しんでいる。
そして、多くの癌患者が再発や転移の不安を抱えて生きている。

癌患者が、もっと、心穏やかに生きることができれば・・・
そんなことを願うばかりですー。
 

 




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